自分の内面に興味や関心が向かう内向型やHSPは、よく「人に興味がない」と言われます。

思い返せば私自身、昔から人と関わるより1人で遊ぶ方が好きだったし、友達から「この前こんなことがあったんだ!」と言われても「そうだんんだね」としか言えなかったり、ましては2人きりの場面では何を話せばいいかわからず沈黙になることが多くありました。
当時は、歳を重ねれば自然と改善されていくものだと思って深く考えていませんでしたが、実際はその逆。
歳を重ねるごとに他人に対する興味が薄れていき、社会の中で生きづらさを感じるようになりました。
そこで、この記事では、内向型の私が「人に興味がない」が故に感じた生きづらさや、そんな生きづらさが軽くなった考え方などをお伝えしていきます。
もくじ
内向型やHSPが抱える「人に興味がない」が故の生きづらさとは?
年々、人への興味が薄れていく中で、私が感じた生きづらさが以下の3つです。
- 会話が続かない
- 心を開ける人がいない
- 偽りの自分を演じ続けている
❶会話が続かない
これは歳を重ねる前から感じていた生きづらさですが、やっぱり人に対して興味が持てないと、話題が広がらず、どうしても会話が続かないんですよね。
会話が続かないからこそ、なかなか親密な関係を築けず、誰かといてもどこか孤独感や疎外感を感じながら生きていました。
❷心を開ける人がいない
また、親密な関係を築けないからこそ、裏表なくありのままの自分で付き合える人が、私にはいませんでした。
だからこそ、自分の悩みや弱さを誰にも見せられず、いつも問題を1人で抱えてしまう。そんな生きづらさを抱えていました。
❸偽りの自分を演じ続けている
そして、誰にも心を開くことができないからこそ、誰に対しても当たり障りのない人格を演じ続けて生きています。
その結果、本当の自分に自信が持てなくなり、自分を隠し続けて生きているうちに、自分の気持ちや考えすらもわからなくなる。
そんな生きづらさを抱えて30年以上生きていたんですよね。
なぜ内向型やHSPは人に興味がないのか?心理的メカニズム
そもそも、なぜ内向型やHSPは他人に対して興味が持てないのか?
といえば、「ドーパミン受容体(DRD4遺伝子)」が短く、刺激に敏感だからなんですよね。

そのため、多くのドーパミンが分泌される社交を無意識に避けようとして、人に対して興味を持ちづらくなってしまいます。

- 内向的な人は、他者との相互作用がストレスへと結びつきやすい
- 内向的な人は、すぐに過度な覚醒に陥りやすいため、刺激の多い経験にさらされることを避け、覚醒水準を低下させるために他者との相互作用を避けようとする傾向がある。
とはいえ、内向型やHSPは「人に対して全く興味がないか?」といえば、実はそんなことはありません。
というのも、人に対する対人好奇心には「感情・秘密・属性」の3つのタイプがあり、内向型やHSPは「心理(他人の感情や考えなどの内面的な部分)」に対する好奇心が高い傾向にあります。
- 属性に対する好奇心
- 人の出身地や特技、所属情報などの公的な情報に対する好奇心
- 秘密に対する好奇心
- 人の出身地や特技、所属情報などの公的な情報に対する好奇心
- 心理に対する好奇心
- 他者の気分や感情、価値観や考え方など心理的情報を知りたいとする好奇心
※実際、内向型やHSPは、他人の内面を察する能力が高いことも研究で明らかになっています。

では、なぜ内向型やHSPは、他人の内面に対する好奇心が高いのか?と言えば、以下の3つの心理的メカニズムが働いているからです。
❶深い思考を好む
内向型やHSPは、刺激を抑えるために、外部からの情報に知覚(意図や解釈)を加えてから記憶する「合理システム」という深い思考の情報処理を行なっています。
そのため、相手の表情や仕草から、自分なりの意図や解釈を加えて相手の考えや感情を読み取ろうとします。
だからこそ、他人の内面に対する好奇心が高いんですね!
❷特殊好奇心が高い
好奇心には、対人好奇心とは別に「拡散好奇心」と「特殊好奇心」があり、刺激を抑えるために働く「拡散好奇心」が高い傾向にあります。

特殊好奇心は、1つの分野やテーマを深く掘り下げ、不明瞭なことを理解・納得して今ある知識をより深め、より確かなものにしていこうとします。
そのため、すでに起こった結果や出来事よりも、その背景にある経緯や心理へ関心が向いやすくなります。
❸本質的な理解を好む
また、合理システムを備える内向型やHSPは、「意図や意味」などの本質的な理解を好みます。

そのため、属性・秘密などの表面的な情報ではなく、「なぜそれをするのか?」「なぜそう思うのか?」など、その人の心理や考えなどの内面的な情報に興味が向います。
と、このように内向型やHSPは合理システムと呼ばれる情報処理を行なっているため、相手の外部情報よりも内部情報に対して関心が向かうんですね!
とはいえ、普段の会話の中では、内面的な部分まで踏み込めないことがほとんどですので、会話が続かず、困ってしまうんですよね^^;
なので、実は人に興味がないと言われる内向型やHSPは、心理学を用いた仕事やカウンセラーの仕事に向いている一面があります。
※以下の記事では、当メディアが1万人以上の方を調査して判明した、内向型やHSPの方に向いてる適職診断テストが行えますので、ぜひ1度お試しくださいね!
人に興味がない内向型やHSPの生きづらさを解す3つの処方箋
ここまでお伝えさせていただいたように、内向型やHSPは「全く人に興味がない」というより、人の内面的な部分に興味が向かうため、興味の対象が人と違うだけなんですよね。
それが原因で、「ここまで聞いたら迷惑かな?」「これ言ったら失礼かな?」。そんな風に、相手のことを考えすぎて、人間関係が苦手になっている場合が多いのではないでしょうか?
内向型は「他人に興味がない」っていうより「どこまで踏み込んでいいかわからない」が近いと思う。刺激に敏感だからこそ、自分に関心や注目が集まるのが苦手だし、多少距離感があった方が心地良い。自分がされて嬉しいことをやってるから「他人に興味ないよね」って言われても全くそんなつもりはない。
— 内向型人間の進化論 (@mu_introverted) July 21, 2022
だからこそ、無理に自分を変えようとする必要もないと思いますし、自分を変えようとする行為がかえってネガティブな感情を増やしてしまうこともあります。

そこで!最後に私が「人に興味がない自分」を肯定できるようになった3つの処方箋をご紹介します!
それが以下の3つの考え方です。
- 人を否定しない優しさを持つ
- 相談役として優れている
- 自分のことに集中できる
❶人を否定しない優しさを持つ
人に興味がないということは、裏を返せば、他人を評価したり、コントロールしようと思わない。中立的でフラットに人と接することができるから、実は安心できる存在でもあるということです。
「他人に興味がない人」って安心する。
— 内向型人間の進化論 (@mu_introverted) January 12, 2022
よく内向型は自分の内側に関心が向いてるから、他人に興味がないって言われるけど、他人に興味がないからこそ、人に期待や同調圧力をかけてコントロールしようと思わないし、誰かの噂話や悪口も関心がない。
実は1番居心地が良くて信用できると思ってる。
また、他人を評価したり、コントロールしようとしないからこそ、人間関係での衝突が少なく、トラブルに巻き込まれる可能性も少ないメリットもあります。
❷相談役として優れている
他人を評価せず、フラットに振る舞えるからこそ、中立的な視点や、冷静になって物事を観れるので、実は相談役として優れています。

意外だったのは、外向型と内向型が互いを高く評価したことだった。
楽しい話題を選んだ外向型と話した内向型は、会話がしやすかったと報告し、外向型との会話を「新鮮な空気を吸っている」ようだと表現した。
逆に、外向型は内向型との会話はリラックスできるし、自分が抱えている問題を話しやすいと感じた。
引用:スーザン・ケイン 内向型人間のすごい力
❸自分のことに集中できる
外向的な性格の知り合いを見ていると、どこへ行っても輪の中心にいて常に人気者ですが、その分、色んな人から誘いが来て毎晩のように飲みに出歩いています。
当然、出費も多く、毎月の給料はほとんど残らないそう。
正直自分がそんな人生を送りたいかと言えば、むしろ逆。静かに暮らしたいのが本音ではあります。
というのも、人間関係が広がるほど、自分のことに集中できる時間が少なくなってしまうからです。
実際、世の中で成功している人ほど、周りの人に興味がなく、1人で集中する時間を大切にしているそうです。

米誌「サイコロジカル・サイエンス」に先月掲載された調査によると、自身をアッパークラスに属していると考える人々は、資産が少ない人に比べ、周囲の人に意識が向いていないことが明らかになった。
社交的すぎて1人でいる時間がないと、才能を育てるのに失敗することがよくある。
『五次元世界の冒険』をはじめ、60冊以上もの作品がある小説の名手マデレイン・レングルは、もし読書と空想に明け暮れる孤独な子供時代がなかったら、奔放な発想は育たなかっただろうと語った。
金持ちは「他人に無関心」グーグルグラス使用の調査で判明
実際、私自身も自分が内向型と気づき、人に興味を持てないことを受け入れ、1人の時間を大切にするようになったことで、収入が3倍になり、今では人と関わらず1人でできる仕事で生きています。
詳しくは、以下の記事にまとめていますので、無理に人と関わることに疲れている人や、人とかか変わらない仕事に興味があれば、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
自分の内面に興味や関心が向かう内向型やHSPは「人に興味がない」と思われがちですが、実際は興味を向ける方向性が違うだけなんですよね!
ただ、外向型を理想とする社会の中では、どうしても自分の外に意識を向け、周りのノリに合わせることを強く求められます。
引用:心理学者「カール・ユングの言葉」
そして、この外向型を理想とする社会の価値観こそが、私たち内向型やHSPを生きづらくする根本的な原因だったりもします。
なぜなら、内面に意識が向かう内向型は、社会ではなく、自分の内面からの期待や要求に応えていくことこそが「進化的・適応的」意義であり、優れたメンタルやパフォーマンスを発揮できるからです。


- 外的適応とは?
- 社会からの期待や要求に応えるために自分を変え、他者から受容されること
- 内的適応とは?
- 自分の内面からの期待や要求に応えることで、自分を受け入れること
だからこそ、内向型やHSPは、無理に自分を変えて社交性を身につけるのではなく、自分の心の声と向き合い、自分に合った生き方を見つけていくのが非常に重要だと思います。
詳しくは以下の記事でお伝えしていますので、よかったら参考にしてみてくださいね!
それでは、今回はここまでとなります。最後までご覧くださり、ありがとうございました!








































