日本って、豊かで不自由なく暮らせるのに
何でこんなに生きづらさを感じるんだろう?
あるアンケートによると
日本人の約6割の人が
現代の日本社会に
生きづらさを感じている
と答えたそうです。
実際、日本の年間自殺者数は3万人を超え
若者の引きこもりは50万人もいると言われている。
また、国連が2019年に発表した
世界幸福度報告書によると
日本の幸福度は58位で
先進国中最悪レベルでした。
日本に住んでいるとインフラが整い
食べ物や住居に困ることはなく
世界から見たら比較的高い生活水準で
暮らせていますよね。
しかし、なぜ6割もの国民が
生きづらさを感じているんでしょうか?
その原因は、日本に
社会的3つの変化が起きているからです。
そこで今回は
僕がビジネスを学んで気づいた
日本を生きづらくしている
3つの社会的変化についてご紹介します。
目次
日本を生きづらくしている3つの社会的理由とは?
かつての日本は高度成長期を迎え
1968年から2010年までGDP世界第2位。
現在は中国に抜かれしまいましたが
世界3位です。
しかし、日本人の生活満足度は
1984年を境に下がり続けているんですね^^;

1984年といえば
日経平均株価が初めて
1万円を突破した年で
バブル経済の始まりでした。
ではなぜ日本人は物質的に
満たされるようになったにも関わらず
生きづらさを感じるように
なったのでしょうか?
それは以下の
3つの社会的変化が起きたからです。
①求める欲求の変化が起きた
高度成長期を迎え
日本は物質的に満たされた
豊かな国になりました。
人間は物質的に満たされるようになると
精神的な豊かさを求めるようになります
それを表したのが下の
マズローの5段階欲求です。

人間はまず
生存に必要なものを
手に入れようとします。
食べ物だったり
安心して暮らせる家だったり
子孫を残すためのパートナーだったり。
しかし、それらが満たされると
自分の心を満たすために
人からの愛や承認を求めるようになる。
その結果、スペックやステータスを高めて
他人から認められる存在になろうとします
生活が豊かになりバブルが訪れたことで
人々はステータスを求め
より楽しく派手な生活を
求めるようになりましたよね^^;
すると、自分のステータスばかりを気にして
周りと比べて生きるようになってしまいます
現在はSNSが普及して
周りの人間が
どんな人生を送っているのかが
手にとってわかるようになりましたよね。
そのため、自分と他人を比べる機会が
以前よりも格段に多くなり
生きづらさを感じるように
なってしまいました。
研究チームが分析した結果、1989年の大学生に比べて2016年の大学生は、自己指向型が10%、他者指向型が16%それぞれ増加し、社会規定型にいたっては33%も増えていることが明らかになった。
つまり今の若者は、周囲からの要求水準の高い“視線”をより強く意識していて、完璧であろうと尽力している者が多いということになる。
②日本の将来に希望を持てなくなった
経済が順調に成長している頃の人たちは
「働けば働くほど暮らしが豊かになる」
という希望を持っていました。
しかし、経済の成長が止まってしまった
今は日本では
「働けど働けど我が暮らし楽にならざりけり」状態です。
さらに、超高齢者社会がすぐそこまで訪れ
企業も社員を抱えられず
社会保障もどんどん壊れていきます。
そんな世の中では
自分の将来に不安ばかりで
生きる希望や意欲を見出せないのは
当たり前ですよね^^;

そんな世の中だからこそ
日本に生きづらさを感じてしまう人が
増えているんですね^^;
③日本に合わない価値観の浸透
そもそも、なぜ日本の経済成長が
止まってしまったのかと言えば
需要が満たされたからです。
国民の生活が豊かになり
生活に必要なものが全て揃ったことで
物が余る時代になりましたよね^^;
物が余り出すと価格競争が起こり
企業は競争に勝つために
コストカットを図るようになります。
コストカットが図られたことで
人件費が抑えら非正規社員が増えたり
リストラが増えたほか
能力重視の競争社会に突入して
周りに比べて一歩でも
会社が求める人材に
なろうとしなければなりません。
そして、会社から求める能力とは
以下になります。
なぜ、このような能力が
求められるようになったのか?
それは、経済大国
アメリカを手本にした経営が
取り入れられるようになったからです
1991年末にソ連崩壊やバブル崩壊などにより、「グローバリゼーション」という名でアメリカ型経営方式が礼賛されるようになった。
更に、この時期は、日本国内では「ギブ・ミー・チョコレート」で育った世代が企業のトップに就き、アメリカでは1980年代からの整理解雇ブームが続いていた。
従って、「失われた20年」が始まったことによって、日本企業は軒並みアメリカナイゼーションを実行し、それまでの日本型経済を投げ棄てた。
引用:Wikipedia
しかし、アメリカは
多国籍国家の個人主義社会で
日本とは全く異なった
価値観を持っています。

日本はそれまで
単一民族国家で集団主義の
価値観で生きてきました。
自己主張よりも
周りに合わせることを優先し
積極性よりも
謙虚な姿勢を評価します。
そんな日本人に合わない
価値観が浸透したことで
社会に適応できず
生きづらさを感じてしまうのではないでしょうか?
また、周りに合わせることを
重視する日本人だからこそ
アメリカ式の価値観に
適応できない人は
周りと同じようにできない自分に
コンプレックスを感じ
さらに適応した人からの
同調圧力を受けて
苦しんでしまうんですね^^;
❇︎日本の同調圧力が強い理由は
以下の記事で詳しく解説しています。
この記事の続編となっていますので
ぜひ読んでみてくださいね^ ^
中でも内向型という気質を持った人は
ステータスを求めたり
競争がある社会の中では
自分らしく生きれずに
生きづらさを感じてしまいます。
次項ではそのことを
さらに詳しく解説していきますね。
日本を生きづらく感じてしまう人の特徴
内向型という気質を持っている人は
競争社会の中にいると過度な刺激を受け
ストレスを抱えてしまいます。
そのため
本来のパフォーマンスを発揮できず
生きづらさを感じてしまう。
なぜなら
内向型は刺激に敏感な体質を
持っているからです。
内向型とは心理学者の
カール・ユングが唱えた
パーソナリティーの1つです。
ユングによると
人間は[内向型]か[外向型]の
どちらか寄りの気質を持って
生まれてくるとされている。

そして、内向型は
刺激の感受性に影響を与える
DRD4遺伝子が短いため
刺激に敏感な体質を持っています。

対する外向型は
DRD4遺伝子が長く
刺激に鈍感な体質を持っている。

そのため内向型は無意識に
強い刺激を避けようとします。
強い刺激とは
大勢の人と話したり笑ったり
激しいスポーツや
アトラクションなどによって
受ける外発的刺激のこと。
内向型は弱い刺激によって
エネルギーを得るため
一人静かな場所を好みます。
弱い刺激とは
思考・ヒラメキ・好奇心・探究心など
自分の内側で発生する
内発的刺激のこと。
そのため
コミュニケーションが得意ではなく
積極性や協調性がないと捉えられることが多い。
また、内発的刺激によって
モチベーションを得るため
外発的報酬である
ステータスにあまり興味を持てません。
しかし、SNSを開けば
外発的刺激を楽しむ
リア充な投稿が多く
仕事に出れば外向的な性格を求められる。
内向型がそういった環境に身を置くと
自分は周りの人間のようにはできない
と思い込み
自分の性格に
コンプレックスを感じる
ようになってしまいます。
人間は
コンプレックスを抱くと
他人からの評価を得て
自信を付けようとします。
その結果
承認欲求が強くなり
欲求を満たせないことで
生きづらさが強まる。
このように内向型にとっては
ステータスを求めたり
競争が激しい社会は刺激が強すぎて
自分らしく生きることが難しくなってしまう。
内向郡が競走において成績が低下する傾向があること、外向郡と内向郡で競走に対する態度に大きな差があることが理解された。
外向郡は競走に自己成長の可能性や相手との交流などの付加価値を見出す傾向が見られた。
このような付加価値に着目することで外向郡は競走状況を適度な刺激量で対応しているようだ。
それに対して内向郡は競走刺激に集中するため、競走状況が過度な刺激となった可能性が高い。
以下の記事では
内向型の気質があるのか
自己診断を行えます。
自分も内向型かもしれない
と感じた人は
ぜひ1度テストを受けてみてくださいね^ ^
このように、内向型は
現代の社会では
生きづらさを感じやすい
体質を持っています。
では、僕たち内向型人間は
どのように生きづらさを
克服していけばいいのでしょうか?
生きづらさを克服ための2ステップ
内向型が生きづらさを
克服するためには
社会の価値観に囚われず
自分なりの価値観を
大切にして生きていくことです。
人間は価値観によって
意思決定がされ
その結果、自分の身につける
能力▶︎行動▶︎環境が変わってきます。

つまり、今の環境に
生きづらさを感じている原因は
自分に向いていない
価値観を身につけてしまった結果
なんですね^^;
なぜ自分に向いていない
価値観が身についてしまったのか?
それは、今まで受けてきた教育や
メディアから受け取った情報
自分の周りにいる人間が
社会の価値観に染まっているからです。
しかし、社会の価値観に合わせることに
生きづらさを感じるのならば
やはりその価値観は
あなたに合っていないということ。
だからこそ
自分に合った価値観に塗り替えて
自分に適した環境を自ら作り出す。
これが生きづらさを克服する
唯一の方法です。
ではどうすれば
自分に合った価値観を見出し
塗り替えることができるのか?
そのためには以下の
2ステップがオススメです。
実は、世の中の70%が
外向型人間と言われているため
社会は外向型基準の価値観が
根強く広がっています。
そのため、内向型にとっては
苦手なことでも
出来て当たり前と
みなされてしまうんですよね^^;
しかし、内向型には内向型の
外向型には外向型の
得意・不得意があります。
そのため、内向型は
社会の価値基準に
自分を当てはめようとすると
どうしても苦手なことばかりで
辛い思いをすることが多くあります。
だからこそ、しっかりと
自分の得意・不得意を理解し
自分の価値基準で生きることが
生きづらさを抜け出す
第1歩になるわけなんですね^^
そこで、以下の記事では
内向型の特徴や強みについて
徹底的に解説していますので
社会の価値基準に合わせることに
生きづらさを感じる人は
ぜひご覧ください。
また、自分の価値基準を
持つためには
自分の価値観を明確にする
必要があります。
自分の価値観が明確になると
それに沿った能力▶︎行動▶︎環境を
身につけるようになります。
やがてそれは
自分のアイデンティティとなり
アイデンティティが確立されると
他人は他人、自分は自分と割り切れ
周りと自分を比べることがなくなります
その結果、周りと自分の違いを
個性と受け止めることができ
周りと競争しない
自分だけの人生を
送れるようになります。
その結果、周りと比較したり
同調圧力に怯えることがなくなり
生きづらいと感じることも
なくなっていくんですね^^
では、どのようにして
自分の価値観を明確にすればいいのか?
以下の記事では
自分の価値観を明確化し
アイデンティティを確立するための
20の質問をご用意しています。
生きづらさから解放され
自分軸で生きていきたい方は
ぜひ取り組んでみてくださいね!!
最後に、以下の記事では
この記事の続編を書いています。
日本の同調圧力の原因について
書いていますので
興味がある人は
ぜひ1度読んでみてください。
内向型起業家のMu(☞プロフィール)です^ ^