僕は、今まで人間関係が苦手で、何度も転職を繰り返してきました。
そのため、正社員で働けず、収入の多い仕事に就くことができずにいました。
今の日本では、僕のように非正規社員で働きながら、生計を立てている人は多いと思います。
そして、この流れは今後益々広がっていき、どんどん格差社会が拡大していくと言われています。
「このままでは、僕の人生はどんどん惨めになっていく」
そんな不安があり、僕は自分で稼げるようになりたいと考え起業という道を選びました。
その結果、わずか3ヶ月で非正規社員で働いていた時よりも多くの収入を得ることができるようになり、現在に至ります。
なぜ僕が、3ヶ月でサラリーマン時代の収入を越せるようになったのか?
それは、まぎれもなく自分の長所を活かしたからです。
僕は生まれつき内向型と呼ばれる気質を持ち、日本人のうち3人に1人が内向型人間だと言われています。
内向型人間は、集中力や忍耐力、分析力といった強みを持ち、この強みを活かすことで起業で成功できました。
そして、これから益々広がる格差社会の中で、この強みは今以上に必要になってきます。
そこで今回は、これから広がる格差社会の中で、収入を上げる方法と、活かすべき強みについて解説していきます。
目次
これからの時代に収入を上げる方法
これからの社会では、高い専門性を持った人の価値が高まります。
なぜなら、インターネットが普及したからです。
今までの社会では、幅広い知識を持って、集団をまとめあげる人に価値がありました。
この人たちのことをゼネラリストと呼びます。
しかし、インターネットが普及したことで、誰でも幅広い知識を手にすることができるようになった。
また、情報の共有化が容易になり、ゼネラリストの役割がどんどん奪われています。
その結果、インターネット上にはないような知識や
ITでカバーできないようなスキルを持った人の価値が高まっています。
今の日本では、40・50代の中間管理職と言われる人たちが、どんどんリストラにあっていますよね。
それは、上記のような理由があるからです。
そして、これから高い専門性を持たない人たちは、どんどん低所得になってしまいます。
なぜなら、競争が激化してライバルが多くなるからです。
所得の格差が広がる原因
テクノロジーが発達したおかげで、AIやロボットが仕事をサポートしてくれるようになりました。
その結果、人がやるべき仕事がどんどん絞られてきています。
また日本では、少子高齢化によって、外国人労働者を受け入れるようになってきています。
過去5年間で外国人労働者の数は約60万人も増えているといいます。
新規就労者の数だけで見ると、実に4人に1人が外国人労働者ということになる。
グローバル化が進む中、この数字は益々増えていきます。
都市部のコンビニや飲食店では、従業員のほとんどが外国人労働者ということも珍しくありません。
このように、これからの時代は、AIやロボット、外国人労働者と競争しながら仕事を勝ち取らなければいけません。
また、ライバルの数に比例して、賃金も安く設定されてしまいます。
そのため、誰にでもできるような付加価値の低い仕事は、今後益々賃金が低くなってしまうのです。
そこで必要になるのが、ネットやライバルたちにはない知識やスキル。
1つの分野でスペシャリストと呼ばれるほどの、飛び抜けた能力です。
この高い専門性を持つ人こそ、今後社会から求められていくようになります。
では僕たちは、どんな専門性を身につけていったらいいのでしょうか?
これからの時代に身につけておくべき価値が上がる専門分野
日本及び先進国では、経済が発展したおかげで人々の暮らしが豊かになりました。
しかしその一方で、生活基盤が整い、足りないものがない状態にまでなってしまいましたよね。
つまり、需要が満たされた社会になったのです。
すると、人々の消費行動が変わり、ありきたりな物では心が動かなくなってしまいました。
その結果、人々の心を揺さぶれる能力が求められるようになりました。
そして、以下の6つの能力が今後益々価値が上がっていきます。
①デザイン
機能的なこと以外に、外観が美しく、感情に訴えかけてくるもの。
かつては、デザインに優れたものは富裕層と呼ばれる限られた一部の人たちだけが手にしていました。
しかし現代では、誰でもデザインに優れたものを安価に手に入れることができる時代です。
例えば、IKEAやニトリ、ユニクロにH&M、無印良品など。
需要が満たされ、モノが大量に溢れる時代では、こうしたデザインで差別化を図ることが必須になります。
②物語
話に引き込まれ感情移入するようなストーリー。
人の脳は、感情で判断して論理的に考えるようにできています。
つまり、まず感情で好き嫌いを判断して、その後に価格や機能性を見るのです。
そして、感情の源泉は想像力にあります。
モノが大量に溢れ、価格以外の面で差別化をする時代では
消費者が感情移入して背景を想像できるようなストーリーを描ける人の価値が益々高まります。
③新コンセプト構築力
バラバラに存在していたものを1つに組み合わせ、新しい価値を生み出す力。
パターンを見出したり、隠れた関係性を見出し既存の枠を超えて1つのまとまりにできる。
つまり、木ではなく森を見ることができること。
今までの常識に囚われて、従来の考えに縛られていると、変化の早い時代では取り残されます。
常識を取り除き、既存のモノに新しい価値を与えられる人が、これから益々価値を高めていけます。
④共感
理論だけでなく、他人の感情を理解し、代弁しているもの。
消費者は商品そのものが欲しいわけではありません。
自分の悩みが理解されたから、商品を買います。
なぜなら、需要が満たされた社会では、消費者は自分に足りないものがわからないからです。
そのため、人の気持ちや悩みを察し、足りないものを代弁してくれる人や商品・サービスの価値が高まります。
⑤遊び心
楽しさを感じられるもの。
経済の成長が止まり、不景気になると、人々の不安が強くなる。
そのため、不安を吹き飛ばしてくれるものに惹かれるのは当然のこと。
その証拠に、現代の日本のバラエティー番組では、お笑い芸人が引っ張りだこになっていますよね。
そしてこの流れは今後益々強くなっていく。
その結果、笑い、快活さ、娯楽、ユーモアがある人・モノ・コトに人々は集まるようになる。
⑥モノよりも生きがい
物質的に豊かになった人たちは、内面的な充実を求めるようになる。
マズローという心理学者の説では、人の欲求は最終的に自己実現に向かうと言われています。

そのため、「幸せとは?」「生きる意味とは?」という、内面的な充実に導いてくれる人が求められていきます。
そして、これらの専門分野のうち5つは、内向的な人の強みを磨くことで、取り入れていくことができます。
価値の上がる専門分野を身につけるのに適した性格
内向型の人には以下の10の代表的な強みが備わっていると言われています。
- 慎重である
- 本質的なものを見出す
- 集中力がある
- 人の話を聞くことができる
- 落ち着いている
- 優れた分析力を持つ
- 自立している
- 辛抱強い
- 書くことが(話すことより)得意
- 人の気持ちがわかる
これらの強みが、これから価値が上がる分野とどう関係してくるのか?
そのことについて説明していきますね^ ^
内向型の脳は、長期記憶を経由して情報を処理します。

長期記憶には、いわゆるエピソード記憶が保存されている。
そのため、感情を揺さぶるような物語を思いつきやすい。
また、エピソード記憶を中継して情報処理するため、感情に敏感になれる。
その結果、人の気持ちがわかるという強みが発揮されます。
そして、人の気持ちがわかるということは、共感力が高いということ。
さらに、内向型は情報処理する際、前頭葉を活性化させます。
前頭葉は、思考や計画、学習や論理付けを行う領域です。
そのため、多くの情報を整理してパターンを見出し意味づけを行ったり
一つのことを深く掘り下げるため、情報処理に時間がかかってしまう。
しかしそのおかげで、独創的な「新しい見解」を見出す事をができます。
つまり、新コンセプト構築力があるのです。
これが、本質的なことを見出すという強みなんですね。
本質的なことを見出すということは、「幸せ」や「生きる意味」も見出す力があるということ。
だから、モノより生きがいを求める人の役に立つことができるわけです。
また、内向型の人は創造性に富んだ仕事に向いていると言われている。
すばらしい創造性に富んだ人々は落ち着いた内向型だったという点で、のちの研究でも同じ結果が得られた。
これらの発見は、特別な想像力を発揮する人々の中には、内向型が多くいるということを示唆している。
創造性が必要なデザインの仕事に、内向型は向いているということですね。
このように、内向型はこれから価値の上がる分野に適した強みを備えています。
では、どうやってこれらの専門分野を身につけていけばいいのでしょうか?
価値の上がる専門分野の身につけ方
専門分野を身につけるためには、集中的実践が必要だと言われています。
偉大な業績を挙げる人は、いったいどのようにしてそれを成し遂げるのかを調べた実験がある。
バイオリン専攻の学生を三つのグループに分けた。
第一のグループは、将来世界的なソリストになれるほどの実力を持つ学生たち。
第二のグループは、「すぐれている」という評価にとどまる学生たち。
第三のグループは、演奏者にはなれず、バイオリン教師をめざす学生たち。
そして、全員に時間の使い方について同じ質問をした。
その結果、グループごとに驚くべき違いがあることが判明した。
三つのグループが音楽関連の活動にかける時間は同じで、週に五〇時間以上だった。
課題の練習にかける時間もほぼ同じだった。
だが、上位の二つのグループは音楽関連の時間の大半を個人練習にあてていた。
具体的には一週間に二四・三時間、一日あたり三・五時間。
それに対して第三のグループが個人練習にあてる時間は、一週間に九・三時間、一日あたり一・三時間だけだった。
第一のグループの学生たちは、個人練習をもっとも重要な活動と評価していた。
すぐれた音楽家たちは──たとえ集団で演奏する者であっても──個人練習が本当の練習であり、集団でのセッションは「楽しみ」だと表現する
他の分野についても、ひとりで練習したり学習したりすることが同じような結果をもたらすと発見した。
つまり、集中的実践とは、1つの分野に1人で集中的に取り組む方法です。
しかし、内向型はこの集中的実践にも適しています。
なぜなら、孤独を苦とせず、集中力や辛抱強さを備えているからです。
内向型は単独作業を好み、孤独は革新の触媒となりうる。
内向型人間は「当面の課題に意識を集中させ、仕事と関係のない人間関係や性的な問題にエネルギーを消費することを避ける」のだ。
だからこそ、内向型の人はこれからの時代に価値が上がる分野の能力を身につけていくべきです。
そして、高い専門性を身につけることで、これから訪れる格差社会に巻き込まれることがなくなります。
ぜひ、強みを活かしてこれからの社会でに活躍していってください。
なぜなら、才能とは人の役に立つために備わっているからです。
内向型起業家のMu(☞プロフィール)です^ ^