「人見知りは営業に向いているのか?」
「営業で人見知りは克服できるのか?」
僕は内向的な性格で人見知りも激しかったのですが、5年間ルート営業をしていた時期があります。
なぜ、人見知りなのに営業というコミュニケーション能力が必要な仕事に就いたのか?
それは、1人の時間が多かったことのほかに
内向的な自分の性格を克服したいという気持ちもあったからです。
結果的には、5年の間で人見知りは克服できませんでした。
それでも地区No.1の営業成績を取り続け、全国的にも表彰された経験があります。
そこで今回は、そんな僕の営業経験と、人見知りでも営業は向いているという話をしていきたいと思います。
目次
なぜ営業になろうとしたのか?
僕が営業の仕事をしようと思った理由は、人見知りを克服したかったからです。
なぜなら、人見知りな性格のせいで人生を楽しめてない気がしていたから。

僕は人見知りの性格のせいで、以下のようなことが多くありました。
- 周りのノリについていけないため、その場を楽しめない
- 誰とでも仲良くできないので、友達が少ない
- 異性と話すことが苦手なので、恋人ができない
- 人と話すのが苦手なので「協調性がない」「主体性がない」「消極的」と言われてしまう
このような経験が多く、周りの外向的な人を見ていると憧れと劣等感で自分が惨めに思えてしまう(^^;
そのため、ずっと人見知りを克服したいと思って生きてきました。
そこで選んだ仕事が、営業です。
営業なら強制的に人と話す機会が増え、人見知りも自然と改善されると思ったからです。
その中でも僕が選んだのは、スーパーやショッピングモールを相手にする飲料メーカーのルート営業でした。

なぜこの仕事を選んだのかといえば、以下の2点が理由で
人見知りの自分も、頑張ればできそうだと感じたからです。
- 新規開拓がなく、初対面の人と話すことも少ない
- 取引先の人と顔見知りなれば、我慢するのは最初だけ
このように、ハードルがそこまで高くないと感じたため
僕は契約社員としてルート営業の仕事をはじめることにしました。
人見知りでも営業はできるのか?
では実際、ルート営業をやってみてどうだったのか?
結論から言えば、人見知りでもルート営業はできます。
なぜなら、営業の本質は「相手を喜ばすこと」だからです。

相手を喜ばすことなら、人見知りでもできます。
しかし、入社1年目の僕は全くそのことに気づいていなかった。
なぜなら以下のような間違った思い込みがあったからです。
- 営業は世間話が上手くなければいけない
- 営業はプレゼンスキルを高めなければいけない
- 接待などには必ず参加しなければいけない
- 営業は元気で活発な人間にならなければいけない
よく、営業の本などを読むと、このようなことが書かれているかと思います。
でも、人見知りの自分がこれをマネしても、空回ってばかりでした。
- 世間話をしてもすぐに会話は途切れる
- 新商品をプレゼンしようにも、完結にまとめられず、途中で飽きられる
- 接待に出ても、話に参加できず、余計に株が下がる
- 元気で活発な自分は気持ち悪いと思ってしまうw
その結果、「ストレスが溜まる」「仕事は辛くなる」「本当の自分を見失う」
もう良いことなんて1つもなかったんですよね^^;
それに、柄にもないことされて喜ぶ人なんていないですから。笑
そのことに気づいたことで、自分にできる「相手に喜んでもらえること」を探すようになりました。
5年間でわかった!!人見知り営業マンでも地区No1を取れた2つの秘訣とは!?
そもそも僕の人見知りは、内向型という先天的な気質が由来となっているものでした。
先天的なものが原因なら、克服しようにも限界があります。
それなら、無理に本に書いてあるような営業マンを目指さずのは諦め
とにかく、今の自分ができること精一杯やろうと以下の2つを実行しました。
①トーク力がなくても喜んでもらえることを考えた
雑談や世間話をせずに、相手の気分を良くすることって何だろうと考えると
意外にも答えはそこら中に転がっているんですよね^ ^

例えば、余った商品サンプルをかき集めて、「これ休憩中に飲んでください」と取引先の担当者にプレゼントしたり。
キャラクターの販促グッズを、お子さんがいる担当者にプレゼントしたり。
忙しそうに品出しをする担当者を手伝ったり。
これらは全て、雑談力やプレゼン力がなくてもできることばかりで
自分に無理してやるようなこともありませんでした。
その結果、取引先の人と打ち解けることができるようになり
徐々に信用されるようになっていきました。
実は人見知りの人は警戒心が強く、相手のことを観察してよく見ているので
些細なことにも気がついて、こういった心がけに繋げることができます。
②確実に売れるものだけを提案した
取引先から信用されるようになると、色んな情報やデータをもらえるようになります。
中でも、POSデータ(商品販売数がわかるデータ)がもらえると
取引先での自社商品の販売実績が把握できるようになるため、確実な営業ができるようになります。

僕はこのPOSデータを入手して、自分で分析するのが好きでした。
なぜなら、人見知りは慎重な性格のゆえ、データや分析によって物事を理解・納得する特徴があるからです。
このデータをもとに、慎重で確実な提案を続けていると、取引先から信用度は益々上がります。
押し売りが強い他社メーカーの営業は、大量の注文を取って商品が売れ残る中
僕は確実に売れる数量で注文を取っていたため売れ残りもなく、
さらにお替り注文もいただけていました。
その結果、長期間取り扱っていただける商品数が他社よりも多くなり
それが要因で地区1位の営業成績を3年間継続することができたんですね^ ^

5年間営業を経験して人見知りは少しは改善されたのか?
結局僕は、5年間の契約期間を満了して、この会社を退職しました。
では、ルート営業をはじめる前と後では、人見知りの性格に変化はあったのか?
正直なところ、ほとんど変化は見られませんでした。
強いていうなら、話の引き出しが少し増えたくらいです^^;

やっぱり初対面の人と会話する場面があれば、積極的に避けてますし
パーティーや飲み会では、スマホをイジる時間が年々増えています。笑
積極的に集団の輪に加わることもなければ、好んで1人を選ぶ。
だからこそ、現在は人と関わらなくていいインターネット上で仕事をしています。
しかし、インターネットで仕事をするようになって思ったことは
「人を喜ばせる」という仕事の本質は変わらないということ。
画面の向こう側の人に価値を届けて、喜んでもらわなければ
アクセスを集めることも、商品が売れることもありません。

インターネット上の仕事が現実の仕事と比べて良いことは
自分が提供した価値で、相手が喜んでくれているのかを数値で確認することができること。
もし、人見知り営業マンで、対面販売に苦労している。
または、人見知りだけど営業に興味があるという方は
インターネットを使って、多くの人に価値を届けて喜んでもらう仕事は向いていると思います。
なぜなら、そのための才能がしっかり備わっているからです。
以下の記事では、人見知りの才能を活かし方について詳しく解説しています。
興味があれば、ぜひ1度読んでみてくださいね^^
内向型起業家のMu(☞プロフィール)です^ ^