甘えではない!大人になっても人見知りが治らない原因
「自分から人に話しかけれない…」
社会に出ても人見知りがあると、「ただの甘え」や「逃げ」だと言われることが多く、辛い思いをすることがありますよね。
僕自身がまさにそうでした。
だから、人見知りを治そうと、自分から積極的に人に話しかける努力はしてみたものの、結局治すことはできませんでした。
なぜなら、人見知りになる原因は「生まれつきの気質」と深い関わりがあるからです。
この遺伝子の問題で、警戒心が強くなり、人見知りになってしまいます。
そのため、世の中で言われているように「慣れや経験」に頼るのではなく、「自分の気質に適した克服法」を取ることが実は大切だったんです!
本当の人見知りの3つの特徴と性格
では、どんな気質を持っている人が、人見知りになりやすいのか?
それが「内向型」と言われる気質の持ち主です!
心理学者のカール・ユングが唱えた性格類型の1つ。
内向型=自分の内面に意識が向かう人
外向型=自分の外界に意識が向かう人
ユングによれば、人間は「内向型」と「外向型」のどちらか寄りの気質を持って生まれてくるとされています。
そして内向型は遺伝的な問題で、以下の3つの性格的特徴があるため、警戒心が強く、人見知りになりやすいと言われています!
- 人との関わりがストレスになりやすい
- リスクに敏感
- 自分を否定的に評価する
特徴❶:人との関わりがストレスになりやすい
内向型は、人との関わりがストレスになりやすいため、大人になっても人見知りが治りにくい傾向にあります。
- 内向型は、他者との相互作用がストレスへと結びつきやすい
- 内向型は、すぐに過度な覚醒に陥りやすいため、刺激の多い経験にさらされることを避け、覚醒水準を低下させるために他者との相互作用を避けようとする傾向がある。
なぜなら内向型は、刺激に対する感受性が高く「刺激に敏感」という特徴を備えているからです。
この刺激に対する感受性は「DRD4(ドーパミン受容体)」遺伝子の長さで決まると言われています。
【内向型】
DRD4遺伝子が短く、刺激の許容量が少ないため、刺激に敏感(抑える)
【外向型】
DRD4遺伝子が長く、刺激の許容量が大きいため、刺激を求める
そのため、人と関わる時に受ける外部からの刺激が、強いストレスとなり、警戒心を高めます。
特徴❷:リスクに敏感
また刺激に敏感な内向型は、無意識に強い刺激を避けようとするため「リスクに敏感」という特徴があります。
神経生物学的に見ると内向型人間は「安全追求型」、言わばよい特性です。
周囲をよく観察し、十分考えてからでないとリスクを伴うことに関わろうとはしません。とにかく危険を避けようとします……。
リスクに敏感だからこそ、警戒心が高く、人見知りになってしまいます。
特徴❸:自分を否定的に評価する
さらに内向型は「自分を否定的に評価する」傾向が高いことがわかっています。
内向性被験者は、外向性被験者に比べて、自己を否定的に評価している。
なぜなら、社会は外向型を理想としているからです。
理想の人格だとみなされている外向型の人物に対する魅力は、評定者の向性の特性を問わず圧倒的に強いことが分かっている。
このように、社会は外向的であることを理想とするため、人見知りは理解されず、甘えや逃げと言われてしまいます。
そして、そんな社会だからこそ、内向型は自分に自信を持てず、他人に対してオープンにできない心理を抱えます。
人見知りを治さず克服する方法
ここまでお伝えしたように、人見知りは気質由来の「警戒心」によって引き起こされる防衛反応です。
そのため、警戒心を解いてあげることが、人見知りを克服するためには大切なんですね!
では、どのように警戒心を解いていけばいいのか?
それは、ありのままの自分を認め、自己受容することです!
実は、ありのままの自分を受け入れることは、他人を受け入れることにも繋がり、その結果、警戒心を解くことができます!
自己受容と他者受容には、正の相関関係があることが実証され、自己をうけいれる態度と他者をうけいれる態度との間の密接な関連性が明らかにされた。
反対に、自分自身に対して、防衛的な態度があるならば、それが他者認知の際に反映され、歪められた認知を促す結果となる。
では、どうすれば自己受容することができるのか?
それが以下の2ステップです!
ステップ❶:自己理解
ありのままの自分を認め、受け入れる最初のステップは自己理解になります。
自分の先天的な性格や特徴、また脳のメカニズムなどを理解していくことで、自分の強みがわかり、自分を深く理解することができます。
☞20の図解で徹底解説!内向型の性格的特徴と脳のメカニズム!
ステップ❷:強みを活かす
次のステップは、自分の性格的強みを日常的に活かしていくことです!
その結果、人生の満足度や自尊心が高まり、ありのままの自分を受け入れることができるようになります!
すると、他人に対しての警戒心も弱まり、人見知りもしなくなります!
今まで、人見知りを克服しようとしても治らなかったという人は、ぜひ試してみてくださいね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!