周りからは優しいと言われるけど、仕事も人間関係も要領が悪く生きづらい。
しかし、そんな不器用な人ほど周りから好かれやすく、仕事も伸びやすいんです。
そこで、この記事では不器用を直したい・改善したいという方に向け、以下の内容をお伝えします。
脳の特徴からわかった不器用になる3つの原因
特徴を伸ばせる仕事術や適職(診断テストあり)
僕も昔から要領が悪く不器用な人間でした。
人に甘えるのが苦手で、なんでも一人で抱え込む。
1度で理解できず、周りよりも覚えるのに時間がかかる。
そんな自分が大嫌いでしたが、脳の特徴を知り、不器用になる原因がわかってからは、むしろこの性格を強みに感じるようになったんですよね。
そこで、過去の自分と同じように不器用な自分にお悩みの方に向け、僕の知っている知識をお伝えしていきます。
不器用な人の特徴
不器用とは『手先が器用でない』『要領が悪い』という2つの意味があります。
そして一般的には後者の場合に使われることが多く、主に『人間関係』と『仕事や物事の処理』において、以下のような特徴があります。
①人間関係における特徴
僕が正にそうなんですが、そもそも人とコミュニケーションを取るのが苦手なので、人付き合いでの要領が悪くなってしまうんですよね。
そしてコミュニケーションが苦手なのは、自分が口下手だからです。
自己主張が苦手で周りに合わせがち。
だから、優柔不断で即決が苦手。
その結果、嫌なことでも断れず、周りに都合よく扱われてしまったり、利用されることもありました。
また、自分が辛い時でも人に頼ったり甘えり、お世辞や雑談で輪の中に入るのも苦手。
そのため、いつも問題を一人で抱えがちになってしまいます。
②仕事における特徴
仕事においては、何でも難しく考えてしまい、言われた通りにするのが苦手。
1度だけでは理解や納得ができず、何度も聞いたり、失敗して自分なりの方法を見つけてやっと要領を掴めるタイプでした。
また、1度に複数のことを同時に処理することや、臨機応変な対応をするのも苦手。
逆に、1つのことに集中して取り組むことは得意です。
脳の3つの特徴からわかった不器用の原因
これまで述べたように、不器用な人は状況に合わせて人間関係や仕事を適切に処理するのが苦手なことが多いんですよね。
では、なぜこのような特徴を持つのか?
実は、不器用な人は生まれつき『内向型』と呼ばれる気質を持っている可能性が高いため、このような特徴があると考えられます。
『内向型』とは、心理学者のカール・ユングが唱えたパーソナリティの1つです。
ユングによれば、人間は『内向型』『外向型』のどちらか寄りの気質をもって生まれてくるとされている。
内向型と外向型の最も大きな違いは『刺激に対する感度』です。
刺激に対する感度は『DRD4(ドーパミン受容体)遺伝子』の長さで決まると言われている。
内向型はDRD4遺伝子が短いため、刺激の許容量が小さく、刺激に敏感な性質を持っています。
逆に外向型はDRD4遺伝子が長いため、刺激の許容量が大きく、刺激に鈍感な性質を持っている。
そのため、内向型は刺激を抑えるための・外向型は刺激を求めるための、意思決定や行動を無意識下で行っています。
その結果、内向型と外向型では情報処理システムが異なり、内向型には以下の3つの特徴があります。
①知覚して理解する
内向型は情報処理に『合理システム』を用いると言われています。
内向型の人が合理システムの活性化レベルが高く、意思決定場面で合理システムを用いる
合理システムは、物事をそのまま受け取るのではなく、意図や関連性を1度考え、解釈を加えて記憶し、認知と判断を行う。
そのため『視覚・聴覚などの感覚』より『理論や理屈などの知覚』を重視する。
その結果、情報処理に時間がかかり、知覚できないと理解や納得に至らないという特徴があります。
合理システムは分析的で意識的かつ努力を要するという特徴を持つが、このような分析的で処理速度が遅い情報処理には意識的で能動的な後注意過程(知覚)が関連する
だから1度見聞きしただけでは理解できず、じっくり考えたり、何度もチャレンジして、自分に落とし込まないと理解できないんですね。
また、受け取った情報を1度深く考えるため、情報処理に時間がかかってしまう。
なので、素早い反応を求められる臨機応変な対応や、即断即決が苦手で優柔不断と思われてしまいます。
さらに雑談が苦手なのも、このためなんですよね。
なぜなら雑談は言葉のキャッチボールが必要で、話題の切り替えやテンポが早く、じっくり考えられないからです。
②少ない刺激で脳が覚醒する
刺激に敏感な内向型は、少ない刺激で脳が覚醒し、覚醒水準を上回る刺激を受けるとパフォーマンスが低下します。
そのため、1度に複数のことを同時に進めたり、情報量が多い環境を苦手なんですね。
逆に、1人静かな場所で1つのことに集中してコツコツ進めたり、手順を追って進める作業は得意です。
また内向型は覚醒水準が低いため、人との相互作用が強い刺激となりストレスを感じやすい。
- 内向的な人は、他者との相互作用がストレスへと結びつきやすい
- 内向的な人は、すぐに過度な覚醒に陥りやすいため、刺激の多い経験にさらされることを避け、覚醒水準を低下させるために他者との相互作用を避けようとする傾向がある。
- 引用:外向―内向性がソーシャル・サポート過程と精神的健康に及ぼす効果
そのため、自分からコミュニケーションを取ることや、人に頼ったり、甘えるのが苦手なんですよね。
③内的動機によってモチベーションが生まれる
覚醒水準が低い内向型は、報酬や評価などの『外的動機』ではなく、好奇心や探究心などの『内的動機』によって、モチベーションを得ます。
だからお世辞やゴマすりをしてまで、自分を認めてもらったり、評価を上げてもらうことを苦手に感じ興味すら湧かないんですよね。
また外的動機への関心が薄いので、周りで話題になってることや流行ってることには興味が湧きづらい。
逆に自分が興味を持ったことに対しては、深い知識を身につけ熱く語ることができます。
内向型は興味を持ったことだけに深く集中するのが好きで、一度に大人数の友人と交流するのを苦手とする
そのため興味の幅が狭く、関心がないことには自分の意見を持つことがあまりありません。
これも雑談や自己主張が苦手な要因であり、その結果、口下手になってしまうんですよね。
不器用な人の特徴が伸びる適職と仕事術【診断テストあり】
ここまで不器用になる原因や脳の特徴をお伝えしてきました。
そして、この特徴があるからこそ不器用と呼ばれる人には『ある強み』があります。
それが以下の3つの強みです。
- 1つのことに黙々と集中して粘り強く追求できる
- 物事の意図や仕組みを分析して本質的な理解ができる
- 想像(創造)力に優れ、知的生産やモノ作りが得意
では、これらの強みが伸びて活かせる仕事の環境や適職はあるのでしょうか?
不器用な人に向いている適職14選
実はこのような性格上の特徴を持つ人には『現実的』あるいは『研究的』タイプの職業が向いていると言われています。
- 職人・料理人
- 機械エンジニア
- 建築・土木従事者
- 歯科技術士
- 自動車整備士
- 動物保育士
- 農業従事者 など
- マーケティングリサーチャー
- WEBクリエーター
- システムエンジニア
- 医師・医療技師
- 教授・学芸員
- 薬剤師
- 研究者 など
実はパーソナリティ(性格上の特徴)と環境(職業環境)のマッチングというのは既に確立されています。
それがアメリカの心理学者ジョン・ホランドが考案した『RIASEC六角形モデル』と呼ばれる職業選択理論になります。
そして、不器用な人の性格的特徴は『現実的』や『研究的』に当てはまることが多いんですね!
また『現実的』『研究的』タイプは『芸術的』『習慣的』のタイプとも相関性が高いと言われています。
そのため、詳しく知るためには1度診断してみることをおすすめします!
適職診断テスト(全20問)
以下の20の質問(3択式)に答えることで、自分に向いてる仕事を診断することができます。
3分程度で行えますので、ぜひ試してみてくださいね!
\診断スタート!!/
グループよりも1対1の会話を好む
文章のほうが、自分を表現しやすいことが多い
1人でいる時間を楽しめる
周りの人に比べて、他人の財産や名声や地位に、それほど興味がないようだ
内容のない世間話は好きではないが、関心のある話題について深く話し合うのは好きだ
聞き上手だと言われる
大きなリスクは冒さない
邪魔されずに「没頭できる仕事」が好きだ
誕生日は、ごく親しい友人1人か2人で、あるいは家族だけで祝いたい
「物静かだ」「落ち着いている」と言われる
仕事や作品が完了するまで、他人に見せたり意見を求めたりしない
他人よ衝突するのは嫌いだ
独力での作業で最大限に実力を発揮する
考えてから話す傾向がある
外出したあとは、例えそれが楽しい体験であっても、消耗したと感じる
かかってきた電話を留守番電話に回すことがある
もしどちらか選べというなら、忙しすぎる週末より、何もすることがない週末を選ぶ
1度に複数のことをするのは楽しめない
集中するのは簡単だ
授業を受けるとき、セミナーよりも講義形式が好きだ
外向型
意識が自分自身の外側に向くタイプ
主な特徴は以下の5つです。
- 周りで起こっている出来事に注意が向きやすく、出来事を客観的に捉えます。
- 同時に複数のことを進めたり、状況に合わせて臨機応変に対応をするのが得意。
- 物事を理解する時は、「感覚」「イメージ」「直感」「体験」に頼る。
- 疲れた時は、1人でいるよりも、誰かと楽しく騒ぐことでエネルギーが回復する。
- 楽観思考で積極的、人と関わることが得意です。
両向型
意識を自分自身の内側と外側の両方に向けれるタイプ
主な特徴は以下の5つです。
- 自分の思考や感情を周りのTPOに合わせて切り替えることができる。
- 1人で進める仕事であっても、周りと協力しながら進める仕事であっても卒なくこなすことができる一方で、優柔不断な部分があり自分の判断で進める仕事は苦手。
- 物事を理解する時は、「理論」「データ」などの裏づけと「直感」「経験」をバランス良く考える。
- 疲れた時は、アクティブに行動したあと、1人ゆっくり休むことでエネルギーが回復する。
- 協調性が高く、周りに合わせることが得意。
内向型
意識が自分自身の内側に向くタイプ
主な特徴は以下の5つです。
- 自分の思考や感情に注意が向きやすく、出来事を主観的に捉えます。
- 1つのことに1人で集中的に取り組み、物事を深掘りするのが得意。
- 物事を理解する時は、「理論」「データ」「分析」「法則」などの裏づけが必要。
- 疲れた時は、誰かといるよりも1人になって好きなことに没頭することでエネルギーが回復する。
- 不安が多く消極的、人と関わることが苦手です。
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あなたはどのタイプでしたか?
僕は『研究的』タイプでした。
以前は『社会的』タイプに位置する営業職をしていましたが、全然続きませんでした。
しかし現在はマーケティングを学び、ブログやTwitterで文章や図などのWEBコンテンツを制作しながら暮らしています。
その結果、自立して生活できるようになりましたし、ストレスも感じずに続けられています。
もともと人と関わることが苦手で、何か1つのことを掘り下げたり作るのが好きだったので
『研究的』タイプの仕事のように1人で黙々進められる仕事が合っていたんだなと実感しました。
以下の記事では僕が『人と関わらず1人でできる仕事』で自立した方法を3冊のマニュアルにまとめて無料でプレゼントしています。
興味があればぜひ1度ご覧ください。