『努力は必ず報われる』と良く聞きますが、果たして本当でしょうか?
理不尽な社会で生きていると真面目に頑張っても努力が評価されず、報われないことって本当によくあります。
その結果『努力することが無駄になるんじゃないか』と、次第に努力することが怖くなってきますよね。
しかし、たった1つのことを変えるだけで、簡単に周りの評価は変わり、仕事でもプライベートでも思うように成果を出すことができるようになります。
そこでこの記事では以下の内容をお伝えします。
努力が報われる人と報われない人の違い
報われない努力をしてしまう理由
努力が報われない人の特徴と原因
無駄な努力をせずに成果を出す方法
努力が『報われる人』と『報われない人』のたった1つの違い
世の中には『努力が報われる人』と『報われない人』がいます。
では両者の違いはどこにあるのか?
実はたった1つ違いでこの差が生まれます。
それが『苦手を克服する努力』に時間を使うのか?
それとも『強みを磨く努力』に時間を使うのか?という違いです。
そして努力が報われる人は例外なく『強みを磨く努力』に時間を使っています。
人が何かを成し遂げるのは、強みによってのみである。
弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい。
強みに集中し、卓越した成果をあげよ。
なぜなら人間の能力は50%以上生まれつきのDNAによって決まるからです。
つまり、苦手や不得意を克服しようとする努力は、動かない『定数』に労力を使っている状態です。
逆に自分の強みを磨く努力は『変数』に労力を使うことになります。
そのため努力すればするほど成果がで出やすく、報われやすい。
なので『努力は必ず報われる』という言葉は嘘です。
本来は『自分の強みを磨く努力は報われる』が正しい。
また、これは人間関係にも言えることです。
ドイツで行った『好感度』を調べるインターネット調査の結果、周りから好感をもたれるポイントは『自分の長所』に集中していました。
逆に好感を持てないポイントに対する回答は、バラバラになったそう。
ここから言えることは、弱みや短所を克服する努力は、キリがないということ。
逆に強みや長所を磨く努力ほど、エネルギーや時間を1点に集中できるので、成果が出やすくコスパが良いということです。
報われない努力をしてしまうたった1つの理由
このように頑張っても努力が報われないのは『弱みを克服する努力』をしてしまっているからです。
では、なぜ『弱みを克服する努力』に労力を費やしてしまうのか?
それは日本が、みんな一緒の『画一的な教育』から抜け出せてないからです。
【日本の教育改革は35年前から進んでいない】
20世紀型の「正解に、より早く正確にたどり着く力」を身につける教育ではなく、21世紀は「答えが見つかっていない課題に対して、深く考え適切なアイデアを創出し、それに基づいて行動する力」を身につけなければならない。
そのための教育は20世紀の教育と大きく異なっているはずだ。なのに、その改革が進まない。そのような危機感は、国も40年近く前から抱き続けており、実際に教育改革についてはこれまでに幾度となく議論されてきた。
そのため日本では未だに『みんな一緒』の平均的な能力を求め、強みを伸ばすことよりも弱みを無くすことに力を注ぎます。
だから『強みを磨く努力』ができないんですよね。
頑張っても努力が報われない人の特徴
そして、この『弱みを克服する努力』に労力を費やす傾向がある人にはある共通点があります。
それが『内向型』と呼ばれる気質を生まれつき持っている人です。
内向型とは心理学者のカール・ユングが唱えたパーソナリティの1つ。
ユングによれば人間は『内向型』と『外向型』のどちらか寄りの気質を持って生まれてくるとされている。
両者の最も大きな違いは『刺激に対する感度』です。
内向型は刺激に敏感(刺激を抑える)
外向型は刺激に鈍感(刺激を求める)
そのため、以下のような性格の違いがあります。
ではなぜ内向型は『強みを磨く』ことよりも『弱みを克服する』ことに労力を費やしてしまう傾向が高いのか?
それは社会が外向型を基準とした物差しで能力を評価するからです。
集団的に理想の人格だとみなされている外向型の人物に対する魅力は、評定者の向性の特性を問わず圧倒的に強いことが分かっている
そのため、教育においても『外向性』を重視し、外向的になれない生徒は問題があると評価されてしまいます。
その結果、96%の人が外向型の性格に価値を感じ、53%の内向型が自分の性格を否定的に捉えて外向型になりたいと思っています。
さらに内向型は生真面目で完璧主義になりやすいと言われている。
内向型は、物事を捉える視野が狭く、自己の理想や責任感に没入します。
生真面目で完璧主義、実直に仕事をこなしますが、許容範囲を超えると途端に対処の仕方がわからなくなる傾向があります。
引用:東洋経済
このように『外向型を理想とする社会』や『生真面目で完璧主義』という要因があるため
内向型ほど『自分の弱みを克服する努力』に労力を費やす傾向が高いんですね。
以下の記事では、内向型が生真面目で完璧主義な性格になる科学的理由を解説しています。
興味があればぜひ1度、読んでみてください。
報われる努力のための3ステップ
これまで述べたように『自分の強みを磨く努力』は、成果が出やすく報われやすい。
ではどのようにして『自分の強み』を見つければいいのか?
実は以下の3ステップによって『自分の強み』を見つけることができます。
- 価値観を明確にする
- 好きなことを明確にする
- 得意なことを明確にする
1つずつ解説していきます。
価値観を明確にする
実は自分の強みとは『好きなこと』や『得意なこと』の中に隠れています。
そして『好きなこと』『得意なこと』を理解するために最も重要なのが『価値観』を明確にすることです。
なぜなら『好きなこと』とは自分の価値観を満たす行為。
『得意なこと』とは、好きなことによって身についた『能力を活かせる領域』のことだからです。
そのため、まず最初に『自分はどんなことに価値を感じるのか?』という価値観を明確にすることが欠かせません。
好きなことを明確にする
価値観が明確になると、自分は価値観を満たすために何に取り組んできたのかという『好きなこと』を明確にできます。
そしてこの『好きなこと』とは必ず名詞ではなく行為となる動詞になっているはずです。
この動詞の中に自分の属性的な強みが隠れています。
得意なことを明確にする
好きなことが明確になると、その結果どんな能力を身につけたかという自分の『才能』にも気が付けます。
そして、この才能を活かせる領域こそが『得意なこと』になり、あなたの強みとなります。
この強みを徹底的に磨いていくことで、あなたの評価が変わり、仕事でもプライベートでも思うように成果を出すことができるようになる。
以下の記事では20の質問に答えて、自分の『価値観・好きなこと・得意なこと』を明確化し、自分の強みを見つけるためのワークをご用意しています。
『真面目に頑張っても努力が報われない人生に疲れた』という方は、ぜひ1度試してみてくださいね。