「頭でわかっていても行動に移せない」
そんな自分は何かの病気や障害かも
って不安になってしまいますよね。
でも安心してください!
実は人間には2種類の情報処理があり
自分の得意な情報処理パターンに
適した行動プロセスを選択することで
「行動できない」という問題は
改善することが可能です!
そこでこの記事では行動できない人の
特徴と解決方法についてお伝えします!
考えすぎ!?頭でわかっていても行動に移せない理由
世の中には「自分の思ったこと」や「言われたこと」をすぐに行動に移せる人と、頭でわかっていても行動に移せない人がいますよね。
僕自身が、まさに後者の人間でした。
しかし実は、両者は「脳の情報処理パターン」に明確な違いがあることを知り
自分が得意な情報処理パターンに適した行動プロセスを踏むことで「行動できない」ということがなくなりました。
それが「継次(けいじ)系」と「同時処理系」の2つ情報処理パターンです。
なかなか行動に移せない人の情報処理パターン
それが「継次系」の情報処理パターンです。
「継次系」は、物事を1つずつ順番に考え処理するパターンです。
まず細部を積み重ね、段取り・手順・時間軸によって全体像を認識します。
そのためシングルタスクが得意で、「手順やステップが明確化」されていることで納得し行動に移します。
逆に、ゴールや目的だけわかっても「で、何からすればいいの?」
「このまま進んで大丈夫?」と不安になり、なかなか行動に移すことができません。
すぐ行動に移せる人の情報処理パターン
それが「同時系」の情報処理パターンです。
「同時系」は、複数の情報を1つのまとまりとして考え処理するパターンです。
まず全体像を把握してから、行動や経験による感覚的な情報により、細部を同時に認識していきます。
そのためマルチタスクが得意で、目的・ゴールさえわかれば、曖昧な指示や情報が不十分な状態でも、行動に移します。
逆に「マニュアル通り」「段取り通り」はストレスになり、大雑把でもとにかく先に進もうとします。
頭でわかっていても行動できない人の心理的3つの特徴
このように「頭でわかっていても行動できない人」「頭でわかってなくても行動できる人」は情報処理のパターンが異なります。
そして、このパターンの違いは、生まれつきのパーソナリティによって異なっています!
それが「内向型」と「外向型」という2つのパーソナリティです!
心理学者のカール・ユングが唱えた性格類型。
【内向型】
意識が自分の内面に向かう人
【外向型】
意識が自分の外界に向かう人
ユングによれば人間は「内向型」と「外向型」のどちらか寄りの気質を持って生まれてくるとされています。
そして内向型は「合理システム」と呼ばれる継次系の情報処理プロセスを行っています!
内向型の人が合理システムの活性化レベルが高く、意思決定場面で合理システムを用いる
そのため内向型は、行動する前に慎重に考え、手順を明確にしてから先に進みます。
ではなぜ内向型は、継次系の情報処理を行っているのか?
それは以下の3つの心理的特徴があるからです!
- リスクに敏感
- エネルギー保存型
- 裏付けを信用する
特徴❶:リスクに敏感
内向型は「リスクに敏感」という特徴があるため、失敗や危険に対する恐怖心が強い傾向があります。
なぜなら内向型は「刺激に対する感受性」が高いからです。
刺激に対する感受性は「DRD4(ドーパミン受容体)」と呼ばれる遺伝子の長さで決まると言われている。
【内向型】
DRD4遺伝子が短く、刺激の許容量が少ないため、刺激に敏感(抑える)
【外向型】
DRD4遺伝子が長く、刺激の許容量が大きいため、刺激を求める
なので、失敗や危険という強い刺激が苦手で、リスクを排除した状態で行動に移したいという心理が働きます。
神経生物学的に見ると内向型人間は「安全追求型」、言わばよい特性です。
周囲をよく観察し、十分考えてからでないとリスクを伴うことに関わろうとはしません。とにかく危険を避けようとします……。
だからこそ、頭ではわかっていても、リスクがないと安心できるまで行動に移せません。
特徴❷:エネルギー保存型
また刺激に敏感な内向型は、エネルギーを消耗しやすく、エネルギーの無駄遣いを避けようとします。
内向型はエネルギー保存型。危険や失敗やエネルギーの無駄遣いを避ける。
彼らはシンプルな生活を重んじ、計画を立て、新しい手法を生み出す。そのため行動する前に考えることを推奨する。
これは『本命に賭ける』あるいは『転ばぬ先の杖』という戦略だ。
なぜなら内向型のエネルギーは「バッテリー型」だからです。
そのため、外部からの刺激に晒されることで消耗し、遮断することで充電を行っています。
なので、なるべく行動を最小限に抑えたいという心理が働き、すぐに行動に移せないことがあります。
☞内向型の生き方戦略!仕事・人間関係・メンタルの最適ライフハック10選!
特徴❸:裏付けを信用する
さらに安全追求型の内向型は、データや法則、理論や理屈など、裏付けとなる情報を信用し、学習を積み上げることで行動に移します。
逆に、裏付けがない状態では不安に駆られ、考えすぎて行動に移せなくなってしまいます。
頭でわかっていても行動できない人に適した行動プロセス
ここまでお伝えしたように、内向型は「合理システム」と呼ばれるという継次系の情報処理を行っています。
そのため「行動しなければ」と頭でわかっていても、道筋が固まっていなかったり、リスクを伴う危険がある場合は、なかなか行動に移せません。
では、そんな内向型が行動できるようになる方法とは?
それが「自分に適した行動プロセスを取る」ということです!
そもそも現代社会は、すぐに結果や成果を求めてきますよね^^;
なので、素早く行動できる人を評価し、それができる外向型を理想とします。
理想の人格だとみなされている外向型の人物に対する魅力は、評定者の向性の特性を問わず圧倒的に強いことが分かっている。
そこで、世の中で一般的に使われるようになった行動プロセスが「PDCA」なんですよね。
「PDCA」は、まず全体を把握して行動しながら細部を認識する「同時系処理」の外向型には向いている行動サイクルです。
逆に、まずはデータや法則、理論や理屈などの細部を把握してから、全体を認識する「継次系処理」の内向型には向きません。
では内向型が得意とする行動プロセスとは?
それが「知覚動行」という行動プロセスです!
「知覚動考」は、知覚(知識を覚える)に重点を置き、戦略を立てて無駄やリスクを最小限に抑えてから実行します。
そのため「成功者の行動プロセス」とも呼ばれています!
また、インプット重視のため、行動するまでに時間はかかりますが、1度行動に移すと無駄なく一気に進める特徴があります!
なので、大器晩成型の内向型に、最も適した行動プロセスなんですよね!
『内向型は行動力がない』は嘘。
— 内向型人間の進化論|脳科学✕心理学✕ライフハック (@mu_introverted) January 24, 2022
大樹は深く根を張るから大きく育つように、リスクに敏感な内向型は失敗がないよう情報収集や裏付け、理解や段取りに時間をかけ深く根を張るので、行動するまでが慎重なだけで、安心を得て進み出したら高い集中力で一気に進む。だから大器晩成型の人が多いそう。 pic.twitter.com/EmPzRDlpei
自分に適した行動プロセスの方が、確実に成果が出やすいので、焦らずじっくり進んでいきましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!