よく「優しい」とか「良い人」と言われるけど
仕事も人間関係も要領が悪く生きづらい。
というのも私自身、人に甘えるのが苦手で、何でも1人で抱え込む。
聞いたことを1度で理解できなくて、周りよりも覚えるのに時間がかかる。
そんな不器用な人間で、自分に自信を持って生きられませんでした。
ですが、自分の不器用さを素直に受け入れ、自分の向き・不向きを理解したことで、自然と周りに頼れるようになり、仕事でも収入が3倍に増えていきました。
そこで!この記事では、私と同じように不器用な自分に生きづらさを感じている人に向け、自分の不器用さを強みにする方法についてお伝できればと思います。
もくじ
仕事ができない?不器用な人に多い3つの特徴
不器用という言葉は主に『手先が器用でない』『要領が悪い』という2つの意味があるそうですが、主に後者の意味で使われることが多いかと思います。
特に以下の3つの特徴がある人ほど、自分を不器用だと感じるのではないでしょうか?
(私は全部当てはまります^^;)
- 自己主張が苦手
- マルチタスクが苦手
- 物事を複雑に考えてしまう
❶自己主張が苦手
私が正にそうなんですが、自分の意見や気持ちを人に伝えるのが苦手で、人間関係の要領がすごく悪いんですよね。
そのせいで、嫌なことが断れなかったり、都合よく扱われてしまい、自分の優先すべきことができずに要領が悪くなることが多々ありました。
また、自己主張が苦手なせいで、自分が辛い時でも人に頼れず、問題を1人で抱えてしまうことも多くあります。
❷マルチタスクが苦手
これも私自身よくあることなんですが、同時に複数のことをこなすのが苦手で、たまにテンパってしまう。
その結果、1度に複数の仕事を抱えると、何から手をつけていいかわからなくなって、悩むことに時間ばかりを取られたり。
また、急な頼まれごとや臨機応変を求められても、どうしていいかわからず、全然使えない人間になることが多くありました。
❸物事を複雑に考えてしまう
人から言われたことをシンプルに受け取れず、自分なりの意図や解釈をつけて、複雑に考えてしまうことが多くありました。
そのせいで、言われた通りにするのが苦手だったり、1度で理解や納得ができず何度も聞いたり、失敗して自分なりの方法を見つけてやっと要領を掴めるタイプだったんですよね^^;
そんな自分は、周りの人と比べ、物覚えが悪く仕事ができなかったり、相手の期待に応えられず人間関係で苦労することが多くありました。
だからこそ、そんな自分が大嫌いでしたし、周りと同じように要領よく生きられるようになりたいとずっと思っていました。
原因は脳の情報処理?不器用な人の性格的な特徴
ではなぜ、周りと同じように要領よくできないのか?という原因について調べた結果、自分なりに最も納得できたのが…
「内向型(HSP)」という生まれつきのパーソナリティーによるもの
という結論でした。

『内向型』とは、心理学者のカール・ユングが唱えたパーソナリティの1つです。ユングによれば、人間は『内向型』『外向型』のどちらか寄りの気質をもって生まれてくるとされています。
ではなぜ、内向型やHSPは不器用な人間になりやすいのか?
それは以下の3つの特徴があるからです。
- 無意識に強い刺激を避けようとする
- 物事を深く考える情報処理を用いる
- 1つのことに集中する能力が高い
❶無意識に強い刺激を避けようとする
「これ言ったら変に思われるかな?」「ここで断ったら嫌われるかな?」
内向型やHSPは生まれつき刺激に敏感な性質を備え、相手からの否定や批判などの強い刺激を無意識に避けようとして、自分の主張や本音を押さえる傾向があります。

- 内向型
- 生まれつきDRD4遺伝子が短く、刺激に対する感度が高いため、無意識に強い刺激を抑えようとする
- 外向型
- 生まれつきDRD4遺伝子が長く、刺激に対する感度が低いため、無意識に強い刺激を求めようとする
その結果、相手に自分の考えをしっかり伝えられず、意思疎通ですれ違いが起きたり、嫌なことでを断れなかったり、逆に人に頼ることができず人間関係で不器用になりやすいです。
物事を深く考える情報処理を用いる
また内向型やHSPは、刺激を抑えるために外部の情報を知覚(意図や解釈を加えて)してから記憶する「合理システム」と呼ばれる情報処理を行います。

内向型の人が合理システムの活性化レベルが高く、意思決定場面で合理システムを用いる。合理システムは分析的で意識的かつ努力を要するという特徴を持つが、このような分析的で処理速度が遅い情報処理には意識的で能動的な後注意過程(知覚)が関連する
引用:外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性
この情報処理によって、物事を複雑に考えてしまうからこそ、1度で理解できなかったり、自分が納得してコツを掴むまでに時間がかかってしまいます。
❸1つのことに集中する能力が高い
これは長所でもありますが、「合理システム」は神経伝達物質にアセチルコリンを用いるため、1つのことに長く集中することが得意です。

アセチルコリンは、深く考え、熟考し、1 つのことに長時間集中する能力を高めます。それは「幸福」のヒットを与えることで精神的な集中に報いる。
引用:マーティ・O・レイニー「内向型を強みにする」
しかし、1つのことに長時間集中するということは、逆に1度に複数のことに注意を分散したり、頻繁に思考の切り替えが必要なマルチタスクを苦手とします。
また、合理システムは深く考えることを得意とするため、会話のテンポが早く、頻繁にトピックが変わりやすい、雑談や世間話のようなコミュニケーションを苦手とします。
だからこそ、内向型やHSPの人は人付き合いや仕事で要領が悪くなってしまい、不器用な生き方になってしまうんですよね^^;

グループよりも1対1の会話を好む
文章のほうが、自分を表現しやすいことが多い
1人でいる時間を楽しめる
周りの人に比べて、他人の財産や名声や地位に、それほど興味がないようだ
内容のない世間話は好きではないが、関心のある話題について深く話し合うのは好きだ
聞き上手だと言われる
大きなリスクは冒さない
邪魔されずに「没頭できる仕事」が好きだ
誕生日は、ごく親しい友人1人か2人で、あるいは家族だけで祝いたい
「物静かだ」「落ち着いている」と言われる
仕事や作品が完了するまで、他人に見せたり意見を求めたりしない
他人よ衝突するのは嫌いだ
独力での作業で最大限に実力を発揮する
考えてから話す傾向がある
外出したあとは、例えそれが楽しい体験であっても、消耗したと感じる
かかってきた電話を留守番電話に回すことがある
もしどちらか選べというなら、忙しすぎる週末より、何もすることがない週末を選ぶ
1度に複数のことをするのは楽しめない
集中するのは簡単だ
授業を受けるとき、セミナーよりも講義形式が好きだ
外向型

意識が自分自身の外側に向くタイプ
主な特徴は以下の5つです。
- 周りで起こっている出来事に注意が向きやすく、出来事を客観的に捉えます。
- 同時に複数のことを進めたり、状況に合わせて臨機応変に対応をするのが得意。
- 物事を理解する時は、「感覚」「イメージ」「直感」「体験」に頼る。
- 疲れた時は、1人でいるよりも、誰かと楽しく騒ぐことでエネルギーが回復する。
- 楽観思考で積極的、人と関わることが得意です。
両向型

意識を自分自身の内側と外側の両方に向けれるタイプ
主な特徴は以下の5つです。
- 自分の思考や感情を周りのTPOに合わせて切り替えることができる。
- 1人で進める仕事であっても、周りと協力しながら進める仕事であっても卒なくこなすことができる一方で、優柔不断な部分があり自分の判断で進める仕事は苦手。
- 物事を理解する時は、「理論」「データ」などの裏づけと「直感」「経験」をバランス良く考える。
- 疲れた時は、アクティブに行動したあと、1人ゆっくり休むことでエネルギーが回復する。
- 協調性が高く、周りに合わせることが得意。
内向型

意識が自分自身の内側に向くタイプ
主な特徴は以下の5つです。
- 自分の思考や感情に注意が向きやすく、出来事を主観的に捉えます。
- 1つのことに1人で集中的に取り組み、物事を深掘りするのが得意。
- 物事を理解する時は、「理論」「データ」「分析」「法則」などの裏づけが必要。
- 疲れた時は、誰かといるよりも1人になって好きなことに没頭することでエネルギーが回復する。
- 不安が多く消極的、人と関わることが苦手です。
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不器用な人が伸びる3つの仕事
ここまでお伝えしたように内向型やHSPは「合理システム」による情報処理が原因で不器用な生き方になりがちです。
とはいえ、この「合理システム」は優れた強みがいくつもあり、強みを活かすことで不器用な人ほど大器晩成型で伸びていきます!

器用な人間は武道を始めてから早期に結果を出すことが多い。しかし壁にぶつかった際、嫌になり武道を辞めてしまう事例を多く目の当たりにしてきた。反対に、最初は結果を出せなかった不器用な人間が地道な努力を重ねた結果、すごい武道家になった事例もある。人間というのは長い目で見ないとわからないものなのだ。
引用:かぜの帽子「ある武道家の書いた本」
では、合理システムの優れた強みとは?それが、以下の3つの強みです!
- 特殊好奇心が高く1つの分野やテーマを追求できる
- 物事の構造や仕組みを分析して本質的な理解ができる
- 想像(創造)力に優れ、モノや作品を作ることが得意
❶特殊好奇心が高く1つの分野やテーマを追求できる
刺激に敏感な内向型やHSPは、刺激を抑えるために働く「特殊好奇心」が高く、1つの分野やテーマを深く掘り下げる能力に優れています!

特殊的好奇心は、認知構造の発達を目指す行動である。つまり今ある知識をより深め、より確かなものにしていく好奇心である。
引用:個人特性としての好奇心の領域とタイプについて
そのため、1つのことに粘り強く取り組み、高い専門性やスペシャリストとしての地位を確立できる可能性を秘めています。
❷物事の構造や仕組みを分析して本質的な理解ができる
内向型やHSPは深く考えることで、物事の本質を見抜く能力に長けています。

物事を多方面から検討したり、分解して再構築するのが好きなのは、世の中で「内向的」と呼ばれる人たちの方で、その表現とは矛盾しますけれども、そういう面に関して彼らは全く内向的ではありません。
引用:スーザン・ケイン「内向型人間のすごい力」
そのため、何かを設計したり、情報を組み立てて戦略を立てるなどに優れ、対人タスクよりも思考タスクでクオリティを発揮します。
❸想像(創造)力に優れ、モノや作品を作ることが得意
そして「合理システム」を用いる内向型やHSPは、イメージや概念などの抽象的なものを、文章や図や数字などで表現する「抽象的象徴」を得意とします。

なので、何かをデザインしたり、自分の内面を表現して、創造性や独自性を求められるアーティスト気質を備えているんですね!
では、これらの強みを活かせる仕事には、具体的にどんなものがあるのか?
それが以下の「現実的・研究的・芸術的」タイプの職業になります!

- 現実的タイプの職業例
- 農業・畜産業/園芸業林業・造林・植栽管理/水産養殖従事者・造船技術者/建築職人(大工・左官・型枠工など)/建築士・設備設計/電気工事士・配線工・設備工事士/機械整備・メカニック・自動車整備工/生産技術職・製造オペレーター/土木作業員・道路工事・重機オペレーター/消防士・運転手(トラック・バス)/パイロット・航空整備士/動物飼育・獣医補助・動物看護・ペットシッター/自然環境保護・公園管理/料理人・シェフ・パティシエ・和菓子職人
- 研究的タイプの職業例
- 研究員(自然科学・社会科学問わず)/データ分析者・統計学者・リサーチャー/プログラマー・ソフトウェア開発者/ITエンジニア・エンジニア(機械・電気・化学・構造など)/医師・歯科医師・薬剤師・検査技師科学者/生物学者・化学者・物理学者・気象予報士/経済アナリスト・政策分析官・リスク分析担当/社会調査・市場調査・ユーザーリサーチャー/Webマーケター(データ・仮説・検証を重視)/コンテンツクリエイター/技術翻訳者・技術ライター/アクチュアリー・保険数理担当/図書館司書・アーカイブ研究員(知識・情報の探究)
- 芸術的タイプの職業例
- グラフィックデザイナー・イラストレーター・アニメーター/Webデザイナー・UI・UXデザイナー/作家・エッセイスト・コラムニスト・脚本家/映像作家・映画監督・カメラマン・映像編集者/音楽家・シンガー・作曲家・音響エンジニア/フォトグラファー・フォトジャーナリスト/ファッションデザイナー・スタイリスト・服飾デザイナー/インテリアデザイナー・空間デザイナー/広告クリエイター・コピーライター・アートディレクター/演劇俳優・演出家・ダンサー・振付師/美術家・彫刻家・陶芸家・工芸家/アプリ・ゲームデザイナー/インフルエンサー
上記の3タイプの仕事は、1つの分野やテーマに集中して専門性を高めていくものなので、器用に何でもこなせる人よりも、1つのことしかできない不器用な人ほど伸びやすく向いています!
実際、当メディアが1万人以上の内向型・HSPを調査したところ、やはり上記の3タイプの仕事と適性が高いことが判明しました。

私自身も、この中にある仕事に変えたことで、1年未満に収入が3倍になり、海外移住を実現することができたんですね!
そこで!以下の記事では、20の質問に答えるだけで、あなたの適職を診断できる心理テストをご用意しています!
ぜひ1度、診断をお試しいただき、今後の人生の参考にしてみてくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました!













































