「こんなこと言ったら失礼かな」
「今の発言どう思われたかな?」
相手のことを気にしすぎて
自分の思ったことが言えなかったり
遠慮しすぎて気まずい雰囲気になる
そんな周りに気を使いすぎる性格だと
人間関係に疲れることも多いですよね。
僕自身がまさにそうでした。
しかし「どうして気を使いすぎるのか?」
という根っこにある原因がわかると
もっと自然に。もっと楽に
人付き合いができるようになりました!
そこで人に気を使いすぎる人の
心理的特徴・原因・対策について
この記事ではお伝えしていきます!
もくじ
【実は優しい】気を使いすぎる人の心理的3つの特徴
周りに気を使いすぎて生きていると、自分自身も疲れるし、相手も窮屈に感じてしまうことがあるかと思います。
じゃあなぜ、周りに気を使いすぎてしまうのか?
それは以下の3つの心理が働いているからです。
- 自分より相手を優先する
- 対立や衝突を避けるため
- 世間体を保つため
特徴❶:自分より相手を優先する
他人に気を使いすぎるのは「自分より相手を優先する」心理が強く働いています。
「これを言ったら失礼かな」「これを言ったら喜ぶかな」など
「自分がどうしたいか」よりも「相手にとって何が正解か」を常に気にしているため、気を使いすぎてしまいます。
特徴❷:対立や衝突を避けるため
また「対立や衝突を避けたい」という心理が強いと、人に気を使いすぎる傾向にあります。
「自分が気を使うことで、その場を丸く収めたい」といったように、自分の言いたいことを我慢して、なるべく無難な発言をするよう気を使います。
特徴❸:世間体を保つため
最後はちょっと耳が痛い話かもしれませんが、自分の世間体を保つために気を使いすぎてしまうこともあります。
特に日本のような集団主義社会では、個人の自由よりも集団の和を尊重する傾向が高く、同調圧力も強いため、他人が自分を評価することが日常的です。
日本人は「他人が自分の行動を批判するということを強く意識する」
『何が「正しい」行動なのかの判断は、常に社会関係の中でとらえられ「世間」によって決められる』と考えている
なので「はみ出し者のレッテルを貼られたくない」「恥をかきたくない」といった想いが強い人は、周りに気を使いすぎる傾向が強くなります。
もしかしてめんどくさい!?気を使いすぎる性格が短所になる3つの理由
日本は昔から「空気を読む」「我慢は美徳」「出る釘は打たれる」などのように、周りに気を使って生きることを評価してきました。
しかし、逆に気を使いすぎるようになると、人間関係がぎこちなくなったり、気まずい雰囲気になってしまうことも… .
ではなぜ、気を使いすぎると人間関係に支障をきたしてしまうのか?
それは、人に気を使いすぎる状態は「抑制的気遣い」になってしまうからです。
では、なぜ「抑制的気遣い」は、人間関係に支障をきたしてしまうのか?
それは、以下の3つの理由があるからです。
- 対人満足度を低下させる
- 反芻思考を強める
- 自己犠牲を強める
理由❶:対人満足度を低下させる
抑制的気遣いは、相手の気持ちを尊重して「興味がなくても興味があるような態度」を取るといった気遣いです。
なので「短時間の接触」や「親密さを追求しない関係」には支障をきたすことはありません。
しかし、本音を我慢することで相手との葛藤を避けているため「長時間の接触」や「親密さを追求する関係」ほど、お互いの満足度が低下します。
抑制的気遣いの影響についても、親密さを追求しない対人関係における満足感は増大させるが、親密な友人関係における満足感については低下させる
なので、人間関係がぎこちなくなったり、気まずくなってしまうんですね。
理由❷:反芻思考を強める
また抑制的気遣いは、反芻思考を強めることがわかっています。
反芻思考とは、相手から怒られたり、嫌われてしまうなど、自分にとっての脅威や損失によって動機づけられるネガティブな思考のことです。
反芻は、自己への脅威、喪失、不正によって動機づけられた、自己へ注意を 向けやすい特性とされ、抑うつと正の関連を持つことが示されている
反芻思考が強まると、抑制的気遣いも強まり、対人満足度をさらに低下させてしまいます。
反芻が我慢気遣いを増大させ、結果的に友人満足度を低下させるという影響が示唆された
理由❸:自己犠牲を強める
さらに反芻思考が強まると、自分が我慢することで、相手との葛藤を回避する傾向が強まり、人間関係に対する不満も増加させます。
反芻傾向が高い人は、解決思考に結びつきにくいため、葛藤が予想されるとその問題とは直面化せず、我慢することで葛藤回避し、結局何も解決されないまま不満足感を抱える結果になっている
なので、どんどん人付き合いが嫌になって、人間関係に悪影響を及ぼします。
なぜ?気を使いすぎる性格になる3つの原因
ここまでお伝えしたように、人に気を使いすぎる状態は「抑制的気遣い」にあたり、人間関係に悪影響を及ぼします。
ではなぜ、抑制的気遣いになってしまうのか?
それは自己防衛の意識が強いからです。
そして自己防衛が強いのは、生まれつきのパーソナリティと深い関係があります。
それが「内向型」というパーソナリティです!
心理学者のカール・ユングが唱えた性格類型の1つ。
内向型=自分の内面に意識が向かう人
外向型=自分の外界に意識が向かう人
ユングによれば、人間は「内向型」と「外向型」のどちらか寄りの気質を持って生まれてくるとされています。
なぜ内向型は「抑制的気遣い」になりやすいのか?
それは以下の3つの原因があるからです。
- 刺激に敏感
- リスクに敏感
- 自分を否定的に評価する
原因❶:刺激に敏感
内向型は、刺激に対する感受性が高く「刺激に敏感」という特徴があります。
刺激に対する感受性は「DRD4(ドーパミン受容体)」と呼ばれる遺伝子の長さで決まると言われている。
内向型
DRD4遺伝子が短く、刺激の許容量が少ないため、刺激に敏感(抑える)
外向型
DRD4遺伝子が長く、刺激の許容量が大きいため、刺激を求める
そのため、対立や衝突などの強い刺激が苦手で、自分が我慢することでその場を丸く収めようとする傾向にあります。
原因❷:リスクに敏感
また刺激に敏感な内向型は、リスクに対しても敏感であることがわかっています。
神経生物学的に見ると内向型人間は「安全追求型」、言わばよい特性です。
周囲をよく観察し、十分考えてからでないとリスクを伴うことに関わろうとはしません。とにかく危険を避けようとします……。
なので「喜ばれる」ことよりも「嫌われない」ことなどの、自己防衛に意識が向きやすく、抑制的気遣いになりやすい。
原因❸:自分を否定的に評価する
さらに内向型は「自分を否定的に評価する」傾向が高いことがわかっています。
内向性被験者は、外向性被験者に比べて、自己を否定的に評価している。
なぜなら、社会は外向型を理想としているからです。
理想の人格だとみなされている外向型の人物に対する魅力は、評定者の向性の特性を問わず圧倒的に強いことが分かっている。
そして人間は、自分に自信がなくなると、他人からの評価によって自信を取り戻そうとします。
その結果、「自分がどうしたいか?」よりも「相手がどう思うか?」を優先するようになります。
だからこそ、他人の正解や世間体を気にするようになり抑制的気遣いになってしまいます。
気を使いすぎる性格をやめるための5ステップ
では、どうすれば抑制的気遣いをやめて、気を使いすぎる性格を直すことができるのか?
そのためには「マインドフルネス」が有効であることがわかっています!
マインドフルネスは抑制的気遣いと反芻を低下させ、 友人満足感を増加させることが明らかとなった
なぜ「マインドフルネス」は抑制的気遣いに有効なのか?
それはマインドフルネスとは「今ここ」に意識を集中させ、自分の思ってること・言ってること・やってることを一致させる状態のことだからです!
そして、上の3つを一致させ「今ここ」に意識を集中させるためには、自分のアイデンティティを確立させることが必要です!
なぜなら、人間はアイデンティティに従って「価値観・行動・能力・環境」を身につけていくからです。
このアイデンティティが確立することで、他人軸から自分軸に変わっていきます。
その結果「相手がどう思うか?」よりも「自分がどう思うか?」を優先できるようになり、気を使いすぎることもなくなります!
では、どうすれば自分のアイデンティティは確立していくのか?
実はアイデンティティは、「過去の自分」を振り返り、どんな経験によって「現在の自分」が作られたのか?
そして、これらの経験を活かして、どんな「未来の自分」築いていくのか?
という「過去-現在-未来の自分」 を繋ぎ合わせることで確立していきます!
個人の時間的展望の発達もアイデンティティ形成に関する重要な視点とされる。
時間的連続性とは、自分の過去・現 在・未来がつながっているという実感であり、アイデンティティ形成や青年期の適応に関連の深い概念であるとされる。
そして「過去-現在-未来の自分」は、自分の「価値観・好き・得意」を明確化させることで、一本の線として繋ぐことができるんです!
そこで当ブログでは20の質問によって、自分の「価値観・好き・得意」を明確化し、アイデンティティを確立させるワークをご用意しています!
それが以下の5ステップからなる「コア・パーソナル・プロジェクト」というワークです!
- ステップ1:他人軸の明確化
- ステップ2:価値観の明確化
- ステップ3:好きなことを見つける
- ステップ4:得意なことを見つける
- ステップ5:天職を見つける
僕自身、このワークに取り組んだことで、自分軸が確立し、周りに気を使いすぎる性格を改善することができました。
「気を使いすぎる性格を直したい!」
「もっと自分のための人生を送りたい」
そういったお考えであれば、ぜひ1度ワークに取り組んでみてくださいね!
☞最短1日!15の質問で自分のアイデンティティを確立させる5ステップ
最後までご覧いただき、ありがとうございました!