「人の目が気になって生きづらさを感じる」
僕は昔から「自分が周りからどう思われているのか?」ということを、常に気にしながら生きてきました。
- 「良い学校を出て良い会社に入らなければ、落ちこぼれと思われてしまうんじゃないのか?」
- 「いい年して結婚してないと、性格に難がある人間だと思われるんじゃないのか?」
- 「周りから常識に欠ける人間だと思われていないだろうか?」
そのため、周りから良く見られるよう、必死に本当の自分を隠して生きてきたんですよね^^;
でもある時に気がつきました。
「いったい自分は誰のために生きているんだろう?」って。
自分の人生なんだから、周りを気にせず自分の思ったように生きればいい。
そう考えられるようになってから人生が好転しました。
今まで周りを気にしてできなかったことにも次々にチャレンジできるようになり
人生に生きづらさを感じなくなったんです^^
そこで今回は、僕が人の目を気にしてしまっていた3つの心理的原因と克服するための5ステップをご紹介していきます。
人の目が気になる3つの心理的原因とは?
僕と同じように「人の目が気になる」人の多くは、内向型という気質を持っていると考えられます。
内向型とは、心理学者のカール・ユングが唱えた、人間のパーソナリティーの1つです。
ユングによれば、人間は「内向型」と「外向型」のどちらか寄りの気質を生まれながらに持っていると言われている。

そして、内向型の人は以下の3つの理由によって、人の目を気にしてしまいます。
- 世間体を気にしやすい
- 日本の横並び意識に強い影響を受けやすい
- 欲求が満たされにくい
1つずつ解説していきますね^^
①世間体を気にしやすい
内向型の人は長期記憶を中継した情報処理を行うため、世間体を気にしやすい特徴があります。

内向型人間は、外向型人間より頻繁に長期記憶を利用する
引用:内向型を強みにする
そして、以下のように長期記憶には「意味記憶」が含まれており、意味記憶とは言葉の意味や物事の関係性、社会のルールや常識が記憶されています。

意味記憶は知識に相当し、言語とその意味(概念)、知覚対象の意味や対象間の関係、社会的約束など、世の中に関する組織化された記憶である。
引用:記憶の分類
そのため、長期記憶を中継する内向型は、常識外れなことや変わった人間だと思われていないか不安になりやすく
人からの目を気にしやすいんですね^^;
また、内向型はネガティブなことに意識が向きやすいため、恐怖や不安を学習しやすく神経質な傾向があります。
内向的な人は外向的な人よりもネガティブ体験に注意が引きつけられる傾向にあり,焦点づけされた注意がさらに選択的にネガティブ感情を高めるという循環的過程を持つことを指摘している。
これらの特徴のおかげで、「人から見られる=自分にはおかしなところがあるんじゃないのか?」という意味付けがされてしまうので、人の目が気になってしまいます。
②日本の横並び意識に強い影響を受けやすい
さらに日本は、個人を尊重するよりも集団の和を尊重し、周りと違う人を軽蔑しようとする傾向があります。
(すべての日本人がそうではありませんが。)

実際日本は、国連が2019年に発表した「世界幸福度報告書」によると、幸福度は58位でした。
これは、先進国の中では最悪のレベルです。
中でも足を引っ張っているのは、人生の選択の自由度(64位)、社会的寛容さ(92位)の2つ。
それを裏付けるかのように、神戸大学の研究では、所得、学歴よりも「自己決定」が幸福感に強い影響を与えているということを発表している。
つまり、自分らしく生きたいのに、周りに合わせて生きなければいけない社会に生きづらさを感じている人が非常に多いということですね^^;
特に社会の常識を重視しやすい内向型は、「周りに合わせて生きなければいけない」という価値観を持ちやすく、周りから見た自分を気にしすぎてしまいます。
③欲求が満たされにくい
人間には大きく分けて5つの欲求が備わっていると言われ、それを表したのが以下の心理学者であるマズローの5段階欲求です。

実は内向型の人は、3段目の「愛の欲求」や4段目の「承認欲求」が非常に満たされにくいんですね^^;
なぜなら、社会から評価されやすいのは常に外向型人間だからです。
外向的な性格特性が好意的に捉えられることは、男女とも「明朗(性格が明るく朗らか)な」人物が魅力ある異性象の上位に上がっていることからもわかる。(男性像は第5位、女性像は第1位)
また、就職情報研究会は某出版社が360社の民間企業に対して行ったアンケート調査の一部を紹介しているが、それによると「面接官が見るチェックポイント」のベスト1位に「明るく元気に話せているか」が挙げられており、このことも外向性が好まれやすい性格とみなされていることを示すものといえよう。
だからこそ、内向型は自分に自信が持つことが難しく
自信が持てないからこそ「自分は周りと比べておかしなところがあるんじゃないのか?」という意味づけをしてしまい、人の目が気になってしまいます。
そのため、人の目が気にならなくなるためには、すでに出来上がってしまった、この意味づけを変えてあげればいいわけですね^ ^
次項で意味づけを変えるための詳しいステップについて解説していきます。
人の目が気にならなくなるための5ステップ
間違って身についてしまった意味づけを変えるためには
「常識的な人間になって社会から評価されなければならない」という固定観念を外し
「自分の人生だからこそ自分らしく生きていい」という価値観に塗り替えてあげます。
そして自分らしく生きることで個性が発揮され魅力が溢れ、その魅力に引きつけられた人たちが自分の周りに集まるようになります。
その結果、「愛の欲求」や「承認欲求」も満たされていくんですね^ ^
何も全員から認められる必要はありません。
本当の自分の魅力をわかってくれた人たちだけを大切にして生きていけばいいんです。
なぜなら、内向型は広い人間関係よりも狭く深い人間関係によって精神的が安定するからです。
- サポート・ネットワークが大きく、その中の友人からサポートを多く受容しているときには、内向的な人ほど精神的不健康の程度が高まる
- 内向的な人は、他者との相互作用がストレスへと結びつきやすいために過剰なサポートを受けることは,むしろ精神的不健康を高めてしまうと考えられる。
- 内向的な人であっても、小さなサポート・ネットワークを持ち、特定の親密な他者からサポートを受容することで、他者との相互作用によって覚醒水準が増加することやサポートを受けることで精神的不健康が高まることを防ぐことができると考えられる。
しかし、自分らしく生きるためには、まず自分の持っている「自分らしさ」とは、いったいどこにあるのか?ということに気が付かなければいけませんよね。
実は自分らしさとは、自分の「好きなこと」「得意なこと」「大切なこと」を合わせたところにあります。

そして、これら3つは以下の5ステップによって見つけることができます。
ステップ1:固定観念を捨てる
ステップ2:価値観の明確化
ステップ3:好きなことを見つける
ステップ4:得意なことを見つける
ステップ5:コア・パーソナルプロジェクトを見つける
以下の記事では、上記の5ステップで「自分らしさ」を見つけるための20の質問をご用意していますので、ぜひ時間をとって試してみてくださいね^^
内向型起業家のMu(☞プロフィール)です^ ^