今回は、ネガティブ思考で行動できないことにお悩みの質問者さんに向け
無理なくポジティブ思考で行動できる自分に変われる方法をご紹介します^^
いつも物事を決断する時、失敗した時のリスクも予測して考えるので
「リスクが高い」「自分では力量不足」と行動もせず思考だけで判断してばかりです。
ある意味、そうした事で失敗を回避できたといえますが
結局のところ、結果に満足できないことが多く、後悔の気持ちが残ります。
ポジティブになりたい。
しかし、ポジティブな事はとても抽象的でつかみどころがなくて「それは思い上がりだ!」と思うことが多く、
ポジティブでいることの方が有益なのは分かりつつも腑に落ちない、現実を見ていないと思ってしまいます。
神経過敏症、不安障害…と自分のあらゆる欠陥を結びつけては「ほら、できない理由がこれだ」とポジティブに蓋をしてしまう。
バランスの良い考え方ができないのはADHDからきているかもしれません。
こういった思考パターンを変えるためには結局のところ、ポジティブな事を考えて自分を騙していくことがいいのでしょうか。
ネガティブな性格を改善するたった1つの方法
結論から先に述べると、ネガティブな性格を改善するためには、「好奇心」を高めることが1番です。
なぜなら、好奇心を高めることでポジティブになることが研究によってわかっているからです。
「主観的幸福感」のような人間のポジティブな健康度については、好奇心を高く持つことが健康度につながる。
逆に好奇心が弱い場合、不安の方が強くなり質問者さんのようにリスクを避ける行動を取るようになってしまう。
対象に対する不安の強さが,好奇心の強さより上回ると回避行動が動機づ けられ,反対に好奇心の強さが不安感情の強さを上回ると探索接近行動が動機づけられるとした 。
では、なぜ好奇心が弱く、不安が強くなってしまうのか?
それは、内向型という気質を持っているからです。
ネガティブな性格になってしまう原因
実は内向型という気質を持っている人は、ネガティブになりやすい特徴を持っています。
内向型とは、心理学者のカール・ユングが唱えたパーソナリティーの1つで
ユングによると、人間は「内向型」と「外向型」のどちらかよりの気質を持って生まれてくるとされている。

この両者は、刺激に対する感度の違いによって、脳の情報処理システムから行動に至るまで異なった特性を備えています。

なぜ刺激の感度が異なるのかと言えば、ドーパミン受容体D4と呼ばれる遺伝子の長さに違いがあるからです。


ドーパミンは脳内麻薬と言われるほど、興奮作用のある強い刺激の神経伝達物質です。
内向型はD4遺伝子の長さが短いため、ドーパミンに対する受容が小さく、刺激に敏感な体質を持っています。
対する外向型はD4遺伝子が長いため、ドーパミンに対する受容が大きく、刺激に鈍感な体質を持っています。
そして、このD4遺伝子の長さが、好奇心の強さにも関係していることが調査によって判明しています。
ドーパミン受容体D4にはアミノ酸16個を単位とする反復配列があり、反復数が多く長いタイプの遺伝子を持つと、アンケートに基づく性格評定で、好奇心スコアが強い傾向にあると報告された。
さらに内向型は、長期記憶を中継する「合理システム」という情報処理を行っているため
恐怖や不安を学習しやく、ネガティブになりやすい傾向があります。
- 内向型の人が合理システムの活性化レベルが高く、意思決定場面で合理システムを用いる傾向にある。
- 内向的な人は外向的な人よりもネガティブ体験に注意が引きつけられる傾向にあり、焦点づけされた注意がさらに選択的にネガティブ感情を高めるという循環的過程を持つことを指摘している。
引用:外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性
このように、生まれつきのパーソナリティーによって、
好奇心が弱く、不安が強くなってしまい、行動できなくなっています。
そのため、無理にポジティブになろうとしても、なれるわけでもないんですね^^;
また、内向型が無理に外向的な性格を装ってポジティブになろうとすると、返ってネガティブな感情が増してしまうことが研究によりわかっています。
この研究において「より内向的」とされた被験者は、ポジティブな感情があまり増加せず、ネガティブな感情や疲れが増すと共に、「本物の感情」が減少したといいます。
研究者は自分の性格以外の性格を演じることのコストと、特定の性格を演じるよう命令されることのコストを強調しています。
引用:GigaZiNE
そのため、内向型は自分に無理のない方法で、好奇心を高めていくことが、とても重要になってきます。
好奇心を高める方法
内向型は、生まれつきD4遺伝子が短いことで、好奇心が低いことがわかっていますが
実は、神経質傾向が高い内向型は「特殊好奇心」という好奇心は他に比べ高いことがわかっています。
あまり知られていないことですが、好奇心にも以下の3種類あり、それぞれ好奇心を向ける方向性が異なります。
- 拡散好奇心:方向性を持たず新しいことに興味を示す好奇心
- 特殊好奇心:1つのことを深掘りして、知的欲求を満たそうとする好奇心
- 対人好奇心:他人の考えや感情を知りたいという、人に向けられた好奇心
拡散的好奇心は「開放性」によって多くの部分が説明されるが、「外向性」 も寄与する。
特殊的好奇心も「開放性」によって主に説明されるが、「情緒不安定性」や「調和性」も寄与する。
だから、内向的な人は「マニアック」「オタク気質」と呼ばれることが多いのですが^^;
そして、これら3つの好奇心はそれぞれ関係性を持っていて
拡散好奇心によって、いろんな新しいことに興味を示しているうちに、もっと深く知りたいことが出てきて特殊好奇心が強くなったり
逆に、1つのことを深掘りしているうちに、関連する新しいことを求めて拡散好奇心が強くなったりします。
そのため、内向型が好奇心を高めるためには
まずは自分の好きな分野や気になる話題について深掘りしていき
そこから関連する知識に興味の幅を広げていくことが望ましいと言えます。
以下の記事では、自分の好きなことや、価値観を深掘りして、忘れていた好奇心を取り戻すための20の質問をご用意しています。
ぜひ、時間をとって試してみてくださいね^^
以上がお悩みに対しての僕の回答になります。
もし、この記事を見て、自分の悩みや相談も聞いて欲しいと思われた方は、
以下の記事からご相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね^^
内向型起業家のMu(☞プロフィール)です^ ^