この記事では、相手の気持ちや物事を深く考えすぎる性格を改善する方法をお伝えしていきます!
「相手からどう思われてるか?」
「何を言ったら正解なのか?」
そんな風に相手の気持ちを気にしすぎて、上手くコミュニケーションが取れなかったり、将来が不安でネガティブなことばかり考えてしまう。
まさに僕自身がそうでした。
しかし、この性格はきちんとした方法で対処することで、改善していくことが可能です!
逆に、いつまでも放っておくと、どんどんネガティブな思考が強くなって病んでしまうこともあります。
なので、ぜひ最後までご覧いただき、改善方法を知っていってくださいね!
【これって病気!?】物事を深く考えすぎる原因と改善方法
まず結論から言うと、相手の気持ちや物事を深く考えすぎるのをやめるには、自分の「アイデンティティ」を確立することが重要です!
自分が自分であること、さらにはそうした自分が、他者や社会から認められているという感覚のこと。
なぜなら人間は、自分のアイデンティティに従った価値観を身につけ、物事の判断や決断しているからです。
逆に自分のアイデンティティが未発達の場合、社会や他人の価値基準に従って物事の判断や決断を行います。
だから、物事を考える時も自分で判断できず、いつまでも考え続けてしまったり…
自分の発言や行動について「相手からどう思われてるんだろう?」と気になって、相手の気持ちを考えすぎてしまいます。
☞2つの「気遣い」を理解して気を使いすぎる性格を改善する方法
物事を深く考えすぎる人の特徴
自らのアイデンティティは12〜35歳までに発達し、ポジティブな記憶の積み重ねによって確立するとされています。
自伝的記憶の集合体が個人のアイデンティティを形成する。とりわけポジティブな記憶を想起した郡において、この傾向が見られることが確認された。
逆に、ポジティブよりもネガティブな記憶の方が強いと、アイデンティティは確立されずらい傾向にあります。
その結果、自分で判断や決断ができなくなって、考えすぎてしまうようになってしまいます。
では、どんな人がネガティブな記憶の方が強くなってしまうのでしょうか?
実は、この記憶の保存には、生まれつきのパーソナリティが大きく関係しています。
それが「内向型」と呼ばれるパーソナリティです。
心理学者のカール・ユングが唱えたパーソナリティ。
【内向型】
意識が自分の内面に向かう人
【外向型】
意識が自分の外界に向かう人
ユングによれば人間は「内向型」と「外向型」のどちらか寄りの気質を持って生まれてくるとされています。
そして内向型は以下の3つの特徴があるため、ネガティブな記憶を学習しやすく、深くを考えすぎる傾向にあります。
- リスクに敏感
- 不安や恐怖を学習しやすい
- 自分を否定的に評価する
リスクに敏感
内向型は刺激に対する感受性が高く「リスクに敏感」という特徴を持っています。
そのため、ポジティブよりもネガティブなことに注意が向きやすく、失敗や危険を避けるために、深く考えてから行動に移します。
内向型は外向型よりもネガティブ体験に注意が引きつけられる傾向にあり、焦点づけされた注意がさらに選択的にネガティブ感情を高めるという循環的過程を持つことを指摘している。
周囲をよく観察し、十分考えてからでないとリスクを伴うことに関わろうとはしません。とにかく危険を避けようとします……。
不安や恐怖を学習しやすい
また内向型は「合理システム」と呼ばれる長期記憶を中継する情報処理を行っています。
内向型の人が合理システムの活性化レベルが高く、意思決定場面で合理システムを用いる
そして人間には「危険から身を守る」という本能が備わっているため、長期記憶にはネガティブな記憶ほど保存されます。
ポジティブな記憶よりもネガティブな記憶のほうが脳に刻み込まれやすいと言われています。
私たちの祖先は厳しい自然環境を生き延びるため、楽しかった出来事を思い出すよりも、苦しかった出来事を思い出して危険を回避するほうを優先させなければならなかったのでしょう。
引用:宇治おうばく病院
そのため長期記憶を中継する内向型は、神経質な性格でネガティブなことを学習しやすいことがわかっています。
さらに「合理システム」は、失敗や危険を避けるために、分析的かつ慎重な情報処理を行います。
なので内向型は、情報処理スピードが遅く、深く考える傾向が高いんですね!
合理システムは分析的で意識的かつ努力を要するという特徴を持つが、このような分析的で処理 速度が遅い情報処理には意識的で能動的な後注意過程が関連する
自分を否定的に評価する
内向型は外向型に比べ「自分を否定的に評価する」傾向が高いことがわかっています。
内向性被験者は、外向性被験者に比べて、自己を否定的に評価している。
なぜなら、社会は外向型を理想としているからです。
理想の人格だとみなされている外向型の人物に対する魅力は、評定者の向性の特性を問わず圧倒的に強いことが分かっている。
なので内向型ほど、他者や社会から認められているという感覚が少なく、アイデンティティが発達しずらいんですね。
考えすぎる性格をやめるための5ステップ
ここまでお伝えしたように、相手の気持ちや物事を深く考えてしまうのは、まだ自分のアイデンティティが確立されていないからです。
なので、社会や他人の価値基準に従って物事の判断や決断を行いますが、これには明確な答えがないため、考えすぎてしまいます。
逆に自分のアイデンティティが確立すると、自分の中に明確な判断基準ができるため、考えすぎることはなくなります!
ではネガティブになりやすい内向型は、どのようにしてアイデンティティを確立していけばいいのか?
実は内向型は自分の「コア・パーソナル・プロジェクト」を見つけることで、アイデンティティを確立していくことができます!
内向型は自分にとって重要な事柄、すなわり「コアパーソナルプロジェクト」に従事するとき、その特性の枠を超える
引用:スーザン・ケイン「内向型人間のすごい力」
そして、コア・パーソナル・プロジェクトは以下の4つの要素を明確化させることで見つけることができます!
なぜなら、上の4つの要素とアイデンティティは以下の関係で成り立っているからです。
そこで当ブログでは、以下の5ステップによって「コア・パーソナル・プロジェクト」を見つけるワークをご用意しています!
- ステップ1:他人軸の明確化
- ステップ2:価値観の明確化
- ステップ3:好きなことを見つける
- ステップ4:得意なことを見つける
- ステップ5:天職を見つける
僕自身、このワークに取り組み、コア・パーソナル・プロジェクトが見つかったことで、自分の価値基準が明確化しました。
その結果、以前のように将来に不安を抱えて考えすぎることも、相手の気持ちを考えすぎて人間関係が上手くいかないこともなくなりました。
わずか15問でできるワークなので、ぜひ1度お試しくださいね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました^^