あなたは自分のことを人見知りだと感じますか?
僕は、昔から根っからの人見知りで、以前よりはマシになりましたが、未だ完治には至りません。
人見知りというと、馴染みがない人と話すのが苦手で、外交的ではないイメージを持ちますよね。
そのため、「プライドが高いから人前で社交的に振る舞えないんだ」と言われたり
「他人に裏切られるのが怖くて信用できないから、自分を出せないんだ」と言われる一方
「本当は優しい心の持ち主で、相手のことを気にしすぎてしまうからこそ人見知りになる」と言う人もいます。
じゃあ一体何が本当に正しい人見知りの姿なの?って悩んでしまったことはありませんか?
僕はそのうちの1人でした。
人見知りに対して、様々な見解があるからこそどれを信じていいのかわからず
余計に本当の自分の姿が見えなくなってしまいます。
そこで自分なりに人見知りの本当の姿を整理して、わかりやすく理解できるような図を作りました。
この図をシェアしながら、人見知りの理解を一緒に深めていきましょう^ ^
もくじ
LEVEL0:人見知りになる原因

そもそも、なぜ人見知りになってしまうのでしょうか?
人見知りになってしまう原因は防衛反応による「警戒心」が強く働いてしまっているからだと科学的に結論づけられています。
警戒心が強いと、自分のパーソナルスペースが広がり、物理的にも心理的にも人との距離を保とうとします。
逆に警戒心が弱いと、パーソナルエリアが狭く、物理的にも心理的にも人との距離を縮めようとします。
ではなぜ、警戒心が働きやすい人と働きにくい人が存在するのでしょうか?
それは、気質の違いによって生まれます。
警戒心が働きやすい人は内向型という気質を持ち、働きにくい人は外向型という気質を持っています。
「内向型」「外向型」とは、心理学者のカール・ユングが唱えたパーソナリティー理論の1つで
人間は、生まれながらにして「内向型」か「外向型」のどちらかの気質を持って生まれてくるとされている。

そして、内向型は刺激に敏感な性質を持っています。
そのため、刺激の量を抑えるために、安全で確実性のあることにだけ行動を起こす情報処理システムを備えている。
このシステムは、長期記憶に頼った情報処理を行い、長期記憶はネガティブな記憶ほど保存しています。
なぜなら、人間には危険から身を守るという本能が備わっているから。
そのため内向型は、恐怖や不安を学習しやすく、神経質になりやすい特徴を持っています。
内向型はこの情報処理システムを備えているからこそ、警戒心が働きやすく、人見知りになってしまいます。
以下の記事では、内向型の特徴や強みの活かし方について徹底的に解説しています。
興味がある人は、ぜひ1度読んでみてください。
LEVEL1:人見知りな人に共通して現れやすい性格と特徴

人見知りの原因が警戒心によるもので、警戒心が強いことで以下のような特徴が現れます。
- 臆病:ささいな事にも怖がって、ビクビクしてしまう
- シャイ:恥ずかしがり屋で人前でありのままの自分を表現できない
- 内気:引っ込み思案で、人前で堂々とした態度が取れない
- あがり症:人前ですぐに緊張して、正常な振る舞いができなくなる
- 口下手:思うことをうまく伝えることができない
内向型は刺激の量を抑える必要があるため、無意識に強い刺激を避けようとします。
強い刺激とは、人から注目されることや、激しいスポーツやアトラクションによって生まれる外発的刺激のこと。
つまり、強い刺激を避けるために警戒心が働いてしまうということですね。
そして警戒心が働くことで、些細なことにも神経質になったり
相手を信用しきれずに、素の自分を晒すことに抵抗を感じてしまったり
人から注目が集まることに対して、過度に緊張してしまい、なるべく目立たないような振る舞いをします。
また、過度な緊張はストレスとなり、脳機能の低下を招く。
その結果、正常な振る舞いができなかったり、思ったことをうまく伝えることができなくなってしまいます。
LVEL2:人見知りの性格がコンプレックスに発展する

警戒心が働き、レベル1のような特徴が現れると、自分は周りより劣っているのかもしれないという不安に襲われます。
その結果、自分の性格にコンプレックスを感じるようになり、周りと自分を比べて劣等感に悩まされてしまう。
劣等感に悩まされてしまうことで、無意識に自分の存在価値を保とうとして以下の特徴が現れます。
- プライドが高くなる
- 完璧主義になる
劣等感に悩まされるようになると、劣等感によるストレスを回避する働きを無意識のうちに行うようになります。
その結果、自分の存在価値を見出すために心の底で他人を見下してしまったり
人から評価されることで価値を見出そうとして、何でも完璧にこなそうとしてしまいます。
また、人からの評価によって自分の価値を見出そうとすると
失敗によって自分の評価が下がることを過度に恐れるようになり
新しいことにチャレンジできなくなってしまいます。
LEVEL3:人から嫌われることが怖くなる

人からの評価によって自分の価値を見出そうとすると、人から嫌われて自分が評価されなくなることを恐れてしまいます。
その結果、人から嫌われないように、周りに対してものすごく気を使うようになり以下の特徴が現れます。
- 真面目すぎる
- 優しすぎる
- 八方美人
人から嫌われないために、常識やルールを徹底して守る。
あるいは、頼まれたことは断れなかったり、嫌なことでも引き受けてしまう。
誰からも嫌われないように、周りにいる人間全てに良い顔をする。
その結果、自分を押し殺して周りの考えや価値観に合わせるようになってしまいます。
すると、いつのまにか本当の自分がわからなくなり、自分の意見や考えを持てない他人軸の人生を歩んでしまっている。
LEVEL4:ありのままの自分でいられなくなり、精神が病む

自分を押し殺して、周りに合わせてばかりになると、自分の軸がなくなって長期間不安を抱えるようになってしまう。
本当の自分はいったいどうなりたいのか?
自分の存在価値ってどこにあるのか?
このように、自分に対する自信を全く持てなくなってしまうことで、情緒不安定な状態に陥ります。
情緒不安定になると精神に負荷がかかって、この状態が長期間続くと以下の症状が現れてきます。
- 回避性パーソナル障害(対人恐怖症):自分なんか相応しくないという感覚を持ち、対人関係を避ける
- うつ病:気分が沈みやる気・興味・喜びを感じられない、また食欲低下・不眠・不安が長期間続く。
以上のように、警戒心が強く働いてしまうことで、対人関係に支障がではじめ、
その性格をコンプレックスに感じてしまうと精神障害にまで発展してしまう恐れがあります。
では、どうすれば自分の性格をコンプレックスに感じず、ありのままの自分を受け入れることができるのでしょうか?
ありのままの自分の性格を受け入れる方法
「内向的で人見知りな自分は人間関係が苦手で人生損なことばかりだった。
だから、自分の性格を受け入れるなんて、なかなかできない」
そう思う人は意外と多いかもしれませんが、ご安心ください。
実は、無理して外向的にならなくても幸せを感じられることが研究によりわかっています。
この研究では、349人の男女を対象に、国や文化によって性格や幸福度は決まるのかということを調べた。
欧米では外向的な性格が良いという価値観が強く、アジアでは自己主張をせず、協調性を重視するという価値観の違いがあることから、
参加者の52%がオーストラリア人、48%が東南アジアから移住してきた人で調査を行ないました。
その結果、国や文化や性格に関わらず、コンプレックスが幸福度に関係することが判明した。
内向的な性格にコンプレックスを感じている人は幸福度が最も低く
内向的な性格でもコンプレックスを感じていない人は、外向的な性格の人より幸福度が高かったのです。
つまり、自分の性格にコンプレックスさえ感じなければ、高い幸福感を得て幸せに生きることができるわけですね^ ^
では、どうやって自分の性格を受け入れることができるのか?
そのためには次の2ステップが必要になります。
- 自分の長所を知り活かす
- 自分の存在価値を自分で見出す
人間は自分の強みを日常的に活かすことで、幸福度が上がるということが様々な研究により判明しています。
そのため、まずは自分に備わっている長所を知り、それを活かすことを考えていくことが重要です。
では、どうやったら自分の長所を知ることができるのか?
以下の記事では、内向型に備わる強みや、その活かし方について徹底的に解説しています。
ぜひ1度読んでみてください。
また、自分の強みと活かし方がわかれば、その強みを使ってどういう人生を送りたいのか?という
強みを活かす目的が必要になります。
人間は人生の目的をつかむことで、自分だけの道を進むことができるようになる。
自分だけの道ができれば、他人と比べることがなくなり、競争社会から抜け出すことができますよね^ ^
他人と比べることがなくなれば、余計なプライドや見栄を捨てることができますし
余計なプライドを捨てれば、素直な自分で生きていくことができるようになります。
その結果、無駄に警戒心が高くなることもなくなり、ありのままの自分を受け入れることができるようになっていく。
以下の記事では、人生の目的をつかむための20の質問を用意しています。
ぜひ時間をとって試してみてくださいね^ ^










































