日本に完璧主義が多い心理的原因とつらい短所を強みに変える克服法

最近完璧主義の人が増えていると耳にしますが、僕も根っからの完璧主義者です。

 

過去を振り返っても、完璧主義者という性格のせいで、人生の様々な場面で損をしてきたなと思っています。

 

完璧主義者=セルフイメージが高いので、理想通りに行かない自分を認められず苦しみました。

 

例えば、細部まで理想を追求して仕事が遅かったり。

プライドが高く、人付き合いが下手だったり。

そんなダメな自分を認められなかったり。

その結果、自分を責めて自己嫌悪に陥ってました。

 

しかし完璧主義について調べていると、原因が優先順位を決めて生きていないことだと気がつきました。

 

原因に気づいてからは、妥協できることも増え、割と楽観的に生きられるよるようになったと自負しています^ ^

 

そこで今回は、完璧主義になってしまう原因の解説と、完璧主義を強みに変えるための方法について解説していきます。

 

 

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僕が完璧主義な性格は自分の短所だと感じた4つの理由

僕は完璧主義が裏目に出てしまうことが多くありました。

 

人間関係が上手くいかなかったり、自分に余計なプレッシャーをかけて、ポジティブになれずにいました。

 

なぜなら、以下のような理由で、完璧主義が短所として現れていたからです。

 

プライドが高い

完璧主義になると、完璧な人間を目指してしまうため、苦手なことやコンプレックスを隠して、デキる人間を演じてしまいます。

 

すると、本当の自分との間にギャップが生まれてしまう。

 

このギャップを埋めるために、見栄を張ってしまったり、負けず嫌いになって、プライドばかりが高くなってしまいます。

 

さらに、自分より能力が高い人のことを素直に認められず、嫉妬や劣等感を抱く。

 

こういった態度を見て、周囲からは「うざい」「苦手」と敬遠され、人間関係にダメージが出てしまう

 

行動できない

完璧主義になって、デキる人間を演じようとすると、失敗することによって周囲から「実は能力がない人間」と思われることが怖くなってしまう。

 

そのため、失敗しないための方法を身につけてからでないと、行動するのが怖くなってしまいます。

 

さらに、体調や環境などが整って、自分がこれならイケると思える完璧なタイミングまで行動に移そうとしなくなる。

 

その結果、なかなかモチベーションを上がらず、物ごとを先延ばしにしてしまったり、後回しにしてしまいます。

 

また、目標を高く設定しすぎてしまい、計画通りに行動できないと、中途半端な状態でやめてしまうことがあります。

 

そのため、周りから「逃げ癖がある」「飽き性」など思われて、信用を落としてしまう場合がある。

 

あがり症

失敗が怖くなってしまうため、入念な準備をしたり、念密な計画を立てて、なるべく失敗しないよう努力します。

 

しかし、これが裏目に出てしまうと、「これだけ下準備を完璧にしたんだから、失敗はできない」と、自分自身にプレッシャーをかけてしまう。

 

その結果、慣れない場や人前に立った時、緊張してしまって、パニックになることがあります。

 

メンタルが弱い

完璧主義になると「能力がない人間」と思われることに対して、過剰に恐怖心を抱いてしまう。

 

その結果、「人から怒られる=能力がない人間だと思われている」と捉えてしまいます。

 

すなわち、行動に対してではなく人格を否定されている気分に陥ってしまいます。

 

そのため、人よりも落ち込みやすく、回復するにも時間がかかり、余計行動できなくなってしまう。

 

また、行動できない自分に罪悪感を抱き、自己嫌悪に陥るネガティブループにはまります。

 

このように、完璧主義であることで、自分に不利な影響が多く出てしまったため、僕は「完璧主義=短所」と捉えていました。

 

しかし、完璧主義は上手く使うことで、ストイックになってクオリティの高いものを作ることができます。

 

でも、多くの完璧主義者は、その能力を上手に使えることができず、短所と捉えてしまっています。

 

その理由は、完璧主義にも3つのタイプが存在していることを知らないからです。

 

完璧主義には3タイプある。タイプ別の特徴を解説

①自己指向型

自分に対して高い水準を要求して自分を満たそうとする完璧主義。

 

自分が納得できるまで努力を惜しまず取り組むため、クオリティーの高い仕事ができます。

 

その一方、納得できる水準まで到達するのに時間をかけてしまい、仕事が遅くなるといったデメリットもあります。

 

②社会規定型

社会で生きていくためには「こういう人間であるべきだ」という、社会の価値観に沿った自分を演じようとする完璧主義者。

 

常識や世間体を気にして、自分が描く「社会の価値観」に沿った発言や行動を行う生真面目な人で、周りに合わせることを好む。

 

③他者指向型

他者に対して高い水準を要求する完璧主義。

 

他者に対して、自分の思う完璧を求め、それに応じられない人を見下したり、批判します。

 

自己指向型の完璧主義は、自分に妥協せず、成長させるものなので、良い完璧主義に分類されます。

 

一方、社会規定型や他者指向型は、自分の個性を殺し、生きづらさを感じてしまったり、他人に価値観を押し付けてしまいます。

 

その結果、人間関係を悪化させてしまうので、悪い完璧主義に分類されます。

 

僕の場合は社会規定型だったので、世間体を保つために完璧主義になっていました。

 

つまり、自分に対してではなく、社会や周りの人に合わせるために完璧主義になっていたんですね。

 

だから、完璧主義を短所として感じてしまっていました。

 

僕ら、社会規定型や他者指向型の完璧主義者は、自己指向型を目指せば良かったんです。

 

そもそも、なぜ完璧主義は3タイプに分かれてしまうのでしょうか?

 

その原因を知ることで、あなたも自己指向型の完璧主義になることができます。

 

完璧主義者が持つ心理的欲求

完璧主義が3タイプに分かれてしまう原因は、満たしたい欲求が違うからです。

3タイプの完璧主義者が求める欲求の違い

自己指向型が満たしたい欲求は、自分を認めたい欲求(自己承認欲求)

社会規定型が満たしたい欲求は、社会から認められたい欲求(他者承認欲求)

他者指向型が満たしたい欲求は、他人に勝ちたい欲求(他者承認欲求)

 

そして、この3つの欲求全てを「承認欲求」と呼びます。

 

これは、マズローの5段階欲求と呼ばれる心理学理論になります。

引用:次世代起業家育成セミナー

マズローの5段階欲求では、下段の欲求がある程度満たされると、その上の欲求が強く現れるとされている。

 

そして、承認欲求が強くなってくると完璧主義になりやすいと言われています。

 

上の図では、承認欲求は「他人に勝ちたい欲求」と「社会で認められたい欲求」の2つしか分かれていません。

 

これら2つの欲求は、「低次の承認欲求」と呼ばれ、さらに「高次の承認欲求」というものが存在します。

 

自己指向型の完璧主義は、高次の承認欲求を満たそうとしています。

 

一方、社会規定型と他者指向型の完璧主義は、低次の承認欲求を満たそうとしています。

 

つまり、完璧主義者は求める欲求を高次の承認欲求にシフトすればいいわけです。

 

では、どうしたら高次の承認欲求に変えることができるのか?

 

そのためには、自分軸を持つ必要があります。

 

自分軸とは、「自分がどう生きたいのか?」という、人生の軸です。

 

多くの人は、人生の軸を世間の常識や価値観によって作ってしまっています。

 

いい学校を出て、いい会社に入って、出世して、結婚して、マイホームを建ててetc…

 

だから、世間体が気になってしまったり、他人と競争することばかりに意識が向いてしまうんですね。

 

そのため、自分軸を作るためには、まず世間の常識や価値観によって作られた他人軸を壊す必要があります。

 

他人軸を壊すためには、「なぜ他人軸になってしまったのか?」を知ることが第一歩となります。

 

日本社会は完璧主義になりやすい

実は日本では、完璧主義の人は年々増えていると言われています。

 

その理由は、日本が経済成長をして、豊かな生活を送れるようになったことにあります。

 

豊かな生活が送れるようになったことで、「生理欲求」「安全欲求」「愛の欲求」が満たしやすくなりました。

 

またそれに伴って、テクノロジーも進化してきました。

 

その結果、他人と自分の人生を比べる機会が多くなり、承認欲求が強く現れてしまうのが現代の日本社会です。

 

それぞれ詳しく解説していきますね^ ^

 

日本は失敗が許されない国

世界から見ても日本は、独特な文化を歩んでいます。

 

とりわけ、日本は失敗が許されない国だと言われています。

 

江戸時代にさかのると、武士は自分が犯した過ちの責任を取るために、切腹を命じられていました。

 

そして、切腹することで武士としての誇りを保ったまま死ねるという価値観を持っていたのです。

 

武士に二言はないとはよく言われたもんで、

「生きたまま恥をさらすくらいなら、清く死を選んだほうが武士としての生涯を美しく飾れる」

 

それが、この時代の武士としての常識でした。

 

現代の日本社会においても、失敗は認められにくい状況が続いています。

 

受験で失敗して進学できなかったり、中退した場合、新卒で企業に受からなかった場合を考えてみてください。

 

1度黄金ルートから外れてしまうと、多くの場合、所得の低い仕事につくしか選択肢が残されていません。

 

あるいは、精神を壊して休養した人や転職者などは、出世ルートに入れてもらえなくなります。

 

逆に少し前までは、年功序列や終身雇用制度があり、それでも会社にしがみつくことはできました。

 

大きな成果を出さなくても、給料は上がっていくのが、これらの制度のいいところ。

 

しかしそうなると、下手に動いて失敗するよりも、言われたことをこなして、波風立てないほうが、黄金ルートを外れるリスクは少ないわけです。

 

このような背景があり、日本は新しいことにチャレンジする人が少ないと言われています。

 

特に数年前には、日本の20代は世界一挑戦しないとまで言われていたんですから、よっぽどですよね。

 

欧米では、失敗した経験は高く評価されますが、日本では失敗はバカにされてしまいます。

 

だから、失敗して道を踏み外してバカにされないように、完璧な人間を演じようとしてしまうんですね。

 

SNSは他社との競争意識を強くする

ある研究によると、ここ25年のうちに、社会規定型の完璧主義になってしまった若者の割合は33%も増えていることがわかりました。

 

その原因に、SNSの普及が大きく影響していると言われます。

 

SNSが登場したことで、他社と自分を比べる機会が格段に増えました。

 

その結果、他者との競争意識が強くなり、「周囲に遅れを取りたくない」「他人よりも優れていたい」と思う人が増えたと言われます。

 

リア充という言葉が流行ったように、SNSを通じて自分の生活が充実していることをアピールすることがステータスとなり

 

自分を無理やりリア充に見せかけようと、本当の自分を偽ってイケてる人間を演じる結果、完璧主義を生み出してしまいます。

 

競争社会に合わない日本人の気質

完璧主義な人は、人から自分が低く評価されてしまうことを恐れて、完璧な人間を演じようとします。

 

しかし、なぜ自分が低く評価されることが怖いのかというと、過去に低く評価されたことで傷ついたという経験があるからです。

 

現代のような競争社会では、幼いころから能力を競い合って育ってきました。

 

学校教育では、100点満点中何点取れたのかという減点方式で評価されて、進学できる学校が決まります。

 

社会に出れば、何が正解かわからないまま、他人と競い合いながら出世を目指さなければいけません。

 

このような仕組みの中にいると、ただでさえ、なんでもかんでも完璧にしなくてはいけないと思ってしまいます。

 

そして、これだけ頑張っても競争に負けてしまうと、深く傷つくのは当たり前です。

 

例えば、受験や就職に失敗して、周りから惨めな目を向けられた場合。

失敗することは惨めなこという恐怖心を抱え、競争に勝つために完璧な人間にならなければいけないという固定観念を生んでしまいます。

 

特に生まれつき内向型という気質を持った人は、恐怖や不安を学習しやすい思考の癖を持っている。

 

そのため、過去のネガティブな経験を引きずりやすいと言われています。

 

過去に起こった苦い経験が、未だに拭い去れていない場合、完璧主義になる傾向があります。

 

また、日本は3人に1人は内向型の気質を持っていると言われ、世界的にも内向型が多い国なのです。

 

下の記事では、内向型の特徴について詳しく解説していますので、ぜひ1度読んでみてください。

 

【内向型を強みにする】5つの特徴と脳の仕組みを20の図解で徹底解説!

2022年5月3日

 

このように、日本は遺伝や文化によって、完璧主義になってしまう理由が多くあり、承認欲求を求める人が増えている時代になっています。

 

完璧主義を強みに変える方法

日本は完璧主義になってしまう理由が多く、完璧主義者が増え続けています。

 

しかし、その多くは「社会規定型」と「他者指向型」です。

 

社会規定型になってしまうと、世間体ばかり気にして自分らしい人生が送れなくなります。

 

他者指向型になってしまうと、人間関係に悪影響を及ぼします。

 

そして、自己指向型になれば、自分を成長させることができます。

 

つまり、完璧主義の性格を自分に対して向けることで、強みに変えることができるということ。

 

 

では、どうすれば自己指向型の完璧主義者になれるのか?

 

「社会規定型」「他者指向型」の完璧主義をやめる方法

実は、自分の価値観に優先順位をつけることで、自己指向型になることができます。

 

なぜならば、完璧主義者は「全てのことを完璧にしないといけない」と思っているからです。

 

「仕事」「家族」「友人」「自分の健康や外見」etc…

 

これら全てにおいて、世間様から認められるようにしなければいけない

 

世間体を保とうとするのは常識的なこと。

 

そう思い込んでしまっています。

 

でも、これらは全て、教育やメディアによって作られた固定観念に過ぎないんですよね。

 

僕たちは幼いころから、いい学校に入って、いい会社に入って出世していくことが幸せなこと。

 

年ごろになったら、いい人に出会って結婚して、子供を授かって、マイホームを建てるのが幸せなこと。

 

このような価値観を何度も押し付けられて育ってきました。

 

この価値観に沿って生きていかなければいけない。

 

この価値観から外れることは不幸な道として、脳裏に植え付けられています。

 

だから、「全てのことを完璧にしなければいけない」という固定観念が生まれてしまいます。

 

その結果、「社会規定型」や「他者指向型」の完璧主義になってしまうんですよね。

 

しかし、あれもこれも頑張っていると、どれも中途半端になります。

 

中途半端になると、要領が悪くなって、思うような結果が出せずに「不器用な人」と捉えられてしまいます。

 

すると、自信をなくしてしまい自己肯定感を下げてしまう。

 

自信を取り戻すために、他社から認められようとして、もっと頑張ってしまう。

 

もっと頑張ろうとすると、完璧主義を強化してしまうといいう負のループに陥いります。

 

そればかりか、自分の個性や強みがない「平均的な人」に成り下がってしまいます。

 

つまり、固定観念を捨てて世間体を脱ぎ捨てることが「社会規定型」「他者指向型」を克服する第一歩です。

 

「自己指向型」の完璧主義に改善する方法

固定観念を捨てることができれば、自分が本当に大切にしている価値観を見つけることで、完璧主義の性格を自分に対して向けることができます。

 

自分が大切にしている価値観が見つかれば、それらを優先して生きることで自己指向型の完璧主義者になれます。

 

自己指向型の完璧主義になれば、自分の個性や強みを磨いていくことができます。

 

その結果、自分が短所だと感じていた性格が、自分の長所として生まれ変わる。

 

また、自分軸が作られ、自分らしい人生を送れるようになります。

 

では、どうすればこれらを行うことができるのか?

 

以下の5つのステップを踏むことで、短所を長所に生まれ変わらせることができます。

短所を長所に変えるための5ステップ

  1. 固定観念を明確化する
  2. 固定観念を書き換える
  3. 自分の好きなこと・得意なことを明確化する
  4. 自分の価値観を明確化する
  5. なりたい自分を明確化する 

 

下の記事では、この5ステップを進むためのワークをご用意しています。

ぜひ時間を見つけて試してみてください。

 

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2022年5月1日

 

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