「人と話しても上っ面の会話でつまらない」
「愛想笑いや気疲れが多くて消耗するだけ」
以前の私は、人と関わることが煩わしく感じていて、そんな自分は「性格が悪い人間」だと心の底で感じていたため、漠然とした生きづらさを抱えていました。
ですが、人間嫌いは「性格」ではなく生まれつきの気質による影響が大きいことに気づけたおかけで、自分を否定することがなくなり、自分なりの幸せな道を見つけて心穏やかに過ごせるようになりました。
また、今だからこそ思うのが「社交的であるべき」という固定観念が、自分を苦しめている最も根源的な原因になっていたということです。
そこでこの記事では、私が見つけた「人間嫌いの正体」と心穏やかに生きるための「生き方」についてご紹介させていただければと思います。
そこで、この記事では僕の体験をもとに
以下の3つをお伝えしたいと思います!
- 人間嫌い度の3つのレベルと原因
- 人間嫌いな人の3つの特徴
- 人間嫌いの人の3つの強みと向いてる生き方&仕事
もくじ
あなたはどのタイプ?人間嫌い度の3つのレベルと原因

一言に「人間嫌い」と言っても、僕のように対人恐怖を感じる人から、単に人間関係が面倒で関わりたくないという人もいると思います。
そこで!まずは人間嫌い度を3つのレベルに分類して、その原因や特徴をお伝えしていきますね^^
レベル1:自己否定タイプ
人間嫌いになる1番の原因は「自分を否定された」ことで引き起こると言われています。
例えば、周りからイジメや疎外されて、嫌な思いをたくさん受けた。
または、信頼している相手が裏切ったり、離れてしまった。など…
このような経験をすることで、自分に自信を持てなくなり、次第に自分はダメな人間なんだと自己否定するようになってしまいます。
その結果、誰かと関わることで「また傷ついてしまうのではないか」と感じ、自己防衛のために人間嫌いになります。
レベル2:人間不信タイプ
また、周りから自分が受け入れられず否定され続けると、人と関わることへのメリットや興味を感じられなくなります。
どうせ人と関わったって、とろくなことが起きない。
または、人間は裏切る動物。信じた方が負け。など…
このような信念や価値観が形成されると、周りにいる誰のことも信じられなくなってしまうんですよね。
なぜなら人間は、自分の信念や価値観に従った「能力」「行動」「環境」を身につけていくからです。

その結果、余計に人間嫌いになっていきます。
レベル3:対人恐怖タイプ
また自己否定や人間不信が強くなればなるほど、自分と関わりを持たない相手に対しても恐怖を感じるようになります。
例えば、街で歩いているだけで周りの人の視線が怖くなる。
あるいは、自分とは関係のない話でも悪口を言われているように感じる。など…
このように関わりを持たない人に対しても、否定的に思われたり、だまそうとしているように感じてしまうんですよね。
以前の僕が、まさにそうでした^^;
その結果、特定の人ではなく人間という生き物そのものが嫌いになります。
人間嫌いになりやすい人の3つの特徴
結局、人間嫌いの根本的原因は、自分が周りから「受け入れられていない」と感じる出来事を経験したからなんですよね。
だから「自分に対する自信」がなくなったり「相手に対する不信感」が強くなって人間嫌いが増しまいます。
そして、このような経験をする人にはある共通の特徴を持っている可能性が高いと言われています。
それが『内向型』という気質を持った人です。

内向型とは心理学者のカール・ユングが唱えたパーソナリティの1つ。
ユングによると人間は「内向型」と「外向型」のどちらか寄りの気質を持って生まれるとされています。

ではなぜ、内向型は人間不信になりやすいのか?
それは以下の3つの特徴があるからです!
- 自己否定に陥りやすい
- バイアスにかかりやすい
- 人間関係がストレスになりやすい
1つずつ解説していきます。
❶自己否定に陥りやすい
実は、内向型は外向型に比べて自分を否定する傾向にあることがわかっています。
内向性被験者は、外向性被験者に比べて、自己を否定的に評価している。
なぜなら社会は外向型を理想としているからです。
(96%の人が外向型の性格に価値を感じ、53%の内向型が自分の性格に自信を持てていない)
だからこそ内向型は「自分は社会から受け入れられていない」という経験となり、自分を否定するようになってしまうんですよね^^;
こういった社会的背景から、内向型の人ほど、人と関わることで傷つくことを防ぐために、人間嫌いになりやすいんですよね!
バイアスにかかりやすい
また内向型ほど、バイアスにかかりやすくネガティブな信念や価値観を形成しやすいと言われています。
内向型は外向型よりもネガティブな体験に注意が引きつけられる経験傾向にある
引用:外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性
なぜなら「合理システム」と呼ばれる長期記憶を中継する情報処理を行なっているからです。

実は、長期記憶はネガティブな情報ほど保存すると言われています。
なぜなら人間には『危険から身を守るという本能』が備わっているからです。
ポジティブな記憶よりもネガティブな記憶のほうが脳に刻み込まれやすいと言われています。
私たちの祖先は厳しい自然環境を生き延びるため、楽しかった出来事を思い出すよりも、苦しかった出来事を思い出して危険を回避するほうを優先させなければならなかったのでしょう。
引用:宇治おうばく病院
だから内向型は、人を信じられなくなりやすく、人間嫌いになりやすい傾向があるんですね。
人間関係がストレスになりやすい
さらに内向型ほど、人間関係から受ける刺激がストレスになりやすいことがわかっています!

- 内向的な人は、他者との相互作用がストレスへと結びつきやすい
- 内向的な人は、すぐに過度な覚醒に陥りやすいため、刺激の多い経験にさらされることを避け、覚醒水準を低下させるために他者との相互作用を避けようとする傾向がある。
なぜなら内向型はDRD4(ドーパミン受容体)遺伝子が短く『刺激に敏感』という特徴を持っているからです。

なので、社会や人間関係に適応しようと多くの刺激を受けるほど、過度なストレスとなって人間を避けようとします。

人間嫌いな人の3つの強みと向いてる生き方・仕事
このように内向型の特徴は、人間嫌いになりやすい傾向にあるんですよね^^;
だから、無理に人間嫌いは治そうとしなくていいと思うんです!
なぜなら内向型は、外的適応ではなく内的適応によって、メンタルやパフォーマンスが安定するからです!

- 内的適応とは?
- 自分の内面からの期待や要求に応え、ありのままの自分を受け入れること<
- 外的適応とは?
- 社会からの期待や要求に応じて自分を変えること
だからこそ、人間が嫌いで関わりたくないと感じるなら、まずは自分の素直な気持ちに従って生きることが大切だと思います!
実際に私自身も、人間嫌いの自分を受け入れ、なるべく人と関わらない生き方をするようになったことで、それまで押さえつけていたメンタルやパフォーマンスが解放。
1年未満に会社員時代の3倍の収入を得られるようになりました。

しかし、人と関わらずに生きたいと思っても、それが出来ないから困ってるんだよ!
そう思われるかもしれません^^;
ですが、内向型には以下の3つの強みがあり、この強みを活かすことで、私自身人と関わらずに生きていくことが可能になりました!
- 特殊好奇心が高い
- 1人を好む
- 物事の本質を理解する[/su_box]
1つずつ解説していきますね!
特殊好奇心が高い
刺激に敏感な内向型は『特殊好奇心』が高いと言われています。
特殊好奇心とは主に知的欲求などの「不明瞭なこと」「理解できないこと」を明らかにして刺激を抑えるために働く好奇心のこと。

逆に冒険心などの刺激を求める好奇心のことを『拡散好奇心』と呼びます。
なので内向型ほど、1つのことに粘り強く取り組める「忍耐力」と、深く考える「思考力」
そして「知性」が高いと言われているんですね!
- 研究①
- ある研究では、大学生141人を対象に、美術・天文学区・統計学など20種類のさまざまな科目に関するテストをしたところ、ほぼ全科目について内向型の学生の方が知識で勝っていた。
- 研究②
- 修士号や博士号を取得する人数も、全米育英会奨学金を受ける人数も、成績優秀者が入会できる〈ファイ・ベータ・カッパ・クラブ〉の会員数も、内向型のほうが多い。
- 研究③
- 企業が採用や昇進の際に使用する、批判的・論理的思考思考を評価する〈ワトソン・グレイザー批判思考力テスト〉でも、外向型より高得点を取る。
そして、この特殊好奇心が高いという強みは、肉体労働者よりも「ナレッジワーカー」と呼ばれるスペシャリストに向いています。

ナレッジワーカーとは、ナレッジ(知識)とワーカー(労働者)を組み合わせた造語で『高度な専門知識を持つ知的労働者』のこと。
1人を好む
また、刺激に敏感な内向型は『1人になるほどパフォーマンスが上がる』という強みがあります!
なぜなら、1人になって外部からの刺激を遮断することで、エネルギーを充電するからです。

なので内向型は「集中的実践」に適していると言われています!

- 集中的実践とは?
- 1人で1つのことに集中的に取り組む学習やトレーニングのことで、スペシャリストと呼ばれる人が例外なくと言いれているトレーニングと言われています。
なので、内向型の人ほど、1つの分野のスペシャリストになれると言われ、人と関わる仕事よりも、1つのテーマを掘り下げていく研究職的な仕事に向いています!
物事の本質を理解する
さらに内向型には「物事の本質を理解する」という強みもあるんですね!

なぜなら合理システムは、以下のように“外部からの情報を知覚(意図や解釈を加える)してから記憶する情報処理”を行うからです。

☞内向型を強みにする!内向型の特徴・メカニズムを20の図解で徹底解説!
そのため内向型は、経験や感覚などで行う対人タスクの仕事よりも、頭の中で合理的な仕組みやシステムを設計する思考タスクの仕事の方が向いています!
実際、当メディアで1万人の内向型やHSPの方を対象にした調査の結果、思考タスクを伴う以下の3タイプの仕事が最も適性が高いことが判明しました!

以下の記事では、上記の3タイプの仕事の詳しい職業例や、診断テスト(20問/3択式)をご用意しております!
☞【適職診断】20の質問から内向型・HSPに向いてる仕事が見つかる心理テスト!!
まとめ
正直、人間関係ってほんと煩わしいですよね。
自分を偽ってでも、相手に気を使わなければいけなかったり、時には裏切られて傷つけられてしまったり。
できることなら「人と関わらず1人で心穏やかに過ごしたい」。そう思っている人は少なくないと思います。
実際に私自身、煩わしい人間関係を抜け出したくて、現在は誰も知り合いのいない海外の田舎でひっそりと過ごしています。
移住先の街並み
その結果、誰に気を使うわけでもなく、自分のペースで穏やかに生きられるようになりました。
以下の記事では、そんな人と関わらない生き方を実現して、よかったことや、実現するための仕事などをまとめていますので、興味があればぜひ1度参考にしてみてくださいね!
それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました!







































