困りごとや悩みごとがあっても人に頼ることができず、いつも一人で抱え込んでしまう。
そんな人に向け、この記事では以下の内容をお伝えしています。
- 頼れない人の心理的原因
- 頼れない人の特徴
- 頼れるようになるための改善策
僕も昔から人に頼るのが苦手で、辛いことや大変なことがあっても一人で抱えて苦しんでしまうタイプでした。
しかし、人に頼れない心理的な原因がわかると、自然と心のブレーキが外れ、人に頼ることに罪悪感を感じなくなりました。
そこで以前の僕と同じような悩みを抱えている方に向け、原因と対策をお伝えしていきます。
『人に頼れない人』が抱える心理的原因と2つの背景要因
実は、人に頼れない原因は『自尊心の低さ』にあることが既にわかっています。
自尊心とは『自分を尊重する気持ち』です。
人に頼れない人は自分の存在を自分で尊重できないため『こんな自分が人に頼るのは申し訳ない』と感じてしまうんですよね。
では、なぜこのように自尊心が低くなってしまうのか?
それには以下の2つの要因があります。
- 集団の和を尊重する
- 迷惑をかけてはいけないという固定観念
1つずつ解説していきますね!
①集団の和を尊重する
多民族から構成される欧米は個人を尊重する社会と言われています。
しかし日本は昔から単一民族の集団主義社会の色が強い。
そのため『我慢は美徳』『空気を読む』のように、個人よりも集団の和を尊重することを強く求めらる。
だからこそ自分を尊重する気持ちが弱く、自尊心が低くなってしまうんですよね。
②迷惑をかけてはいけないという固定観念
また日本では、他人に迷惑をかけることを極端に避ようとする傾向が強い。
なぜなら幼い頃から『他人様には迷惑をかけるな』という教育をされて育てられるからです。
その結果『人に頼る=迷惑をかける』という固定観念が生まれ、頼ることができなくなってしまいます。
日本では「他人に迷惑かけちゃダメ」と教えられる一方、インドでは「あなたは人に迷惑をかけないと生きれないんだから、他人の迷惑も許しなさい」と教えられる。生きてちゃ迷惑かけるのが当たり前だから、【自分も困ったら頼って良いし、他人が困ってたら積極的に助けよう】という考え方、すごく素敵。
— はるな|旅する起業女子✈️ (@haru0127x) March 17, 2021
このように、そもそも日本では個人より集団の和を尊重するため、自分を尊重する気持ちが弱くなってしまいます。
また『人に迷惑をかけることはいけない』と教えられて育つため、人に頼ることに対して罪悪感を抱きやすいんですよね。
しかし、そんな日本の中にも『人に頼れる』人もたくさんいます。
では『頼れない人』と、どこで違いが生まれるのか?
次章で詳しく解説していきます。
頼れない人の3つの特徴
頼れない人の多くは『真面目な性格』であると言われています。
そして、真面目な性格の人に多いのが『内向型』という生まれ持った気質を持っているということです。
内向型は、物事を捉える視野が狭く、自己の理想や責任感に没入します。
生真面目で完璧主義、実直に仕事をこなしますが、許容範囲を超えると途端に対処の仕方がわからなくなる傾向があります。
引用:東洋経済
そもそも内向型とは、心理学者のカール・ユングが唱えたパーソナリティの1つです。
ユングによると人間は『内向型』と『外向型』のどちらか寄りの気質を持って生まれてくるとされている。
そして内向型には以下の3つの特徴があるため、真面目な性格になりやすく、人に頼るのが苦手な人が多い。
- 刺激に敏感
- 人との相互作用がストレスになる
- 罰に対する感受性が高い
1つずつ解説していきますね!
①リスクに敏感
内向型と外向型のもっとも大きな違いは『刺激に対する感度』です。
この刺激に対する感度は『DRD4遺伝子(ドーパミン受容体)』の長さで決まってくる。
内向型はDRD4遺伝子が短く、刺激の許容量が少ないため、刺激に敏感な性質があります。
逆に外向型はDRD4遺伝子が長く、刺激の許容量が多いため、刺激を求める性質がある。
そのため『リスクに敏感』で、人に頼ることで迷惑をかけるというリスクを避ける傾向が強くなります。
②罰に対する感受性が高い
また刺激に敏感な内向型は『罪に対する感受性が高い』と言われています。
逆に刺激を求める外向型は『報酬に対する感受性が高い』と言われている。
よって『罪悪感』を感じやすいことがわかっています。
そのため、人に頼ることで『迷惑をかけてしまったかも』という罪悪感に苛まれて頼ることを苦手に感じます。
③人と相互作用をストレスに感じやすい
刺激に敏感な内向型は、人と関わる時に生んじる刺激をストレスに感じやすいと言われています。
- 内向的な人は、他者との相互作用がストレスへと結びつきやすい
- 内向的な人は、すぐに過度な覚醒に陥りやすいため、刺激の多い経験にさらされることを避け、覚醒水準を低下させるために他者との相互作用を避けようとする傾向がある。
そのため、人に頼ることがストレスとなり、一人で解決することを選択することが多い。
また人間は、無意識に自分に最も適した刺激の環境を求め選択すると言われています。
人には、最適な覚醒水準が存在し、最適な覚醒水準からそれると、最適覚醒水準に戻そうとする動機づけが働く
そして内向型は、人に頼ることでリスクや罪悪感・ストレスを感じやすい。
だからこそ、自分に適した覚醒水準を保とうとした結果、人に頼るのが苦手になってしまうんですよね。
リスク・罪悪感・ストレスなく人に頼れるようになるための2ステップ
頼るのが苦手な原因は自尊心の低さであり、自尊心が低くなるのは日本の価値観や文化が深く関係しています。
また、日本の価値観や文化を尊重して人に頼るのが苦手な人の特徴として、真面目で内向型の人が多い。
そこで!そんな内向型の人に向け、リスクや罪悪感・ストレスを感じることなく、人に頼れるようになる方法をお伝えしていきます。
僕自身この方法で、今では躊躇なく人に頼れるようになりました。
その方法というのが…
『自分の性格上の強みを日常的に活かす』ことです。
なぜなら、自分の性格上の強みを日常的に活かすことで、自尊心を高めることができるからです。
では、どのようにして自分の性格上の強みを活かしていけばいいのか?
そのために欠かせないのが以下の2ステップになります。
- 自分の性格上の強みを知る
- 自分の性格上の強みを活かす方法を知る
1つずつ解説していきますね!
①自分の性格上の強みを知る
内向型には以下の代表的な10の強みがあると言われています。
しかし1人1人で捉えれば、これ以外の強みを必ず備えています。
なぜなら、強みというのは『価値観』『好きなこと』『得意なこと』を掛け合わせることで生まれるからです。
これを別の角度から表したのが以下の図です。
人間は1人1人『価値観』『好きなこと』『得意なこと』が異なります。
そのため自分の強みを知るためには、これら3つの要素を明確化させることが欠かせないんですね!
逆にこの3つが明確化すると、自分だけが持つ強みを発見することができます。
②自分の強みを活かす方法を知る
自分だけが持つ強みを見つけたら、次は『強みを活かす』ことを考えることが必要になります。
そして強みを活かすためには、自分の強みが求められる『人・場所・状況(環境)』を考えれば自ずと見えてくるんですね!
それを表したのが以下の『ikigai』になります。
この自分の強みが求められる『人・場所・状況(環境)』を見つけることで、自分の強みを活かせるようになります。
その結果『自分は価値ある人間である』と思えるようになって自尊心が高まり、人に頼ることができるようになるんですね!
そこで!当ブログでは…
自分の『価値観・好きなこと・得意なこと』や
自分の強みが求められる『人・場所・状況(環境)』を見つけるための無料のワーク(全20問)をご用意しています。
これまで1000人近い方が取り組まれ、自尊心や自己肯定感を高めていますので、ぜひ1度お試しくださいね!