僕は小学校高学年の頃から、どこか自分に自信を持てずに今まで過ごしてきました。
なぜ自信を無くしてしまったのかといえば、小学校高学年の頃に1度モテ期を体験してしまったからです。
その経験があったことで、理想の自分像が高く設定されてしまい
現実の自分とのギャップがいつまでも埋まらないことが原因で
いつもどこか自信がない状態が続きました。
そのおかげで、学生時代は変にプライドが高くて、友達とうまく付き合うことができなかったり
社会人になって仕事についてからは、自信のない様子がお客様を不安にさせると先輩たちから指摘されて
さらに自信を無くしてしまうことがよくありました。
自信がないことで、生きづらさを感じ、人生に損な影響を大きく及ぼしてしまうことは間違いありません。
しかし、最近になってようやく、理想の自分とのギャップを感じなくなり
自分の人生に自信と誇り持ちながら、ようやく自然体で生きれるようになりました。
そこでこの記事では、自信を無くしてしまう原因と、自信を取り戻すための方法について解説していきます。
目次
自信がない人の特徴と心理状態
自信がないと、その状態を周りに悟られないようにという心理が働き、自分を偽ろうとします。
なぜ自信がない状態を、周囲に悟られたくないと思うのかというと、優れた人間に見られたいという承認欲求を持っているからです。
周りからの評価を得ることで、承認欲求を満たそうとすると、失敗や嫌われることに対する恐怖を抱えてしまいます。
すると、恐怖心を抑えようとして次のような特徴が現れます。
失敗に対する恐怖
完璧主義:完璧にしないと、人から評価されないという思い込みがあるため、失敗を許せなくなってしまいます。
負けず嫌い:競争社会の現代では、勝たなければ、人から称賛されないという認識を、幼少のころから植え付けられてしまっているため、負ける=恐怖として捉えてしまっています。
見栄っ張り:見栄をはることで、理想の自分(完璧な人間)と現実の自分とのギャップを埋めようとしてしまいます。
プライドが高い:理想の自分(完璧な人間)と現実の自分とのギャップを認められていないと、理想像に相応しくないことを避けたり、人を見下して優越感を得てギャップを埋めようとしてします。
頑固:自分は完璧な人間だと思いたいために、自分の考えを曲げたり、間違いを認めることができなくなってしまいます。
口下手:しゃべることで、「自分は周りより劣っている」と思われてしまうのではないかと、余計な心配をしてしまい、口数が少なくなります。
どれも、完璧じゃない自分を無理に完璧な人間に見せようとしてしまうことで、起きてしまいます。
その根本には、完璧じゃない(劣っている)人間は人から評価されない=価値がない人間だという思い込みが原因になります。
その結果、完璧にしようとハードルを上げてしまうんですよね^^;
ハードルが上がると、行動できなかったり、勇気が出なかったり、そんな自分に価値を感じられず罪悪感を覚えてたりして、自分を責め続けてしまいます。
嫌われることに対する恐怖
- 優しい:優しい人間でなければ嫌われてしまうという思い込みがあるため、自分の気持ちを抑えて、誰にでも優しい人間を演じてしまいます。
真面目:不真面目な人間は嫌われるという思い込みがあるため、自分に向いていないことや、嫌だと感じていることに対しても、真面目に取り組もうとしてしまいます。
優柔不断:自分の意見を出す=自己中な人間と思われてしまうのではないかという不安があり、相手の意見を優先させようとします。その結果、自分で決められない優柔不断な態度になってしまいます。
どれも、人から嫌われることはいけないことという認識が染みついてしまっているため、起きてしまいます。
すると、自意識過剰になってしまったり、自分の気持ちを押さえ込んでしまいます。
その結果、自分の個性を潰して(否定して)周りに合わせて生きてしまうため
人間関係に疲れたり、日々の生活が楽しくなかったり、生きづらさを感じて苦しんでしまいます。
では、どうしたらこれらの恐怖を克服して、ありのままの自分の姿で生きていくことができるのでしょうか?
そのためには、まず自信とは、何から生まれるのかを知っておく必要があります。
自信の正体とは?
実は、自信は以下の2つの要素から生まれています。

①自己効力感=自分の行動に対する自信(自分ならできると思える自信)
②自己肯定感=自分の存在に対する自信(自分には価値があると思える自信)
この2つの要素が満たされて、はじめて自信がある状態と言えます。
先で結論づけたように、自信がない状態とは理想の自分と現実の自分とのギャップが原因で起こってしまいます。
つまり、理想が高すぎると、いつまで経っても理想の自分像を達成することができません。
目標が達成できていないからこそ、自分ならできると思える自信(自己効力感)も
自分には価値があると自分を認めること(自己肯定感)もで持てないんですね。
もう勘の鋭い人ならお気づきかもしれませんが、自分に自信が持てない最大の理由は、理想が高いからに他なりません。
だから、自信を付けたければ、セルフイメージを理想の自分から現実の自分に帰る必要があります。
では、どうやったら、セルフイメージを現実の自分に変えることができるのか?
自信のない根本原因は、世間体に合わせたセルフイメージが作られているから
あなたが持っている、セルフイメージはどんなものですか?
いい会社に入って、結果を出して出世して、たくさん給料をもらって、いいのパートナーを見つけて、結婚して、子供を授かって、マイホームを立てて、仕事も家庭も大切にして、定年になったらゆっくり余波の人生を楽しむ。
外交的で優しい性格で、コミュニケーション能力が高く、会社内外から頼りにされて、人望の暑い人間。
自分の目標をしっかり持っていて、目標に向かってひたむきに努力を続ける。
細かく挙げればキリがないですが、おそらくこれが大多数の人が持っているセルフイメージだと思います。
こんな人間がいたら、本当に完璧ですよね。
僕も実際、こんな人生を歩む自分をイメージしていました。
しかし、これって自分自身で決めた理想像でしょうか?
もしかしたら、世間体を気にしてイメージしているだけではないでしょうか?
ある研究によると、人間の脳は同じことを6回繰り返し入力すると、脳の記憶として定着するそうです。
そして、セルフイメージとは、自分の記憶から作られます。
よく考えてみると、上記の理想の人間は、よくテレビやマスコミで言われている幸せそうな人の人生そのものですよね。
つまり、あなたが抱いているセルフイメージとは、実は世間が作り出したイメージにすぎないということです。
誰でも、こんなに完璧に人生を進めることはできません。
人間には1人ひとり個性があり、向いていること・向いてないことがあり、人と全く同じようにはできません。
それなのに、完璧を目指してしまします。
というか、完璧を目指すことが良いことという風潮が世の中にはあり、みんな流されてしまいます。
そして、目指した結果、イメージ通りの完璧な人間になれないからこそ、自信をなくしてしまいます。
完璧になれない自分は、価値がない人間だと思い込んでしまいます。
この状況から抜け出すためには、今まで植え付けられた固定観念を捨て、自分で新しいルフイメージに書き換える必要があります。
では、どうやったら、新しいセルフイメージに書き換えることができるのでしょうか?
自信がない状態を克服するための5ステップ
先ほど、自信とは自己肯定感と自己効力感の2つからできていると言いました。
なので、自信をつけるためには、この2つの要素を満たすことが必要になります。
自己効力感と自己肯定感を満たすためには、以下の5つのステップを踏んで行きます。
- 固定観念を明確化する
- 固定観念を書き換える
- 自分の好きなこと・得意なことを明確化する
- 自分の価値観を明確化する
- なりたい自分を明確化する
①固定観念を明確化する
現在あなたは、何が不安で、どんなことに対して自信をなくしてしまっていますか?
まずは、あなたが抱えている不安や恐怖を探り、どんな影響や出来事によって、そうなってしまっのかを明らかにすることで、あなたが持つ固定観念を明確化します。
②固定観念を書き換える
人生には悩んで辛いことも、充実して楽しいこともあります。
過去を振り返り、どんな時にどんな感情を抱いていたのか、記憶をたどることで、あなたがこれまで押さえ込んでいた本当の自分を思い出すことができます。
本当の自分を思い出すことで、「なぜ周りの目や世間体を気にするようになってしまったのか?」原因を突き止めることで
ありのままの自分を受け入れることができるようになっていきます。
③自分の好きなこと・得意なことを明確化する
本当の自分は、何が得意で、どんな情熱を傾けていたのか。
過去を振り返りながら、自分が追い求めていることや、自然と熱中できることを掘り起こしてみましょう。
ある研究によれば、人間は強みを活かして生きることで、人生の幸福度が上がるという結果が出ています。
つまり、自分の好きなこと・得意なことを明確にして、それを活かすことに意識を向けることで、自己効力感を高めていきます。
④自分の価値観を知る
人間の行動や言葉は、その人の持つ価値観に沿って作られます。
つまり、自分はどんなことを大事にして、どういった思想をもっているのかという価値観を明確にすることで
自分と他人との違いを認識して、自分らしさを取り戻すことができるようになるのです。
自分らしさを取り戻すことで、自己肯定感が高めることができます。
⑤なりたい自分を明確化する
ステップ①〜④まで進むと、今まで間違って身につけてしまった固定観念が捨てられ、自分に対する理解も深まっています。
最後の仕上げとして、本当の自分は何を求め、どんな人生を送りたいのか?を明確化することで
自分軸が出来上がり、自分の価値観に沿ったセルフイメージに書き換えることができるようになります。
また、努力は苦痛から快感に変わり、ストレスなく自分を追い込むことができるようになっていきます。
ではどうやって、これら5つのステップを進んでいけばいいのでしょうか?
下記の記事では、これら5つのステップを進むためのワークを受けることができますので、ぜひ時間をとって試してみてください。
自分の好きなこと・得意なこと・価値観から生み出したセルフイメージは、自分に無理のない理想像なので、達成可能な目標です。
つまり、理想の自分と現実の自分のギャップがいつまでも埋まらないという状態がなく、日々理想に近く自分に自信が持てるようになるということ。
僕はこの5ステップによって、自分に自信を取り戻し、自分の人生に誇りが持てるようになりました。
あなたも必ず自信を戻すことができます。
なかなか自分と向き合うことはありませんが、自分の内面を理解して本当の自分を見つけると、世間の価値観はどうでもよくなります。
もっと、自分に自信を持って、自分らしい人生を送ろうと、自然と意識が切り替わりました。
5ステップを全てこなすためには、丸1日かかってしまうかもしれませんが、時間を見つけて、ぜひ試してみてください。
最後に、NHK「プロフェッショナル」のテーマ曲であるスガシカオさんのProgressの歌詞の一部をご紹介させていただきますね。
ずっと探していた理想の自分って、もうちょっとかっこよかったけれど
僕が歩いてきた日々や道のりを本当は”ジブン”っていうらしい
世界中にあふれているため息と、君と僕の甘酸っぱい挫折に捧ぐ・・・
”あと一歩だけ、前に進もう”
内向型起業家のMu(☞プロフィール)です^ ^