【この記事で1番伝えたいこと】
それは生きづらさを感じることで
「自分の性格を責めないで欲しい」
ということです。
なぜなら生きづらさの
“原因”は自分ではなく
社会にあるからです。
そこで!!この記事では
内向的な人が感じている
生きづらさの社会的原因と
“生きづらさを解消”して
自分らしく生きる方法を
お伝えしていきます!
もくじ
内向型・HSPを生きづらくする3つの社会的原因
内向型・HSPが生きづらさを感じる最大の原因は、今の社会が「外的適応」ばかりを重視しているからです。

- 外的適応とは?
- 社会からの期待や要求に応えるために自分を変えていくこと
- 内的適応とは?
- 自分の内面からの期待や要求に応えることで自分を受け入れること
そして、自分の内面に意識が向かう内向型やHSPは、内的適応こそが「進化的・適応的」意義であり、内的適応によって精神的安定を得ることができます。

ですが先述のとおり、現在の社会は「外的適応」ばかりを重視するため、内向型やHSPほど生きづらさを感じます。
では、なぜ社会は外的適応ばかりを重視するようになったのか?それには以下の3つの社会的構造が深く関係しています。
- 競争社会の激化
- 第三次(サービス)産業の増加
- フラット型組織の増加
競争社会の激化
日本はバブル崩壊後、競争社会に突入したと言われています。

競争社会は、内向型にとっては刺激が強くメンタルやパフォーマンスを低下させますが、外向型にとってはモチベーションを向上させる効果があります。

そのため、能力ばかりが重視され「周りからの期待や要求」も強まっていきます。
そして、この周りからの期待や要求に応えるために外的適応が重視された社会になってしましました。
第三次(サービス)産業の増加
今の日本は高齢化による医療・福祉の需要増。
また、生活水準向上に伴い、モノだけでなくサービスや体験など需要が高まり、人とのつながりが必要なサービス業が年々増加しています。

だからこそ、人との関りやサポートが重視されるようになり、周りに自分を合わせる外的適応が求められるようになっていったんですね。
フラット型組織の増加
以前はピラミッド型の組織が大半でしたが、時代の変化のスピードが早まるにつれて、柔軟に対応できるフラット型の組織体制をとる企業が多くなっています。

その結果、社会の変化に合わせて柔軟に対応(変化)できる人が求められ、外的適応がより重視されるようになりました。
外的適応を重視する社会に不適合な内向型・HSPの3つの特徴
上記のように、社会は外的適応ばかりを重視するため、外的適応に優れる外向型を理想として評価します。
特に内向型やHSPに備わる以下の3つの特徴が、外的適応を重視する社会に不適合となり、生きづらさを増してしまうんですよね。
- 人に興味がない
- コミュニケーションが苦手
- すぐに疲れやすい
人に興味がない
内向型やHSPは、刺激を抑えるために自分の内面に意識が向うため、人よりも自分の内界(思考や感情)に関心や注意が注がれます。

そのため、観察や分析は得意ですが、人と関わることが苦手で、外的適応を求める社会の中では生きづらさを感じてしまうんですよね。
コミュニケーションが苦手
また、思考や感情に注意が注がれる内向型やHSPは、物事を深く考えてから処理を行う「合理システム」という情報処理を行います。

内向型の人が合理システムの活性化レベルが高く、意思決定場面で合理システムを用いる。合理システムは分析的で意識的かつ努力を要するという特徴を持つが、このような分析的で処理速度が遅い情報処理には意識的で能動的な後注意過程(知覚)が関連する
引用:外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性
そのため、頭の中で慎重に言葉を選んでから発言する傾向があり、会話のテンポが速い雑談や世間話が苦手です。
このような特徴から、社交や交流の場で苦労することが多く、外的適応が重視される外向型社会の中では生きづらさを感じてしまいます。
人といると疲れやすい
刺激に敏感な内向型やHSPは、人との相互作用がストレスに結びつきやすく、普通の人よりも疲れを感じやすい。

しかし、多くの人と関わることが求めらる外向型社会の中では、エネルギーを回復するために1人でいることに対して理解されづらい傾向があります。

多くの社会において、忙しなく駆け回り、多数の人と交流することは、高く評価されている。しかし、そうしたやり方は内向型の人には向いていない。
引用:マーティ・O・レイニー「内向型を強みにする」
このようなエネルギーの充電方法の違いがあることが、社会の中ではほとんど認知されていないことが、内向型やHSPの生きづらさを生む大きな原因の1つとなっています。
内向的な性格を外向的に変えることはできるのか?
このように外的適応を重視する社会構造と、外向型を理想とする価値観が強まった結果、内向型やHSPは生きづらさを感じてしまうんですよね。

実際、社会の96%の人が外向的な人に価値を感じ、内向的な人の53%が外向的な性格になりたいというデータが存在します。
それならいっそのこと、外向的な人間に変わるべきなのでは?
そう思われるかもしれません。
内向型・HSPは生まれつきの気質
そもそも内向的な性格から外交的な性格に変われるものなのか?
実は、人間の性格は表面的に装うことはできても、根本的に変えることはできないと言われています。

上の図のように人間は生涯4つの性格を身につけますが、内向型やHSPのような気質や人格という根本的な部分は生涯変えることができません。
なぜなら、気質とは遺伝的要因によって、生まれながらに備わっているものだからです。

変えるよりも受け入れることが重要
もし、自分の気質に逆らい、無理に外向的な性格を演じたり、自分の気質を否定し続けると、かえって自己肯定感が低下し、現状よりも生きづらさが増すという研究結果が出ています。

だからこそ、内向型やHSPの気質は、無理に変えようとするのではなく、受け入れていくことが生きづらさを解消する近道なんですね!
内向型・HSPが社会に適応し生きづらさを解消する3STEP
ここまでお伝えしたように、社会は外向型を理想とする価値観が強く、内向型やHSPにとっては生きづらさを感じやすい社会構造となっています。
では、私たち内向型やHSPは、どのように生きていけばいいのでしょうか?
その答えが「内的適応」という考え方にあります。

- 内的適応
- 自分の心・気持ちなど、内面からの期待や要求に応じて、自分を受け入れること。
- 外的適応
- 周りや社会からの期待や要求に応じて自分を変化させ、他者から受容されること。
自分の内面に意識が向かう内向型やHSPは、社会に適応するよりも、まずは自分の内面に適応していくことで優れたメンタルやパフォーマンスを発揮することができます。
なぜなら、内的適応こそが内向型にとっての「進化的・適応的意義」となるからです!

では、内的適応はどのように行なっていくのか?
そのための工程が以下の3STEPです!
- 自己理解
- 自己受容
- 自己肯定
STEP1:自己理解
自己理解とは、自分の特徴や性格・強みや弱み、価値観や信念など。自分自身を客観的に捉え、自分の内面にある期待や要求を認知していく工程です。

そのため、まずは内向型の気質について深く理解していくことが、自己理解に繋がり内的適応の土台を作ることができます。
以下の記事では、内向型の性格的特徴や強み・弱みなどを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
STEP2:自己受容
自己受容とは、自分の特徴や強みや価値観を理解したうえで、自分のいい部分・悪い部分・できること・できないことを理解して、自分に合った選択を受け入れる工程です。
自己受容が進むことで、自分と他人の違いを認識できるので、自分を偽ることがなくなり、ありのままの自分の気持ちや要望を素直に表現できるようになります。

以下の記事では、内向型やHSPに合った生き方(選択)をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
STEP3:自己肯定
自己肯定とは、自己効力感・自己信頼感・自己決定感を育み、「自分には価値がある」という自分の存在を自分自身で肯定していくプロセスです。
出典:ココロのコトコト
自己効力感・自己信頼感・自己決定感は、自分に合った選択を行い、実際に自分の特徴や強みを活かしていくことで徐々に育むことができます!

以下の記事では、内向型やHSPの特徴や強みを活かせる仕事について詳しくお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
【生きづらさの解消】内向型・HSPは社会よりも自分の内面に適応する
ここまでお伝えさせていただいたように、社会は外的適応に優れる外向型を理想とし評価します。
しかし、内向型HSPが外的適応に偏ってしまうと、メンタルやパフォーマンスが低下して、パーソナル障害を引き起こすリスクがあります。

だからこそ、まずは自分の内面を理解し受け入れ、本当の自分が望む人生を選択・設計してあげることで、生きづらさが解消され、自分が満たされる生き方を送ることができます!
そのための3STEPが「❶自己理解→❷自己受容→❸自己肯定」となりますので、ぜひ❶から取り組んでみてくださいね!



















































