「幸せになるには何が必要なの?」
よく幸せを掴むためには、「ポジティブ思考を身につける」「行動力を身につけろ」「とにかくお金を稼げるようになれ!」
といろんなことが言われていますが、結局のところ何が本当に正しいの?と思うことはありませんか?
実は、もっと根本的で効果絶大な方法があります。
それは「好奇心を高める」ことです。
なぜなら好奇心が高い人は、収入が高く健康的で、良好な人間関係を築けることがわかっているからです。
しかし好奇心と一言で言っても、いったいどんなことに好奇心を向ければいいの?と思いますよね?
そこで今回は、科学が証明した幸せな人が抱く好奇心の種類についてご紹介します^ ^
科学が証明した好奇心と幸せとの相関関係
好奇心って幸せになることと関係あるの?って思われている方は多いと思いますが
実は、研究により好奇心が高い人ほど幸せになりやすいことがが明らかになっています。
- 好奇心と心理的well-being(幸福な状態)や主観的幸福感との間に、正の関連が報告されている。
引用:好奇心の個人差と精神的健康および心理的well-beingとの関連
- 好奇心や経験の開放性が高い人は良好な対人関係を築き、それを維持することができ、また幸せな結婚にも結びつくとされている
- 高所得者の子供ほど好奇心が強く、低所得者の子供ほど弱いこともわかっており、好奇心の格差は収入の格差の固定化につながっているとさえ言えるのです。
でも一言に好奇心と言っても、実は以下のような3方向に働く好奇心があるのをご存知ですか?
- 拡散好奇心:方向性を持たず幅広く情報を求めようとする好奇心
- 特殊好奇心:方向性を定めて1つのことを追求しようとする好奇心
- 対人好奇心:人に対する情報に関心を向ける好奇心
また、人間には自分が心地いいと感じる環境や状況を求める性質があるため
自分に適した刺激を求めて好奇心を働かせます。
人には、最適な覚醒水準が存在し、最適な覚醒水準からそれると、最適覚醒水準に戻そうとする動機づけが働く
そのため、上の3つの好奇心は以下の5つの刺激=欲求を満たすために方向づけられていることが研究により判明しました。
- 欠落感
自分に足りない知識があることに気づき、答えを見つけて不快から抜け出したい(モヤモヤ感) - 心躍る探求
素晴らしい物事に出会い、魅了されて感銘を受けたい(ワクワク感) - 社会的好奇心
話す・聞く・観察を通して他者の思考や行動を知りたい(うわさ好き) - ストレス耐性
慣れないことや新しいことへの不安を受け入れ、前に進みたい(楽観的) - 高揚感の追求
スリルやリスクを味わって興奮を味わいたい(ドキドキ感)
人それぞれ、この5つの欲求の求める強さが異なるため、思考や行動にも違いが現れ人生全体に大きく影響しています。
そして最近の研究により、これら5つの欲求の強さが人生全体にどんな影響を及ぼしているのかが明らかとなりました。
幸せな人が抱く好奇心とは?
研究では、3000人を対象にこれら5つの欲求が人々の生活にどのような影響を与えているのかを調べるためにアンケート調査を行いました。
その結果、以下の4つの人物像を抽出し、それぞれの特徴を見出した。
①Fascinated(わくわくタイプ)
心躍る探求・ストレス耐性・高揚感の追求の3つが、他のタイプよりも高く、逆に欠落感が最も低いという特徴があります。
幅広く人間関係を築くことを好み、人生を冒険として見なし、様々なことに情熱を燃やす行動力や影響力のあるリーダータイプでした。
また、全般的にストレスに強く快楽主義、社会正義を持ち、高学歴で高収入。
正に人生が上手くいっているような人物像でした。
② Problem Solvers(問題解決タイプ)
欠落感・ストレス耐性が高く、他者への関心が低いという特徴があります。
SNSやファッションなどのステータスに関心が低く、特定の物事を深く掘り下げ明らかにしていくことに使命や喜びを感じる「我が道を行く」タイプでした。
友人といるよりも、1人で情報収集や課題に粘り強く取り組み勤勉、独立性を重視します。
③ Empathizers(共感タイプ)
他者への関心が高く、ストレス耐性・高揚感の追求が低めなのが特徴です。
自分のことを神経質で頻繁にストレスを感じると答えています。
また周りの目を気にしがちで、周りからの高い評価を高めることに価値を置く。
社会正義や環境問題などに価値を見いだせず、出来事に対して自分が参加することより、遠目から観察していることを好みます。
④ Avoiders(無関心タイプ)
他のどのタイプよりも、全体的な値が低く、その中でも欠落感が高いという特徴があります。
4つのタイプの中で最も神経質でストレスが溜まっていて、何に対しても情熱や関心が湧かず、良心性が低いと自己評価をしています。
知らないことや理解できないこと、困難な状況に対処できず、回避することが多い。
つまり、自分に足りない知識があることに気づきいているのに、関心が湧かず答えに辿りつけないため、不快な状況から抜け出せないという葛藤を抱えています。
このタイプは、学歴・収入共に低く、約半数がフルタイムで雇用されていないと答えています。
あなたはご自分がどのタイプだと思いましたか?
僕は以前は③でした。しかし今は②だと思います。
この4つのタイプを見ていただくと分かる通り、もっとも幸せを感じやすいのは「わくわくタイプ」だと思います。
そのため、誰もが「わくわくタイプ」に憧れるのではないでしょうか?
でも内向型に限っては、「問題解決タイプ」を目指すべきだと思います。
なぜなら、「問題解決タイプ」こそ内向型が無理なく幸せになれる道だからです。
内向型にとっての幸せとは?
なぜ内向型が「問題解決タイプ」を目指すべきかと言えば、内向型は刺激に敏感な体質を持っているからです。
人間には自分が心地いいと感じる刺激を求めて好奇心を働かせます。
そのため刺激に敏感な内向型は、弱い刺激を心地よく感じたり、強い刺激を抑えようとします。
その時に働くのが「特殊好奇心」なんです^ ^
- 特殊的好奇心は,刺激の強度の弱い時の好奇心動因であり、不安動因は拡散的探索より高い傾向にある。
- 刺激の強度が強くなると、好奇心動因は極限まで達し、好奇心動因によって動機づけられた探索行動は、特殊的好奇心に変化する。
特殊好奇心とは自分の認識のズレや理解を超えたこと、不明瞭なことに対して、安心や納得を得て刺激を抑えるために働く好奇心です。
不調和や不確かさを経験すれば、この不調和や不確かさを低減するために特殊的好奇心が働く。
つまり特殊好奇心が強いと、「欠落感」が高くなるということ。
逆に、「わくわくタイプ」の特徴に見られた「心躍る探求」「高揚感の追求」は、強い刺激によって生まれます。
そして強い刺激を求めて働くのが「拡散好奇心」になります。
- 拡散的好奇心の探索行動は,刺激が少ない時に新奇性を探求する行動である。
- 拡散的好奇心が高い人は、新奇性の高い環境において、理解不可能性からワクワク感への影響が大きくワクワク感の水準自体も高い傾向がある。
つまり、内向型が「心躍る欲求」や「高揚感の追求」を高めようとしても、刺激が強すぎて逆にストレスになってしまうんですね^^;
しかし、「特殊好奇心」と「拡散好奇心」は連動して働いているものなので、特殊好奇心を高めていけば必然的に拡散好奇心も高まります。
- 認識行動は、特殊的好奇心と拡散的好奇心を交互に働かせ、また広い意味でサイクルをたどって行われている。
- 不調和が低減された状態が続けば,再び拡散的好奇心にもとづく情報収集行動がはじまる。そしてそこで不調和に出会えば再び特殊的好奇心の情報収集行動がはじまる。
だからこそ、内向型は「問題解決タイプ」を目指し、我が道をいく生き方が幸せになる近道なんですね^^
さらに、「問題解決タイプ」のように、1つのことを掘り下げていくスペシャリストは、これからの時代に求められていきます。
詳しくは以下の記事で解説していますので、気になる方はぜひ1度読んでみてくださいね^ ^