「人と比べても意味ないよ!」
「もっと自分に自信を持て!」
何をするにも人と比べてしまう
僕が実際に言われてきた言葉。
今では綺麗に比較癖は直りましたが
当時はこんな精神論に頼っていたので
正直「人と比べなくなる」まで
随分遠回りをしてきたと思います。
そこでこの記事では
以前の僕のように
「人と比べないのって難しい」
「比較癖を直すなんて無理!」
そんな人に向け「精神論」ではなく
心理学を用いて「理論的」に
比較癖を直す方法を
お伝えしていきます!
もくじ
実は難しくない!人と比べない方法とは?
「あの人はいつも楽しそうでいいな」
「この人は稼ぎがよくて羨ましいな」
それに比べて自分は…。
そうやって何をするにも周りと自分を比べてしまう自分が大嫌いで、比べる度に自分が惨めに思えて辛い気持ちになる。
僕はそんな人生を送ってきました。
そんな自分を変えたくて、無理に人と比べないことを意識してみたり…。
自分の長所を無理やり見つけようとしてみたり…。
だけど、一向に人と比べてしまう癖を直すことはできなかったんですよね^^;
それもそのはず…。
実は比較癖をやめるには、自分のアイデンティティを確立させる必要があったからです!
アイデンテイテイ確立度が低い段階においては、 人は自分の確立状態を、 自分の身近にいる他者、つまり日常活動が類似した同年代の他者と比較しようとする。
アイデンティティとは、他人と自分を区別できる「自分らしさ」や「個性」のこと。
これが確立すると「自分は自分」「他人は他人」と区別して考えられるようになるので、比較癖がなくなります!
アイデンティティとは心理学や社会学において「ある者が何者であるかについて他の者から区別する概念・信念・および表現」をいう。
この確固たる自分が自分であるという感覚をもっている人は、アイデンティティーが「確立」しており、逆に、確固たる自分が自分であるという感覚があまり強くなく、自分は自分だと感じられない人は、アイデンティティーが「拡散(混乱)」しているという。
引用:看護roo!
自分に自信がないからではなかった!人と比べてしまう原因とは?
ではなぜ、アイデンティティが確立していない状態では、人と比べてしまうのか?
それは「この状態」では、まだ自分の価値基準が確立していないため「相対的幸福」で幸せを計ってしまうからです。
【相対的幸福】
他人と比較して感じられる幸せ
【絶対的幸福】
自分の基準で感じられる幸せ
実は人間は、アイデンティティに従った「価値観・行動・能力・環境」を身につけると言われています。
そのため、自分のアイデンティティがないと「自分が何に価値を感じるのか?」という基準がわからないんですよね。
また、自分の価値基準がわからないからこそ、社会や周りの価値基準に従って、物事の価値を測ろうとしてしまいます。
以前の僕がまさにこの状態でした。
- 「良い学校・良い会社に入り、すごい成果を出して、周りより優れていること」
- 「綺麗な人と結婚して、大きな家を建て、子供を授かり、豊かな生活を送ること」
- その結果、「明るく前向きで、多くの人に囲まれながら楽しく生きること」
こういった人生が、自分にとって価値あることだと思っていました。
だから、相対的幸福でしか自分の幸せを測ることができず、無意識に周りと自分を比べてしまっていたんですよね^^;
でもこれって、よくよく考えると自分で決めた価値基準ではなく、ほとんどが、教育や文化、メディアの影響を受けて身につけた価値基準なんですよね!
特に日本は欧米のように、多民族国家の個人主義ではなく、昔から単一民族の集団主義社会です。
なので「個性」よりも「集団の和」を尊重し、周りに合わせる人を高く評価する一方…
周りに合わない人は「はみ出し者」のレッテルを貼られてしまいます。
日本人は「他人が自分の行動を批判するということを強く意識する」
『何が「正しい」行動なのかの判断は、常に社会関係の中でとらえられ「世間」によって決められる』と考えている
だからこそ、周りの価値基準に従うことを幼い頃から教育され、無意識に人と比べることが身についてしまうんですよね^^;
人と「比べる人」と「比べない人」の3つの特徴の違い
ここまでお伝えしたように、人と「比べる人」「比べない人」は自分のアイデンティティが確立されているかどうかの違いです。
自分のアイデンティティが確立されていれば、自分の価値基準で幸福を測れるので、周りと比べることがなくなります。
逆にアイデンティティが確立されておらず、自分の価値基準がないと、他人との比較でしか幸福を測れず、周りと比べてしまいます。
しかし、同じ教育を受け、同じ社会で生きているのに、なぜ自分のアイデンティティが確立する人・しない人に別れてしまうのか?
それは生まれ持ったパーソナリティーが大きく関係しています。
それが「内向型」「外向型」という2つのパーソナリティーです!
「内向型」「外向型」とは、心理学者のカール・ユングが唱えた性格類型。
ユングによると、人間は「内向型」と「外向型」のどちらか寄りの気質を持って生まれてくるとされています。
そして、内向型は以下の3つの特徴を持っているため、自分のアイデンティティが確立されづらいと言われています!
- 周りからの影響を受けやすい
- 真面目な性格
- 不安神経症傾向が高い
特徴❶:周りからの影響を受けやすい
内向型は周りからの影響を受けやすく、他人の基準や正解をインプットしやすい傾向にあります。
なぜなら、内向型は生まれつき「刺激に対する感受性が高い」という特徴を持っているからです。
内向型の人が外向型の人よりも刺激に対する感受性が高く、刺激に敏感だと示す証拠は多数ある。
引用:スーザン・ケイン 内向型人間のすごい力
なので内向型は共感力が高く、他人の価値基準を優先して物事の価値を判断しやすくなってしまいます。
特徴❷:真面目で完璧主義になりやすい
また他人の価値基準を優先しやすい内向型は、真面目で完璧主義になりやすいと言われています。
内向型は、生真面目で完璧主義、実直に仕事をこなしますが、許容範囲を超えると途端に対処の仕方がわからなくなる傾向があります。
引用:東洋経済
なぜなら内向型は「合理システム」と呼ばれる長期記憶を中継する情報処理を行っているからです。
内向型の人が合理システムの活性化レベルが高く、意思決定場面で合理システムを用いる
そして長期記憶には「意味記憶」と呼ばれる、社会の常識やルールを保存する領域があります。
だから長期記憶を中継する内向型ほど、生真面目な性格で社会の価値基準を重視しやすく、自分のアイデンティティが確立しづらいんですよね^^;
特徴❸ :不安神経症傾向が高い
さらに内向型は「不安神経症」の傾向が高いことがわかっています。
また不安神経症の傾向が高いと、自分を信じることができず「自尊心」が低下してしまうこともわかっています。
自尊感情は神経症傾向と高い負の相関がある
【自尊心とは?】
「自分には価値がある」と思える気持ちのことで、自尊心が高いと自分を尊重し、品格を保とうとします。
逆に自尊心が低いと「自分には価値がない」と、自ら自分の品格を落として心の安定を図ろうとします。
そのため内向型は、自分を否定的に評価して自信を持てない人が多いと言われているんですよね^^;
内向性被験者は、外向性被験者に比べて、自己を否定的に評価している。
だからこそ内向型は、自分より他人の基準を優先しやすく、アイデンティティが確立されづらい傾向にあるんですね。
☞【内向型と外向型の違い】性格的特徴から脳のメカニズムまで!20の図解で徹底解説!
「人と比べてしまう癖」を直す5ステップ
1番最初にお伝えしたように、自分のアイデンティティが確立することで、他人の価値基準ではなく、自分の価値基準で幸せを測れるようになります。
その結果、人と比べてしまうこともなくなり、自分の人生だけに集中することができるようになるんですね!
では、どうすれば自分のアイデンティティは確立していくのか?
実はアイデンティティは、「過去の自分」を振り返り、どんな経験によって「現在の自分」が作られたのか?
そして、これらの経験を活かして、どんな「未来の自分」築いていくのか?という「過去-現在-未来の自分」 を繋ぎ合わせることで確立していきます!
個人の時間的展望の発達もアイデンティティ形成に関する重要な視点とされる。
時間的連続性とは、自分の過去・現 在・未来がつながっているという実感であり、アイデンティティ形成や青年期の適応に関連の深い概念であるとされる。
そして「過去-現在-未来の自分」は、自分の「価値観・好き・得意」を明確化させることで、一本の線として繋ぐことができるんです!
そこで当ブログでは20の質問によって、自分の「価値観・好き・得意」を明確化し、アイデンティティを確立させるワークをご用意しています!
それが以下の5ステップからなる「コア・パーソナル・プロジェクト」というワークです!
- ステップ1:他人軸の明確化
- ステップ2:価値観の明確化
- ステップ3:好きなことを見つける
- ステップ4:得意なことを見つける
- ステップ5:天職を見つける
僕自身、このワークに取り組んだことで、人と比べることがなくなりました。
なぜなら、本当の自分は「周りより優れた人間になる」ことよりも「自分のペースを大切にして生きる」ことに価値を感じることに気づいたからです。
だから「周りと比べて自分がどうか?」ではなく「過去の自分と比べて今の自分はどうか?」というように、比べる対象が他人から過去の自分へと変わりました。
その結果、周りと比べて落ち込むことや、辛い思いをすることもなくなり、気持ちもだいぶ安定するようになりました!
もし、「比較癖」をやめたいのにやめれない。
そんなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ1度ワークに取り組んで頂ければと思います。
☞最短1日!15の質問で自分のアイデンティティを確立させる5ステップ
最後までご覧いただきありがとうございました!