僕は、中学生の頃からたくさんのコンプレックスを抱いて生きてきました。
- 体が細く胸板が薄いため、周りから「ヒョロい」とバカにされる
- 内気で人見知りな性格だったので、人から見下される
- 雑談スキルが低く、面白い話ができなかったり、説明するのが苦手で話が伝わらない
ここに挙げるとキリがないほど、多すぎるコンプレックスを抱えていました。
また、コンプレックスを隠すことばかりに意識が向いていたので
人と接することがストレスになり、いつも疲れていました。
しかし、コンプレックスだと感じていたことが、実は自分の武器になると知り
それからはコンプレックスを活かすことに意識を向けることができました。
その結果、コンプレックスを受け入れられ、克服することができました。
そこで今回は、コンプレックスを個性に変えて克服する方法をご紹介します。
コンプレックスを克服するためには「隠さず活かす」
誰でもコンプレックスに悩まされてしまった経験があるかと思います。
ではなぜ、人間はコンプレックスを感じてしまうのでしょうか?
コンプレックスを感じる原因
その原因は、他人と比較してしまうからですよね。
他人と比べて「理想の自分はこうあるべきだ」と、感じてしまう。
そして、現実の自分が劣っているように感じて、コンプレックスを抱いてしまいます。
しかし、本来はそれが自分の個性となる部分なはずなのに
どうして、劣っていると感じてしまうのか?
それは、世間が作ったモノサシで自分を測っているからです。
「周りから褒められる外見になりたい」
「周りから好印象を持たれる性格になりたい」
「周りから羨ましがられる暮らしがしたい」
このように、自分で決めたモノサシではなく、世間が決めたモノサシで生きてしまう。
つまり、自分の価値を世間の評価でしか測れなくなってしまっています。
すると、本当の自分を隠して、世間から認められるような自分を演じようとしてしまいます。
コンプレックスは隠そうとするほど苦しくなる
少し前の僕がまさに、世間のモノサシで自分の価値を測っていました。
- 「体が細いから、貧弱な人間だと思われているんじゃないのか?」
→ダボダボの服を着て、自分の体系を隠そうとする
- 「内気な性格で、情けないやつだと思われてるんじゃないのか?」
→強気な発言や嘘をついて、自分を大きく見せようとする
- 「話すのが下手で、頭の回転が悪いと思われているんじゃないのか?」
→雑談を避け、わざと孤立する
このように、コンプレックスを隠そうと自分を偽っていました。
でもこれって、全然自分に向いてないことばかりやっていたんですよね。
だから、どんどん自分の魅力がなくなり、自分の自信も奪っていきました。
その結果、益々コンプレックスに対する思いが強くなって、辛さは増すばかり。
いっそのこと「生まれ変わりたい」と何度思ったことか^^;
もうこんな状態だから、コンプレックスを隠すことばかりに気を取られていました。
「もっと体つきが良かったら・・・」
「もっと明るい性格だったら・・・」
「もっと話し上手なら・・・」
きっと自分は、自信満々で人生を楽しんでいるだろう。
そうやって、無い物ねだりばっかりしていたんですよね。
でも、オードリー・ヘップバーンの話を知って、考え方が変わりました。
コンプレックスを克服する、たった1つの視点
僕がコンプレックスに悩んでいた頃、オードリー・ヘップバーンもコンプレックスの塊だったことを知ります。
彼女がデビューする前は、マリリン・モンローが活躍していました。
マリリン・モンローと言えば
「ブロンド(金髪)ヘアに下唇にある色っぽいホクロ、そして豊満なボディ」が魅力ですよね。
そして、当時の世の中の美人の価値観はマリリン・モンローのような人物でした。
しかし、オードリーは「ブラウンヘアに、エラの張った輪郭、高すぎる鼻、華奢で小さい胸の体つき」
マリリン・モンローとは正反対の特徴を持っていたオードリーは、自分の特徴にコンプレックスを抱いていたと言います。
しかし彼女は、華奢な体を際立たせるファッションを身にまとい、エラの貼った輪郭を目立たせるような髪型をするようになりました。
あえて、コンプレックスをさらけ出し、自分だけの魅力に磨きをかけていったのです。
その結果、彼女の個性的な美貌に魅力を感じる人が増え、映画史に残る大スターとなりました。
さらに、世の中の美人の価値観をひっくり返すことになったのです。
この話を知り僕は、自分に欠けていた1つの視点に気付きました。
それは、コンプレックスを活かすという視点です。
今まで、コンプレックスは自分を苦しめるものだとばかり考えていました。
しかし、オードリーのように、コンプレックスを活かして自分の武器にできると知り
それからは、コンプレックスを活かすことに意識を向けられるようになったのです。
コンプレックスと強みは表裏一体
僕が、コンプレックスを活かすことを意識したことで、以下のように考え方が変わりました。
- 体が細いから、細身な服を選びスタイリッシュに魅せれる
- 内気な性格だから、隙があって相手が心を開きやすい
- 喋るのが下手だから、聞き役に徹することができ、相手の気持ちや重要なポイントを察することができる
このように、意識を変えたことで、恋人もできるようになり、仕事でもポジションを確立することができました。
つまり、コンプレックスは1方向ではなく、多方向から見つめ直すことが重要だったんです。
さらに、人間はコンプレックスが強みであると知ると、強みを活かす行動ができるようになることがわかっています。
ハーバード大学では、自分の欠点を強みに変える方法を調べた実験を行なっています。
衝動性に関する性格分析を行なってもらった実験対象者を2つのグループに分けた。
(衝動性とは、感情を抑えることが苦手なタイプの人のことです)
①衝動性の強みを教えたグループ
衝動的な人は創造性が高いというデータを教えた
②衝動性の強みを教えなかったグループ
衝動性と創造性には関係がないという嘘のデータを教えた
その後に、創造性を必要とする問題(テスト)に取り掛かってもらった。
すると、①のグループの方が、問題に対する回答数や答えの質が高かい結果となりました。
このように、自分が欠点と感じる部分の使い道を知ることが大切だったんですね。
そして、人間は強みを活かすことで幸福感を得られることが、様々な研究により明らかになっています。
つまり、使い方をしれば、コンプレックスは克服できるということですね。
コンプレックスを強みに変える方法
では、コンプレックスをどのような視点で見つめ直せば、使い道を見つけることができるのか?
そこでオススメなのが、逆転の発想法です。
逆転の発想方とは常識的とは逆の発想をしてアプローチする方法です。
前提条件をひっくり返して考えてみるということです。
【貧弱というコンプレックス】
常識:体が細いから、貧弱な人間だと思われているんじゃないのか?
↓
逆転の発想:体が細いから、スラットした人間だと思われるんじゃないのか?
↓
新コンセプト:スタイリッシュに魅せる
↓
具体的手段:細身の服を選ぶ
【弱気というコンプレックス】
常識:内気な性格で、情けないやつだと思われてるんじゃないのか?
↓
逆転の発想:内気な性格だから、相手に恐怖を与えることはないんじゃないのか?
↓
新コンセプト:隙があって相手が心を開きやすい
↓
具体的手段:誰からも話しかけられやすい雰囲気作り
【口下手というコンプレックス】
常識:話すのが下手で、頭の回転が悪いと思われているんじゃないのか?
↓
逆転の発想:話すのが下手だから、無理にしゃべらなくてもいいんじゃないのか?
↓
新コンセプト:相手の気持ちや重要なポイントを察することができる
↓
具体的手段:聞き役に徹する
このように、常識的なこととは逆の前提条件に置き換えることで、コンプレックスを活かす視点を持つことができます。
前提条件を考える際に、以下の3つのタイプの視点で考えると、今まで思いつかなかったような視点を得られることがあります。
- 自分と同じコンプレックスを持ったの立場で考える
→自分と同じコンプレックスを持った人は、どのようにコンプレックスを活かしているんだろうか? - 別の国や正反対の価値観を持った人の立場で考える
→別の国に生きていたら、自分が抱くコンプレックスをどう感じていただろうか? - 別の時代の価値観で生きていた人の立場で考える
→別の時代に生きていたら、自分の抱くコンプレックスをどのように感じていただろうか?
まさにオードリー・ヘップバーンは、当初アメリカの価値観に合わなかったが
パリやローマといった、違う国の価値観を取り入れたことで、彼女が持つ魅力が引出されましたよね。
その結果、一躍有名になりました。
このように、今まで自分が持っていた価値観とは、別の価値観で自分を客観視することで
今まで気づかなかった自分の魅力に気づくことができ、コンプレックスを活かすことができるようになります。
そして、コンプレックを活かすことで、世間の価値観に振り回されない
世界で1人だけの自分らしさを手にすることができます。
自分らしさが手に入れば、もう人の目を気にせず、悩むことはなくなりますよね。
そのためには、1度客観的になって、自分のコンプレックスと向き合ってみてください。