僕は今まで人の目を気にしながら生きてきたため、自分の気持ちを表に出さず、いつも周りに合わせることを最優先にしてきました。
すると、いつの間にか本当の自分の気持ちがわからなくなってしまいました。
その結果、周りから意見を求められても、自分の考えが浮かばなかったり、本当はどうしたいのか認識できなくなってしまったのです。
自分なのに自分じゃないような違和感を抱き、自分は空っぽの人間なんじゃないのかと、常に不安を抱いていました。
しかし、自分軸を作ったことで、今では自分の気持ちを取り戻し、自分らしい人生が送れるようになりました。
そこで今回は、自分がわからなくなってしまう原因と自分軸の作り方について解説していきたいと思います。
目次
自分がわからなくなってしまう人の心理とは?
過去の自分を振り返ると、自分がわからなくなってしまっていた時期は、とにかく周りの目を気にしていたことに気が付きました。
自意識過剰になると自分を失う
周りの目が気になってしまう状態だと、
「こんなこと言ったら気を悪くするかな?」
「こんな自分を出したら嫌われてしまわないかな?」
などと考えてしまい、常に周りからの評価を気にした言動を心がけるようになります。
すると、本来の自分らしさを出せなくなってしまい、いつの間にか周りが期待する自分像になろうとして、本当の自分を見失ってしまいます。
自信がないから自意識過剰に陥ってしまう
自意識過剰になってしまう根本原因は、自分に自信を持てないからです。
自分に自信が持てないと、他人から評価を受けることで、自分に自信を持とうと考えてしまいます。
他人からの評価を受けるために、他人の顔色を伺ったり、無理やりいい人を演じてしまったり、弱い自分を隠したり。
そうやって他人からの評価を上げるために、他人の基準に合わせた自分を作ろうと頑張ってしまいます。
しかし、他人からの評価は麻薬と同じで、一時的には安心を与えてくれますが、時間が経てばすぐに効力は薄れ、また評価を得ようと頑張ってしまいます。
その結果、いつになっても自分の心は満たされず、苦しみながら生きていかなければいけなくなってしまうのです。
自信の正体とは?

では、なぜ自信を無くしてしまうのでしょうか?その理由は人により様々ですが、自信とは以下の2つから成り立っています。
- 自己効力感=自分の行動に対する自信(自分ならできると思える自信)
- 自己肯定感=自分の存在に対する自信(自分には価値があると思える自信)
この2つの要素が満たされて、はじめて自信がある状態と言えます。
見てわかるように、この2つは自分で自分を評価することで、満たすことができるものです。
しかし、多くの人は自信がないと他人から評価を受けて自信をつけようとしています。
でもこれって、相手が変われば評価も変わるので、相手の価値観にあった自分を、その都度演じなければいけなくなりますよね。
また、自分でコントロールできないことなので、悩んだところで解決できない問題となります。
たぶん、他人の価値観で生きてるうちは、一生かかっても確固たる自信を身につけることはできないと思います。
このように、他人からの評価に頼ってしまうと、一時的に自信をつけることができても、すぐにまた自信を無くしてしまい
もっと他人の評価を得ようと、本来の自分をどんどん無くしてしまう負のループにハマって苦しんでしまいます。
この間違った自信のつけ方によって、他人に振り回される人生を歩み、人生に生きづらさを感じてしまいます。
では、なぜこのように間違った自信のつけ方をしてしまうようになったのでしょうか?
自分がわからなくなってしまう原因と理由
もともと日本人は自意識過剰な人が多いと言われます。その理由として3つのことが大きく関係しています。
日本の文化
欧米(特にアメリカ)は、個人主義社会のため、個人を尊重して社会が成り立っています。
逆に日本は、集団主義社会のため、和を尊重し成り立っています。
そのため、「人に迷惑をかけない」「波風立てない」といった人が評価されます。
「出た釘は打たれる」のように、周りと調和できない人は、いじめにあったり、仲間外れにされて、社会で生きづらさを感じてしまいます。
その結果、周りと合わせることが常識化してしまい、周りの評価を重視するようになった。
日本の教育
アメリカではテストの成績に加え、社交性や積極性なども重要視された教育方針が取り入れられていると聞きます。
一方日本では、小中高大とテストの成績によって評価される部分がとても大きいです。
テストの成績によって、どこに進学できるのか、ゆくゆくはどこに就職できるのかも決まってきますよね。
つまり、他人が決めた模範解答や評価基準に自分を合わせられるかどうかで、人生が決まっていきます。
このテストによる評価で人生が決まるという教育方針が、自分で自分を評価できなくなってしまう原因に大きく影響していると考えられます。
生まれつきの気質
上記の2つに加え、日本人は欧米人に比べ内向型の気質を持っている人が多いと言われています。
刺激が入力されると、多くの人は運動野に行動の指令を伝達するのに対して
内向型の人は長期記憶と照らし合わせて、刺激と自己記憶の関連性を探るプログラムを働かせます。
そのため、恐怖や不安を学習しやすく、神経質になりやすいという特徴を持っています。
この特徴によって、人から嫌われることを人一倍恐れて、自意識過剰に陥って人からの評価を過剰に気にするようになってしまいます。
下の記事では、あなたが内向型の気質を持っているか診断ができますので、ぜひ1度試してみてください。
このように、日本人は特に、他人からの評価に依存しやすくなる要素が多いため、自分で自分を評価できなくなってしまいました。
では、どうやったら自分で自分のことを評価できるようになるのでしょうか?
自分で自分を評価する方法
ある研究によると、自分のことを理解しているか?という問いに対して95%の人はYESと答えました。
しかし、実際に自己理解度を計測すると、10%しか自分のことをわかっていなかったという結果が出たそうです。
つまり、ほとんどの人は、自分のことなんて正確にはわからないということ。
しかし、自己効力感も自己肯定感も、自分で自分を理解して評価を行わなければ
いつまで経っても他人の評価に頼って生きなければならず、生きづらさを感じてしまいます。
では、どうやったら自分で自分のことを評価できるようになるのでしょうか?
他人の評価に依存しないためには?
他人の評価に依存せず、自分で自分を評価していきていくためには、自分の価値観を明確にすることが絶対条件です。
人が何か意思決定する時は必ず、自分の価値観に沿ったものを選びます。
例えば、就職する時も、自分の価値観が共鳴した会社を選ぶと思います。
お金に価値観を置いているなら、給料の高い会社を選び、家族が大切なら残業が少ない会社を選びます。
服を選ぶ時も、ステータスに価値観を置いているならブランド物を買うでしょうし、安くていい物に価値観を置いているならユニクロで買います。
つまり、自分の価値観が明確になればなるほど、自分の言動を判断できる基準ができて、自分で自分のことを評価することが可能になります。
自我を作ることで、自分らしい人生を送れるようになる
自分の価値観が明確になることを、自我がある状態と呼びます。
逆に自我がない状態というのは、判断基準がないため、他人の価値観を基準に自分を評価してしまいます。
自分の価値観がわからないから
「あの人はこうしているから自分もこうしよう」
「あの人はこれを選んだから自分はこれを選ぼう」と
他人と比較して判断しようとしてしまいます。
でも自我があれば、あの人はこうしているけど、自分の価値観はこっちに近いから、これをやろう」と自分の基準で判断を下せることができるようになります。
自分の基準で判断を下せるということは、自分の行動に責任を持てるようになり、自分の意思で判断することが積み重なれば自己効力感も高まります。
自己効力感が高まれば自己肯定感も必然的に高まって、自信がつきます。
自分に自信がつけば、周りの目を気にせず自分の価値観に沿った言動が取れるようになって、自意識過剰な状態を抜け出すことができる。
自意識過剰を抜け出せば、失敗を恐れずやりたいことにチャレンジできるようになります。
チャレンジすることができるようになれば、また自己効力感と自己肯定感が高まり、さらに強固な自信を身につけることができますよね^ ^
このように、価値観を明確にすれば、自分の意思で物事を判断できるようになります。
自分の判断は自分で評価できますよね?
つまり、自分で自分を評価できる状態になったということです。
では、どうやったら自分の価値観を明確にすることができるのでしょうか?
それについては、下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ時間をとって試してみてください。
内向型起業家のMu(☞プロフィール)です^ ^