学校では成績・会社では評価
どこまで行っても「競争×3」
そんな社会に疲れた。
もう頑張りたくない。
そう思う自分は「競争社会」に
向いてないんだなって思いながら
これまでずっと生きてきました。
しかし社会では
競争の中でこそ人間は
成長すると言われ続け
競争から目を背けたり
逃げたくなるのは本人の
努力不足だと揶揄される
「果たして本当でしょうか?」
実は、生まれつきの気質によって
「競争状況が過度な刺激」となり
本来のメンタルやパフォーマンスを
発揮できない人が一定数いることが
科学的に証明されています。
つまり”努力不足”が原因ではなく
もともと競争社会に向いてない
というだけなんですよね。
実際、私自身も競争がない生き方に
シフトしたことでメンタルが安定して
収入が3倍に膨れあがりました。
そこでこの記事では私のように
「競争社会に向かない人」に向け
「競争がない仕事」や「生き方」を送る
方法についてお伝えしていきます!
もくじ
科学的に証明された競争に向いてない性格とは?
それが内向性が高い人=内向型やHSPと呼ばれる人たちです!

内向型とは心理学者のカール・ユングが唱えたパーソナリティの1つ。ユングによると人間は『内向型』と『外向型』のどちらか寄りの気質を持って生まれてくるとされている。
実は、上智大学の研究によって内向型やHSPは、競争環境の中ではメンタルやパフォーマンスが低下することが判明しています。

- 内向郡が競走において成績が低下する傾向があること。外向郡と内向郡で競走に対する態度に大きな差があることが理解された。
- 外向郡は競走に自己成長の可能性や相手との交流などの付加価値を見出す傾向が見られた。
- それに対して内向郡は競走刺激に集中するため、競争状況が過度な刺激となった可能性が高い。
ではなぜ、内向型は競争社会の中では、メンタルやパフォーマンスが低下してしまうのか?
それは以下の2つの特徴があるからです。
特徴❶:刺激に敏感
内向型やHSPは、DRD4遺伝子(ドーパミン受容体)が短く、生まれつき刺激に敏感な性質があります。
そのため、競争状況が過度な刺激となり、メンタルやパフォーマンスの低下を招いてしまうんですね。

- 内向型
- DRD4遺伝子が短く、刺激に対する感度が高いため、無意識に刺激を抑えようとする
- 外向型
- DRD4遺伝子が長く、刺激に対する感度が低いため、無意識に刺激を求めようとする
というのも、人間には覚醒水準というものが存在し、自分に合った覚醒水準下では優れたメンタルやパフォーマンスを発揮できます。
つまり、「競争状況」は内向型にとっては覚醒水準を上回る刺激となり、外向型にとっては覚醒水準に最適な刺激になっているということ。
だからこそ、内向型はメンタルやパフォーマンスが低下し、外向型は上がるんですね!
特徴❷:競争に興味がない
また刺激に敏感な内向型やHSPは、外発的動機ではなく内発的動機によって、モチベーションを得ます。

- 内発的動機とは?
- 「好奇心」「探究心」「やりがい」「自己実現」など、自分の内側から湧いてくる意欲
- 外発的動機とは?
- 「報酬」「地位」「名誉」「評価」など、自分の外部からもたらされる意欲
なので、そもそも「人と競うこと」や、それによって「周りから評価される」ことに関心が低く、競争心がない人も多いんですよね!

内向型の人は、アイディア・感情・印象といった自身の中の世界からエネルギーを得ている。
逆に外の世界からの刺激に弱く、すぐに「もう手一杯」という気持ちになる。たとえば職場やピアノの発表会などで他人に観察されたり、デートや就職面接で評価されたりするのが苦手だ。
引用:内向型を強みにする
このように内向型やHSPは、刺激に敏感で競争に対する関心が低いので、競争社会に向いてないんですよね!
なので、なるべく競争がない環境で、自分のペースを大切にした生き方の方が適しています。
その証拠に、内向型やHSPは「適度な刺激の環境」では、優れたパフォーマンスを発揮することもわかっています!

競争社会が疲れた!競争のない生き方へシフトする方法
日本では、バブル崩壊後に競争社会に突入したと言われています。そんな中、競争に向かない内向型やHSPは、どうやって生きていけばいいのか?
そこでおすすめしたいのが「スカラ量」で勝負しない生き方です!

スカラ量とは、学歴や職歴、収入や評価など、目に見えて計測できる価値のこと。
このスカラ量で勝負する生き方は、他人との比較によって幸せを感じるので、競争が必要になります。
逆に、夢や自己実現、充実感や満足感など、「目に見えて計測できない価値」もあります。
これは自分の基準や主観によって感じる幸せであり、同じ社会を生きていても自分だけ競争せずに生きることが可能になります。

そして、内向型やHSPは、自分の内発的意欲に応える「内的適応」こそ、「進化的・適応的意義」であり、内的適応により人生を大きく高めることができます!

内向型の人は、自分が重要視する仕事や、愛情を感じている人、高く評価している事象、すなわちコア・パーソナル・プロジェクトに従事するとき、人生を大きく高められる。
引用:スーザン・ケイン「内向型人間のすごい力」
実際に私自身、この生き方に変えてから、メンタルが安定して、本来のパフォーマンスを出せるようになりました!
その結果、1年未満に収入が3倍になったり、自分の夢だった海外移住なども実現できるようになり、今では競争から抜け出し自分のペースを大切に生きられています。
移住先の街並み
この自分の夢や、心から取り組みたいことなどの「内発的意欲」は、自分の価値観・好きなこと・得意なことを明確化していくことで、見つけることができます!

- 価値観とは
- 自分が価値を感じていることや、大切に思っていること
- 好きなこ
- 好きなこととは、自分の価値観を満たせるもの
- 得意なこと
- 好きなことに熱中した結果、無意識に身についた能力のこと
- 求められていること
- 得意を活かして、他者や社会に価値を与えることができる領域のこと
そこで!以下の記事では自分の価値観・好き・得意を見つけて、競争社会から抜け出すための15の質問をご用意しておりますので、もし興味があれば参考にしてみてくださいね!
競争が苦手な人に向いてる仕事
また、競争や人との関わり少ない仕事に変えるというのも、内向型やHSPにとっては1つの手だと思います。
というのも、内向型やHSPの方には以下の3つの強みがあり、競争よりも追求・人よりもモノやデータを相手にする仕事の方が適正が高いことがわかっているからです!
- 物事の本質を理解する
- 抽象的象徴が得意
- 特殊好奇心が高い
1つずつ解説していきますね!
❶物事の本質を理解する
内向型やHSPの人は「物事の本質を理解することができる」と言われています。

なぜなら、刺激を抑えるために外部からの情報を知覚(意図や解釈を加える)してから記憶する「合理システム」という情報処理を行っているからです。

内向型の人が合理システムの活性化レベルが高く、意思決定場面で合理システムを用いる。合理システムは分析的で意識的かつ努力を要するという特徴を持つが、このような分析的で処理速度が遅い情報処理には意識的で能動的な後注意過程(知覚)が関連する
引用:外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性
そのため、物事の裏側にある理屈や構造を分析し、本質的なもの見抜く力に優れています。
その結果、経験や感覚などで行う対人タスクの仕事よりも、頭の中で仕組みや構造物を設計する思考タスクの仕事の方が向いています!
❷抽象的象徴が得意
また、外部の情報を知覚して記憶する内向型やHSPは、抽象的な物事を(図や文)で具体化して表現する能力に優れています。

そのため、人と共同で進める仕事よりも、1人になって自分の内面の世界や思考を表現する仕事に向いています。
❸特殊好奇心が高い
刺激に敏感な内向型やHSPは、刺激を抑えるために働く「特殊好奇心」が高く、1つの分野やテーマを深掘りすることが得意です。

だからこそ、競争よりも追求が求められる仕事と適性が高く、優れた成果を期待できます!
では、これら3つの強みを活かせる仕事とは?
それが以下の「現実的・研究的・芸術的」の3つのタイプの仕事です!

- 現実的タイプの職業例
- 農業・畜産業/園芸業林業・造林・植栽管理/水産養殖従事者・造船技術者/建築職人(大工・左官・型枠工など)/建築士・設備設計/電気工事士・配線工・設備工事士/機械整備・メカニック・自動車整備工/生産技術職・製造オペレーター/土木作業員・道路工事・重機オペレーター/消防士・運転手(トラック・バス)/パイロット・航空整備士/動物飼育・獣医補助・動物看護・ペットシッター/自然環境保護・公園管理/料理人・シェフ・パティシエ・和菓子職人
- 研究的タイプの職業例
- 研究員(自然科学・社会科学問わず)/データ分析者・統計学者・リサーチャー/プログラマー・ソフトウェア開発者/ITエンジニア・エンジニア(機械・電気・化学・構造など)/医師・歯科医師・薬剤師・検査技師科学者/生物学者・化学者・物理学者・気象予報士</経済アナリスト・政策分析官・リスク分析担当/社会調査・市場調査・ユーザーリサーチャー/Webマーケター(データ・仮説・検証を重視)/コンテンツクリエイター/技術翻訳者・技術ライター/アクチュアリー・保険数理担当/図書館司書・アーカイブ研究員(知識・情報の探究)
- 芸術的タイプの職業例
- グラフィックデザイナー・イラストレーター・アニメーター/Webデザイナー・UI・UXデザイナー/作家・エッセイスト・コラムニスト・脚本家/映像作家・映画監督・カメラマン・映像編集者/音楽家・シンガー・作曲家・音響エンジニア/フォトグラファー・フォトジャーナリスト/ファッションデザイナー・スタイリスト・服飾デザイナー/インテリアデザイナー・空間デザイナー/広告クリエイター・コピーライター・アートディレクター/演劇俳優・演出家・ダンサー・振付師/美術家・彫刻家・陶芸家・工芸家/アプリ・ゲームデザイナー/インフルエンサー
上記の3タイプの仕事は、比較的に競争や人との関わりが少なく、自分の内発的意欲が重視される職業です。
実際、当メディアが1万人以上の内向型・HSPを調査したところ、やはり上記の3タイプの仕事と適性が高いことが判明しました。

私自身も、この中にある仕事に変えたことで、1年未満に収入が3倍になり、海外移住を実現することができたんですね!
そこで!以下の記事では、20の質問に答えるだけで、あなたの適職を診断できる心理テストをご用意しています!
「競争社会に疲れた」「自分の強みやペースに合った仕事を見つけたい」
そんな方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
さいごに
考えてみると競争社会で育った私たちは、常にスカラ量で周りと比較されながら生きてきてるんですよね^^;
だからこそ、周りよりスカラ量を多くすることで、豊かで幸せに生きられると信じ込まされています。
でも、私たち内向型やHSPにとっての幸せって「大切な人と一緒に過ごす」ことや「自分の好きなことに没頭する」など、もっと身近な所にあるものなんですよね!
というのも、私たちは少ない刺激で満足できるからです。

そして、私の場合、それが「自分のペースで生きる」ということでした。
スカラ量で勝負していた時は、周りより不器用で劣っている自分に自信が持てず、幸せなんてちっとも思えなかった。
なぜなら、社会の価値基準で自分自身を測っていたからです。
でも自分の価値基準で自分自身を測るようになってからは、周りより優れてることよりも、自分のペースでゆったり生きてる方が幸せを感じられることに気がつきました。
だからこそ!「競争社会に疲れた」「向いていない」と感じるのであれば、ぜひ自分の心に従って生きてみてください^^
最後までご覧いただき、ありがとうございました!







































