八方美人をやめたい
周りから嫌われることが怖くて
つい誰に対してもいい顔をする
そんな自分に疲れていた僕は
もっと本音で人と接して
自然体で楽に生きていきたいと
最近までずっと思っていました。
しかし八方美人をやめたい
と思っていても
無意識染み付いたことなので
やめる方法がわかりません。
そんな時に八方美人になる原因は
自分の内的要因ではなく
外的要因にあることを知り
あることを変えただけで
すぐに八方美人をやめることが
できるようになったんです^^
そこで今回は
八方美人になる原因と
やめる方法について解説します!!
八方美人は嫌われる?八方美人をやめた方がいい3つの理由
そもそも八方美人とは
誰に対しても気を遣う人のことで
そのような態度を取るには
以下の2つの理由があります。
そして多くの場合八方美人とは
後者に使われる言葉になります。
八方美人とは?
どこから見ても欠点のないすばらしい美人の意から、転じて、だれからもよく見られたいと愛想よくふるまうこと。
出典:goo辞典
しかし誰に対しても気を使い
自分の本心を隠すことは
人間関係において
あまり意味がない行為で
かえって損をしてしまうという
3つの研究をご紹介します。
①嫌われないための努力はコスパが悪い
ドイツの研究によると
嫌われないための努力よりも
自分の長所を磨く努力の方が
人から好かれやすい
ことが判明しました。
ドイツでは国内で有名な著名人15の好感度を調べる調査を行った。
調査は一般人を対象にしたインターネットアンケートを用いて、それぞれの著名人の「どこに好感を持っているか?」「どこに好感を持てないか?」を回答してもらった。
その結果、「好感を持てるポイント」に対する回答は、ほとんどの人が一致していた。
逆に、「好感を持てないポイント」に対する回答は、バラバラであった。
この研究から言えることは
誰からも嫌われなくすることは不可能
であるという結論に至るということ。
なぜなら人によって
嫌うポイントは異なり
嫌われるポイントを全て隠して
人と接することはできないからです。
逆に人から好かれるポイントは
ほとんどの人が一致するため
嫌われない努力をするよりも
長所を伸ばす努力をした方が
人からは好かれやすく
コスパがいい。
②相手に合わせたコミュニケーションは意味がない
八方美人の人は、自分の本心を隠し
相手に同調することが多いと思います。
しかしそのような
コミュニケーションは
あまり意味がないばかりか
むしろ本音で話した方が
関係構築が上手くいきやすい。
150人の参加者を集め、50人ずつの3グループに分かれてもらう。
- Aグループは「できるだけ自分の気持ちを正直に出す」
- Bグループは「できるだけ相手に気を使って親切にする」
- Cグループは「自分の行動や発言が、相手にとってどう思われているのかを考える」
上記の指示に従って、3日間にわたりグループでコミュニケーションを取り合ってもらう。
実験の後、短期的や長期的にみて人間関係はどう変わったのかを調査した。
その結果、自分の感じたことや思ったことを素直に伝えても相手に嫌われることはなく
人間関係や、コミュニケーションにおける悪影響は全く観察されませんでした。
さらに別の実験では、自分の意見を素直に伝えた方が、相手との関係構築に役立ったとう結果がでています。
③本心を隠すと交渉力が落ちる
交渉する際に、自分の本心を隠して交渉している人と、本心のまま交渉をしている人では、どちらが良い結果を残しているのかを調べる実験を行われた。
実験の結果、自分を隠さず交渉している人に比べ、本心を隠している人の方が、交渉を失敗させる確率が高いことがわかったのだ。
自分の本心を隠して交渉をするとで、「発言力」「表現力」「判断力」など、交渉に必要な能力が落ちてしまうことが理由だった。
この研究から言えることは
本心のまま相手に接した方が
相手の共感を得られる
ということですね^ ^
交渉ごとでは相手に
共感されなければ「YES」を
引き出すことはできませんし
人間関係においても
共感を覚えてもらった方が
親密度は上がりますよね^ ^
そしてこの3つの研究を
通して言えることは
誰にでも良い顔を
するのではなく
ありのままの自分でいた方が
良い人間関係が築ける
ということです!!
実際、防衛的に自分の本音を
我慢して人と接することを
[抑制的気遣い][我慢的気遣い]といい
これらは反芻状態に陥り
(ネガティブなことを思い悩み続ける)
抑うつを引き起こし
人間関係に悪影響を与えます。
反芻は抑うつと正の関連を持つことが示されている。
- 反芻は、ネガティブな思考内容を強めるだけでな く、ポジティブな思考内容を弱めることで、抑うつを悪化させることが示されている
- 反芻傾向が高い人は、解決思考に結びつきにくいため、葛藤が予想されるとその問題とは直面化せず、我慢することで葛藤回避し、結局何も解決されないまま不満足感を抱える結果になっていることが推測される。
- 我慢気遣いは、友人との直接的な葛藤を避けることを目的として行われている可能性が高いと考えられる。
また、我慢気遣いは友人満足感を低下させる傾向が見られたため、気遣いの中でも不適応的な側面として位置づけられるだろう。
このように八方美人は
人間関係にあまり意味がない
ばかりか
自分を抑制してしまうため
ネガティブな影響が大きく
かえって人間関係を
悪化させてしまう危険が
大いに隠れています。
なぜ?八方美人になる心理的2つの原因
ではなぜ八方美人になってしまうのか?
その理由は
- 周りから嫌われたくない
- 人から高い評価を受けたい
という心理が大きく関係しています。
そもそも日本は欧米のように
多国籍国家の集団主義社会ではなく
単一民族の集団主義社会です。
そのため
個性を尊重するよりも
集団の和を尊重し
波風立てず周りに合わせらる人が
評価されてきました。
その結果、周りの和を見出す行為は
協調性がない[はみ出し者]という
レッテルを貼られてしまいます。
だからこそ[はみ出し者]という
レッテルを貼られないように
必死で周りに合わせようとする。
日本人は人生を「他人の行動の中に看取されるあらゆる暗示に油断なく心を配ること、および他人が自分の行動を批判するということを強く意識する」ことと捉えており、「何が『正しい』行動なのかの判断は、常に社会関係の中でとらえられ、『世間』によって決められる」と考えている
このように
八方美人になる原因は
自分の内的要因ではなく
むしろ外的要因に
深い関係があるんですよね^^;
八方美人になりやすい人の2つの特徴
しかし同じ教育を
受けているのに
なぜ八方美人に
[なる人][ならない人]に
別れてしまうのか?
それは生まれ持った気質が
大きく関係しています。
実は内向型という気質を
持っている人は
教育の影響を受けやすく
八方美人になりやすい。
そもそも内向型とは心理学者の
カール・ユングが唱えた
パーソナリティーの1つです。
ユングによれば人間は
[内向型]と[外向型]の
どちらか寄りの気質を持って
生まれてくるとされている。
そして内向型は以下のように
長期記憶を中継する
情報処理を行っているため
教育の影響を受けやすく
八方美人になりやすい。
なぜなら長期記憶には
意味記憶と呼ばれる
社会のルールや常識を
保存している領域があるからです。
意味記憶は知識に相当し、言語とその意味(概念)、知覚対象の意味や対象間の関係、社会的約束など、世の中に関する組織化された記憶である。
引用:記憶の分類
だからこそ長期記憶を
中継する内向型は
社会のルールや常識に神経質で
周りに合わせて波風立てないことを
優先してしまいます。
その結果、八方美人になりやすい
というわけなんですよね^^;
また世の中の約70%は
外向型人間と言われいるため
社会の価値基準は外向型を
中心に作られています。
外向的な性格特性が好意的に捉えられることは、男女とも「明朗(性格が明るく朗らか)な」人物が魅力ある異性象の上位に上がっていることからもわかる。(男性像は第5位、女性像は第1位)
また、就職情報研究会は某出版社が360社の民間企業に対して行ったアンケート調査の一部を紹介しているが、それによると「面接官が見るチェックポイント」のベスト1位に「明るく元気に話せているか」が挙げられており、このことも外向性が好まれやすい性格とみなされていることを示すものといえよう。
そのため内向型は外向型のように
振る舞えない自分に自信を持てず
コンプレックスを抱きやすい。
内向性被験者は、外向性被験者に比べて、自己を否定的に評価している。
そしてコンプレックスを感じると
人間はその部分を隠そうとして
欠点のない完璧な人間を
演じて周りから評価されることで
自分に自信を持ち
コンプレックスを
解消させようとする。
だからこそ嫌われることで
周りから評価されなくなるのが
怖くなって八方美人になってしまいます。
このように世の中の価値観に
自分を合わせようとすればする程
どんどん八方美人になってしまう
という罠があるんですよね^^;
だからこそ八方美人になると
自分を偽り続けなければならず
辛くなってしまいます。
八方美人をやめる5ステップ
今まで述べてきたように
八方美人になってしまうのは
周りから嫌われたくないという
心理が働くためですが
その心理を作り出しているのは
日本の集団主義社会と教育です。
そして社会のルールや常識に
神経質になりやすい内向型ほど
八方美人になりやすい。
そのため八方美人を
やめるためには
教育によって植え付けられた
集団の和を尊重するという
価値観を変えることです。
ではどのようにして
この価値観を変えていけばいいのか?
実は人間の価値観は
アイデンティティを確立することで
塗り替えることが可能です。
人間はアイデンティティが
確立すると、それに沿った
価値観▶︎能力▶︎行動▶︎環境を
身につけるようになっていく。
これをNLPの世界では
ニューロ・ロジカル・レベルと
呼ばれています。
僕たちは今まで
周りと合わせる生き方しか
教えられてきませんでした。
そのため自分のアイデンティティが
確立されず、一個人としてではなく
集団の中の一員という
認識で生きてしまっている。
しかしアイデンティティが確立すると
[自分は自分・人は人]と周りと自分を
割り切って考えることができます。
アイデンティティーとは心理学や社会学において、ある者が何者であるかについて他の者から区別する概念、信念および表現をいう。 この確固たる自分が自分であるという感覚をもっている人は、アイデンティティーが「確立」しており、逆に、確固たる自分が自分であるという感覚があまり強くなく、自分は自分だと感じられない人は、アイデンティティーが「拡散(混乱)」しているという。 引用:看護roo!
その結果、集団主義的な価値観から
個人主義的な価値観に切り替わり
周りに合わせられないのは
協調性がないからではなく
個性があるからという認識になり
周りからはみ出すことに対する
恐怖がなくなり
八方美人をやめることができる。
ではアイデンティティは
どのようにして確立するのか?
実はアイデンティティは
- [過去の自分]を振り返り
- どんな経験によって
[現在の自分]が作られたのか? - これらの経験を活かして
どんな[未来の自分]築いていくのか?
ということを繋ぎ合わせる
ことによって確立します。
個人の時間的展望の発達もアイデンティティ形成に関する重要な視点とされる。
時間的連続性とは、自分の過去・現 在・未来がつながっているという実感であり、アイデンティティ形成や青年期の適応に関連の深い概念であるとされる。
そこで、オススメなのが
コア・パーソナル・プロジェクト
というワークです。
このワークでは
過去のどんな体験によって
現在の価値観が身につき
これからどんな価値観を持って
生きていきたいのか?
ということを
以下の5ステップで
明確化していきます。
僕はこのワークにって
アイデンティティが確立され
人から嫌われることや
はみ出し者になることが
全く怖くなくなりました。
その結果、今では完全に
八方美人をやめられ
自分の心に素直に従って
自然体で生きれるようになったので
以前と比べ気持ちがかなり楽です。
コア・パーソナル・プロジェクトは
以下の記事でワークが行えますので
ぜひ時間を取って試してみてくだいね!