なんで自分は周りに比べて仕事ができないんだろう
昔から内向的で不器用な性格の私は、周りよりも仕事が遅かったり、人間関係が上手く築けなかったり、プレッシャーに弱くストレスを抱えやすかったり。
そんな自分に自己嫌悪しながら、ずっと生きてきました。
ですが、自分が内向型と知り、なぜ周りが当たり前にできることが苦手なのか?というメカニズムを理解できたことで、自分に対する劣等感や自己嫌悪がなくなり、生きるのが少し楽になりました。
そこで、この記事では、内向的な私が、自分が仕事ができないと自責するようになった、以下の3つの要因と、自己嫌悪から乗り越えた3つの処方箋についてお伝えしていきます。
もくじ
【要因1】仕事が遅い
内向的な私が、自分は”仕事ができない人間”だと自覚するようになった1つ目の要因は、「周りに比べて仕事が遅い」ということです。
というのも、私のような内向型人間は、生まれつき刺激に対する受容量が少なく、刺激に敏感という性質を持っているそうです。

- 内向型
- DRD4遺伝子(ドーパミン受容体)が短く、少ない刺激で満足する(刺激を抑える)
- 外向型
- DRD4遺伝子(ドーパミン受容体)が長く、多くの刺激で満足する(刺激を求める)
そのため、刺激を抑えるために、外部からの情報を知覚してから記憶する「合理システム」と呼ばれる情報処理を行なっています。
内向型の人は、この情報処理によって、物事を深く考えるので、以下の3つの傾向があり、周りよりも仕事が遅くなってしまいます。
- 完璧主義になりやすく1つの作業に時間をかけてしまう
- 注意の対象が1つに集中しマルチタスクが苦手
- 理解や納得して行動するのに時間がかかる
❶完璧主義になりやすく1つの作業に時間をかけてしまう
刺激に敏感で深く考える情報処理を行う内向型やHSPは、失敗やリスクを恐れて、完璧主義になりやすい傾向があります。
その結果、神経質になって細かい部分まで完璧に仕上げようとするため、1つの仕事に時間がかかり、周りに比べ仕事が遅くなってしまうことが、私自身多くありました。
❷注意の対象が1つに集中しマルチタスクが苦手
合理システムは注意の対象が1つに焦点づけられるため、1つのことに没頭することは得意ですが、頻繁に注意の切り替えが必要なマルチタスクを苦手とします。

内向型の人が注意資源を1つの刺激に集中し、焦点化された注意は処理速度が遅いために、全体的で速い処理を要する経験システムの活性化に用いるには不向きな注意機能であり、結果的にシステムの活性化レベルを低下させる。
引用:外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性
組織の中で仕事をしていると、次から次へと仕事を頼まれたり、状況の変化に合わせて臨機応変に対応しなければならないことが多々あります。
そういった時に、何から手をつけていいかわからなくなって仕事が遅くなってしまうことが、私自身多くありました。
❸理解や納得して行動するのに時間がかかる
また情報処理に合理システム用いる内向型やHSPは、知識や情報を、経験則や感覚値ではなく理屈や理論で教えてもらわないと、意図や根拠が理解・納得できず、行動に落とし込めないんですよね。

だからこそ、見様見真似で仕事を進めることができず、教えられたことや聞いたことは1度自分の中で「なぜそれをするのか?」という理屈を組み立てる必要があり、周りに比べて仕事が遅くなってしまいます。
【要因2】人と関わるのが苦手
内向的な私が、自分は”仕事ができない人間”だと自覚するようになった2つ目の要因は、「人と関わるのが苦手」ということです。
というのも、私のような内向型人間は、刺激に敏感なため、人との相互作用によって受ける刺激がストレスに結びつきやすく、本能的に人間関係を避けようとする傾向があります。

- 内向的な人は、他者との相互作用がストレスへと結びつきやすい
- 内向的な人は、すぐに過度な覚醒に陥りやすいため、刺激の多い経験にさらされることを避け、覚醒水準を低下させるために他者との相互作用を避けようとする傾向がある。
そのため内向型やHSPは、以下の3つの傾向があり、仕事で苦労することが多くあります。
- 世間話や雑談が苦手
- 人に聞けない・頼れない
- リーダーシップを取れない
❶世間話や雑談が苦手
組織の中で働いていると、職場の人と世間話や雑談によって関係を築き、仕事を進めやすくする必要性があるかと思います。
しかし、我々内向型やHSPは情報処理に時間がかかるため、話のテンポが早い雑談や世間話を苦手とします。

合理システムは分析的で意識的かつ努力を要するという特徴を持つが、このような分析的で処理速度が遅い情報処理には意識的で能動的な後注意過程(知覚)が関連する
引用:外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性
その結果、職場の人や取引先の人と深い関係が築けず、仕事が進めづらくなるため、周りに比べ仕事ができない状況になりやすいんですよね。
❷人に聞けない・頼れない
また、職場に馴染めないことで、自尊心や自己肯定感が下がり、その結果、人に仕事を頼んだり、わからないことを聞いたりすることができなくなってしまいます。

組織で仕事を行ううえで、人に聞いたり・頼ったりすることができないと、どうしても仕事が遅くなったり、1人で問題を抱えることが多くなり、仕事ができない状況に陥ってしまいます。
❸リーダーシップが取れない
時代の変化とともにフラット型の組織体制をとる企業が多くなり、1人1人がリーダーシップを発揮して、周りと連携することが求めらるようになりました。

ですが、私のような内向型やHSPは、不安や恐怖に対する感受性が高く、報酬に対する感受性が低いため、責任ある立場やリーダーシップを取ることに苦手意識が強く、パフォーマンスが低下します。

そのため、周りと同じように仕事に対して積極的になることができず、そんな自分をダメな奴だと自責してしまうことが多くありました。
【要因3】プレッシャーや変化に弱い
内向的な私が、自分は”仕事ができない人間”だと自覚するようになった3つ目の要因は、「プレッシャーや変化に弱い」ということです。
というのも、私のような内向型人間は、刺激に敏感なため、強い刺激の環境に身を置くことでメンタルやパフォーマンスが低下します。

そのため、以下の3つの環境下では、周りと比べパフォーマンスが下がり、自分のことを仕事ができないと感じやすくなります。
- ノルマや競争がある環境
- 人前で話すことが多い環境
- 業務変更や職場異動が多い環境
❶ノルマや競争がある環境
刺激に敏感な内向型やHSPは、ノルマや競争環境が刺激過多となり、パフォーマンスが低下してしまいます。

私自身、以前は営業の仕事をしていたため、常にノルマや競争に晒されていました。
結果的に、大きなストレスを抱えてしまい、途中でついて行けなくなって辞める道を選びました。
❷人前で話すことが多い環境
また内向型やHSPにとっては、人前で話したり、周りから注目を集めるような環境も刺激が強く、パフォーマンスが低下してしまいます。

自己の内面に注意がむきやすい内向型が周りから注目されると、自己への過剰な注意資源の分配をもたらし、結果的に他への注意資源の低下や分割機能の欠如からくる課題の失敗を増加させる。
引用:外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性
営業をしていた時は、人前でのプレゼンしなければいけないことが多く、その度に大きなストレスを抱えていたため、いつまで経っても慣れない自分に落ち込むことが多くありました。
❸業務変更や職場異動が多い環境
そして、刺激に対する許容量が小さい内向型やHSPは、必然的に刺激に慣れるまでに時間がかかってしまいます。

だからこそ、異動先で周りに比べて職場環境に慣れるまでに時間がかかっていたり、なかなか仕事を覚えられず、自分はやっぱり「仕事ができない」と感じるキッカケの1つになりました。
繊細で内向的な人が無理なく仕事を続ける3つのコツ
ここまでお伝えさせていただいたように、内向型やHSPの人は刺激に敏感だからこそ、刺激が多い現在の仕事環境では、適応に苦しむことが多いと思います。
ですが、私自身、自分が内向型と知り、自分の特徴や苦手こと、また得意なことなどを理解し、内向的な自分を受け入れるようになったことで、自分を責めることがなくなりました。
というのも、苦手なことを克服するよりも、得意なことを伸ばそうという考え方に変わっていったからです!
人が何かを成し遂げるのは強みによってのみである。弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい。
強みに集中し、卓越した成果をあげよ。
マネージメントの父「ピーター・ドラッカー」の名言
そこで、私が内向型の特徴を活かして、無理なく仕事に適応できるようになったコツをお伝えしていきますね!
それが以下の3つのコツです!
- 自分を理解してくれる人を1人作る
- 書くことで自分の意見を伝える
- STPDサイクルで仕事を進める
❶自分を理解してくれる人を1人作る
外向型を理想とする社会の中では、どうしても内向的な性格は理解されづらいのですが、自分の周りに1人でも自分のことを理解してくれる人を作るだけでも、仕事に対するつらさは大幅に低下します。
というのも、内向的な人は「親密な人を1人作り、その人を仲介して人間関係を広げる」ことで、外向的な人と同程度のネットワークを築くことができるからです。

内向的な人は、新奇な場面において自分の代わりに身近な友人を代理人として他者と相互作用をしてもらうことによって、友人との共通ネットワークを拡大していた 。
このような方法で、しばらく経つと外向的な人と同程度にネットワークを拡大することができる。
❷書くことで自分の意見を伝える
また、コミュニケーションが苦手だからこそ、自分の聞きたいことや教えて欲しいことなどは、メモに書き起こして、相手が電話などで直接話せないタイミングを狙ってメモを渡していました。
というのも、内向型やHSPは、自分の考えや意見を話すよりも書く方が得意であることや、メモで伝えることで、迷惑をかけたり怒られるかもという恐怖を和らげることができるからです。
内向型は計画を練ったり、文章(特に数字を多く含んだ)をまとめたりするのも得意です。
書く(描く)という行為は「内向型人間」にとってうってつけの表現方法です。引用:内向型人間のための人生戦略大全
❸STPDサイクルで仕事を進める
そして、私のような繊細で内向的な人に多い仕事の悩みとして「失敗や恥を恐れて行動に移せない」というのもあると思います。
そもそも内向的な人は、恐怖や罪に対する感受性が高く、失敗やリスクに対して非常に敏感です。

神経生物学的に見ると内向型人間は「安全追求型」。周囲をよく観察し、行動する前にじっくり観察して戦略を考えてからでないとリスクを伴うことに関わろうとはしません。
とにかく危険を避けようとします……。
引用:内向型人間のための人生戦略大全
そこでおすすめなのが、よく仕事で用いられているPDCAサイクルではなく、STPDサイクルで仕事を進める方法です!

PDCAは行動重視のサイクルですが、STPDは現状分析を重視するサイクルとなります。
そのため、リスクを排除して安心を得てから行動する内向型の行動特性と相性がよく、無理なく行動できるようになりますよ!
以下の記事では、その他にも内向型やHSPが楽に生きるためのライフハックをお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
繊細で内向的な人が自信を持てる3タイプの仕事
そして、最後に内向型やHSPの人に向いてる仕事についてもご紹介させていただきます!
というのも、やっぱり自分の強みを活かしてできる仕事につくことで、自尊心や人生の満足度が上がり、長く続けることができるからです!

では、内向型やHSPの強みを活かせる仕事とは?
それが、「現実的・研究的・芸術的」タイプの仕事です!

❶現実的タイプの仕事
現実的タイプの仕事とは、人と関わることよりも、機械や道具の操作・扱い「技」を磨いていく技術系の仕事のこと。
- 現実的タイプの職業例
- 農業・畜産業/園芸業林業・造林・植栽管理/水産養殖従事者・造船技術者/建築職人(大工・左官・型枠工など)/建築士・設備設計/電気工事士・配線工・設備工事士/機械整備・メカニック・自動車整備工/生産技術職・製造オペレーター/土木作業員・道路工事・重機オペレーター/消防士・運転手(トラック・バス)/パイロット・航空整備士/動物飼育・獣医補助・動物看護・ペットシッター/自然環境保護・公園管理/料理人・シェフ・パティシエ・和菓子職人
❷研究的タイプの仕事
研究的タイプの仕事とは、1つの物事を探求し、観察や分析などの深い思考を伴う高度知的専門職の仕事のこと。
- 研究的タイプの職業例
- 研究員(自然科学・社会科学問わず)/データ分析者・統計学者・リサーチャー/プログラマー・ソフトウェア開発者/ITエンジニア・エンジニア(機械・電気・化学・構造など)/医師・歯科医師・薬剤師・検査技師科学者/生物学者・化学者・物理学者・気象予報士</経済アナリスト・政策分析官・リスク分析担当/社会調査・市場調査・ユーザーリサーチャー/Webマーケター(データ・仮説・検証を重視)/コンテンツクリエイター/技術翻訳者・技術ライター/アクチュアリー・保険数理担当/図書館司書・アーカイブ研究員(知識・情報の探究)
❸芸術的タイプの仕事
芸術的タイプの仕事とは、慣習にとらわれず独創的な発想で創造性や内的な自己表現が求められる仕事のこと。
- 芸術的タイプの職業例
- グラフィックデザイナー・イラストレーター・アニメーター/Webデザイナー・UI・UXデザイナー/作家・エッセイスト・コラムニスト・脚本家/映像作家・映画監督・カメラマン・映像編集者/音楽家・シンガー・作曲家・音響エンジニア/フォトグラファー・フォトジャーナリスト/ファッションデザイナー・スタイリスト・服飾デザイナー/インテリアデザイナー・空間デザイナー/広告クリエイター・コピーライター・アートディレクター/演劇俳優・演出家・ダンサー・振付師/美術家・彫刻家・陶芸家・工芸家/アプリ・ゲームデザイナー/インフルエンサー
上記の3つのタイプの仕事は、当メディアが1万人以上の内向型・HSPの人を対象に行った調査の結果、もっとも適性が高いことが判明した仕事タイプとなります。

以下の記事では、内向型・HSPが備える強みと共に、適性が高い理由と20の質問で3タイプの中から適職を診断できる心理テストもご用意しております!
「今の仕事に向いてない」「仕事の環境に馴染めず毎日つらい」
そんな方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!














































